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2013年6月26日 (水)

南無…………

 人前では、あまり口にすることのない癖がある。「南無妙法蓮華教」と「なむあみだぶ」だ。我が家は親鸞の一向宗だがそんなことには関係がない。風呂、トイレ、寝床、散歩路……口をつくのは大体そんな場所だが、気合を入れる時は「ナムミョホウレンゲッキョ」、ふと気を抜くときは「ナムアミダブ」となる。

 ほかの宗派、宗教にもそれぞれ呪文のようなものがある。しかし、「ナムカラタンノトラヤーヤ」とか「南無金剛遍照」あるいは「オオ・マイ・ゴッド」 などと言うことはない。もちろん、「お題目」や「称名念仏」という信仰心に基ずくものではなく、まあ、雑念を払う時の一種の口癖なのだ。

 江戸落語でよく題材やせりふにでてくるのも、以上のふたつである。つまり庶民の生活の中に溶け込んでいたということだ。われわれより後の世代、鳥の鳴き声「仏法僧」・「ホウ・ホケキョ」は残っても、こんな縁なき衆生の口癖は多分消滅するに違いない。

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コメント

「南無金剛遍照」は、たぶん真言宗の念仏「南無大師遍照金剛」かと思われますが、わたしは天台宗なので、それに近所の念仏講にも参加しているので「南無阿弥陀仏」という言葉はよく出ます。

それとなぜか「六根清浄」という邪気払いのお題目が無意識に出ますよ

投稿: 玉井人ひろた | 2013年6月26日 (水) 21時55分

コメントありがとうございました。
「六根清浄」といえば山岳信仰ですよね。私も昔山が好きで、白装束やほら貝は持ちませんでしたが、なじみ深い掛け声でした。

よほど書こうと思ったが、折からの富士山ブームにひっかけると、叙述があらぬ方向に飛びかねず、「まあ やめとこ」ということにしました。

投稿: ましま | 2013年6月27日 (木) 09時13分

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