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2013年4月

2013年4月29日 (月)

「バンザイ」2つ

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 昨日は「主権回復の日」と「屈辱の日」。

 安倍政権主催の式典で天皇退出の際に予定にない「バンザイ」。その天皇の表情の硬いこと。大相撲見物退場の際のにこやかに手を振る姿を見慣れているので、異様にうつった。(TBS・TVより)

 NHKのTVニュースはもっとひどい。首相が式辞を読み上げている間だろうが、口を「へ」の字に曲げたお姿だ。これでは、編集の仕方が悪いと言ってNHK幹部が呼びつけられ、圧力がかかるかもしれない。

 前例もあるのでくれぐれもご注意を。

20130428010018471_2   もう一つは、参院議員補選があった山口県選挙区で民主党などが推薦した元法相平岡秀夫を破った自公の推す元下関市長江島潔陣営の圧勝バンザイだ。(東京新聞ウエブより)

 こんな、なにか「お義理」のような、気まずそうな「バンザイ」もめずらしい。最初から負けることなどあり得ないのに、という感じだ。瀬戸内海沿いの周防が地盤で衆院選小選挙区で敗退した平岡さんが、安倍さんの本拠長門を含めた全県で勝てるわけがないと思っていた。

 リベラルや革新を糾合して無所属に……、もう遅い。すくなくとも野田後継の代表選で名乗りを上げ、敗れれば政策を訴えて新党で出直す、といった気概と新鮮味があれば風も吹いただろうけど……。

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2013年4月28日 (日)

「侵略」の定義

 安倍晋三首相は23日の参院予算委員会で、日本の植民地支配への反省とおわびを表明した「村山談話」に関連し、「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない。国と国の関係でどちらから見るかで違う」と述べた。(朝日新聞デジタル)

侵略の定義に関する決議(しんりゃくのていぎにかんするけつぎ、国連総会決議3314、英語:United Nations General Assembly Resolution 3314 on the Definition of Aggression)は、1974年12月14日に国際連合総会の第29回総会で採択された侵略の定義に関する決議。略称は、UNGA Res.3314。(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%B7%8F%E4%BC%9A%E6%B1%BA%E8%AD%B03314

  別に国連に決めてもらわなくても、刃物を持って家に入ってきた人を家人が「泥棒!」と言えば「泥棒」なんです。そんなことわかりきっているではないですか。

 1952年4月28日は、旧安保条約の効力が発生した日でもあるのです。安倍首相の祖父・岸信介元首相は、期限の定めもない占領状態継続のこの条約が主権をさまたげ屈辱的であるとし、首相の座を賭してできたのが現・安保条約です。

 安倍首相の「歴史認識」が問題なのではなく、「歴史を知らない」だけなのです。まわりの人が教えてあげればいいのに、ご機嫌取りの政治家ばかりになってしまった。日本国民の70%もそれに近いのでしょうか?。

 亡国の兆し、ここに至れり。でなければいいのですが。

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2013年4月27日 (土)

陽の光・若葉

 今の季節、写真といえばパンジー、チューリップ、藤、つつじなどの百花繚乱を撮りたくなる。しかし、「目に青葉」にはちょっと早い若葉が、紫外線の強くなった日光を真上から受け、照り返す姿により季節を感じる。

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2013年4月25日 (木)

0増5減で本当にいいの?

 24日付けの毎日新聞には驚いた。社説とニュアンスの異なる記事・解説がよく出てくる同社の紙面だが、色々な意見がない方がおかしいのであって、紙面に活気を感じさせるものがあった。しかし、今度のは極端だ。

 5面の社説と10面の「記者の目」で、選挙制度改革の0増5減に対する評価が180度違う。社説は0増5減をの衆院通過を支持し、野党案は後日検討されるにしても、まず早急に成立をはかるべきだとするものだ。スペースは記者の目の方がはるかに大きい。

 記者の目は松下英志(特別報道グループ)によるものだが、以下のように冒頭ではっきり論説陣に待ったをかけている。これでは、素朴な読者諸子は戸惑ってしまうだろう。まあ、塾頭にとっては某社のように、有力幹部の意向にそった一方交通の報道姿勢に徹するよりは好ましい。だが、編集長はどこかで編集方針を読者に説明しておいた方がよさそうだ。

◇判決に背く0増5減
 衆院選の小選挙区を「0増5減」とする関連法改正案を巡り与野党が対立する中、「まず今回の改正案を成立させるよう強く求める」(14日本紙社説)との論調もあるが、ちょっと待ってほしい。「1票の格差」を巡る一連の訴訟で司法が下した判断は、0増5減とは相いれないからだ。

 当塾の主張は、今月4日付けの「再生不能廃棄物0増5減」で明らかにしているように、松下記者と同じだ。どうして同社社説のような意見になるのかわからない。やはり、昨年の解散当時から賛成していた案だから途中で変えられないということなのだろうか。

 0増5減は次回総選挙用で、高裁が出した判決は現議員を選んだ選挙についてのものだ。16判決のうち、違憲状態としたのはわずかに2件、もちろん合憲としたものは1件もなく、2件は選挙そのものを無効としている。

 0増5減にすると、格差は1.998倍になるというが、すでに新しい試算によると2倍を超えているようだ。これまで2倍をきれば合憲などという判決などでていない。最高裁の判決は年内にも出るはずだ。1人別枠方式をやめなければ格差解消につながらないという判断も既に示されている。

 沖縄1区は高裁で1.28倍でも違憲という判決だった。最高裁が、前回の選挙は「違憲状態だけど、次回の選挙は0増5減にするという法案を通した事情を考慮し、選挙は有効」という大アマな判決が出るはずはない、と思うのだがどうだろう。

 「違憲」という判決を予想することは決して突飛なことと思わない。違憲議員が国会で何を決めても違憲だ。違憲にならない制度に作り直し、早急に解散やり直し選挙をするしかない。それなら、今すぐにでも1倍により近い新制度の検討に入り、判決に答えられるようにしておくことだろう。

 国会や自民党ののやっていること、毎日をはじめ大新聞社説のこの問題に対する悠長さがどうしてもわからない。

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2013年4月24日 (水)

皇室バッシング

 和久希世 さまからコメントをいただき、ページを拝見しました。そこに記されていることは、最近の皇室に対する思慮を欠いた週刊誌などのバッシング記事にすくなからぬ違和感を抱いておられるように拝察しました。

 今回は別のテーマを考えていたのですが、このところカテゴリの「戦中・戦後」が減っているので、和久希世 さまへのコメントを誤字(恩師→恩賜 birthday)訂正の上本文にすることにしました。

 これは、皇后が客にたばこの火をつけてあげた、ということが「水商売の女のすることだ」という差別意見への反論に沿ったコメントです。

 雑誌・週刊誌マターの皇室報道和久希世 さまから(タイトルしか見ていませんが)には理性のひとかけらも感じられません。

 イギリスは、男女にかかわらず第一子を王様にすることを決めたようです。日本の立憲帝政は、ヨーロッパを手本にしています。明治天皇はそれを率先垂範して、衣装その他欧米を見習いました。

 皇室バッシングをする人は、多分それも気に入らないのでしょう。

 私は、皇太子時代の天皇に言葉は交わしていませんが前後3回あっています。一度は東宮御所の室内でした。

 御所の室内には、たばこ盆、灰皿、ライターが用意しててあります。たばこは皇室特注で、菊の御紋が入っているものです。

 このたばこは、戦中の人間にとって特別の意味があります。前線で決死の作戦の前などに兵士に一本ずつ配られました。「感泣にむせんだ」というのは本当でしょう。

 ♪恩賜の煙草をいただいて
  明日は死ぬぞと決めた夜は……

 脇道にそれましたが、そのたばこを手に取った客にホステス(女主人)か火をつけてあげる、これは水商売に限らず日本でも広く行われていました。上流社会の社交界で見慣れた普通の光景だったはずです。

 生半可な知識しか持たず、理性より浅薄な感性を優先させる風潮には困ったものです。

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2013年4月22日 (月)

主権回復の日天皇出席要請取り下げを

 主権回復の日というバカげた記念日が6日あとに迫った。誰が出席するのだろう。天皇・皇后の出席を閣議決定しているが、本当に国を思う人がいたらお止めしたほうがいい。というより、出席要請を取り下げないと現内閣は、後世とんでもない不敬・不忠のそしりを受けることになるだろう。

 18日に書いた「戦後屈辱論」ではあえて書かなったが、昭和天皇はマッカーサーGHQ総司令官との面会を重ねる中で、将軍の深い尊敬を受け、昭和天皇も将軍に信頼をよせる間柄であったことは、秘書の日記その他いくつかの文献で明らかになっている。

 また、天皇は内心戦争責任を最も深く感じており、戦後自らの退位を何度も考えていたふしがある。それと同時に、自分の代で日本の天皇制が途切れてしまうことをだれよりも恐れていたことも想像される。

 一方、マッカーサーは、日本の占領を成功させる責任をアメリカはもとより、連合国全体に負っており、その使命感にはなみなみならぬものがあった。日本軍との戦闘経験から、一滴の血も流さずに上陸できるとは考えられなかった。しかし自主的な武装解除が進み、国民の抵抗も受けずにそれが成しとげられたということは、彼にとって奇跡にも近いことだった。

 それが天皇の終戦の詔勅の効果であり、その後の戦争政策を円滑に進める上でも天皇を擁護しなければならなことを、強く感じていたはずだ。ソ連や米国内にも高まりつつあった天皇処罰論を押さえるために、平和憲法、主権在民憲法の制定を急がせ、また日本の保守政権とそれで取引したというのが、ほぼ定説化している。

 もうひとつのキーワードが共産主義革命である。戦後復活した共産党の公約が天皇制の廃止であり、日本人の心情に合わない点があった。しかし、戦後生まれには想像できないだろうが、社会主義革命というのは遠からず出現するだろう、という雰囲気が、講和条約直前の頃まで国内的にひろがっていたのが事実だ。

 昭和天皇がマッカーサーに対し、沖縄占領はできるだけ長く続けてほしい、と要請したという話があり、天皇へのマイナス・イメージとして語られることが多い。しかし、早期返還された場合、沖縄に共産主義政権が生まれる可能性が高いと見たのではないか。

 日本が朝鮮の施政権を放棄する際、現地の総督府が臨時政府に権限委譲をする最も有力な政治家グループが共産主義者であった。それを危惧したアメリカが、亡命中の李承晩を急遽帰国させ、傀儡政権でこれを防いだということもある。

 仮に沖縄で共産党が勝利した場合、天皇制を否定する、ということは、日本復帰が実現できないということにつながる。昭和天皇が考えたのは、その可能性がなくなるまでの間、という気持からではないか。

 昭和天皇は沖縄訪問ができなかったことを気にかけており、今上天皇もその意を斟酌して沖縄訪問を重ね、平和祈念につくされているのではないか。今上天皇は塾頭よりわずかに若いが、戦争から戦後にかけ、父君の苦悩や考えを承知しているはずだし、憲法尊重の考えを公言されてもいる。

 今度の「記念日」は、沖縄屈辱の日にもあたる。天皇参列を強行すれば、沖縄の本土不信は頂点に達し、日米同盟にも決定的打撃を与えるかも知れない。そこまで計算できない幼稚な右翼政権なら、いずれアメリカも見切りをつけることになるだろう。

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2013年4月20日 (土)

ボストンマラソン事件のこれから

 CNNその他によると、今日午前、ボストンの爆破テロ事件の容疑者で、残った弟のジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)はボートに潜んで抵抗していたところ、警察に身柄を確保された。

 これから動機や背後関係など捜査が進むだろうけど、塾頭は、移民不満分子による無差別殺人、通り魔事件の類だと思う。一時は、チェチェンの独立運動、イスラムのジハード(聖戦)の線も考えてみたが、ああてはまる要素がない。

 前者であれば、当然犯行声明があるだろうし、兄弟が子供の時代に故国を捨て、各地を転々として数年前(諸説がある)にアメリカに移民として入ったという経緯が結びつかない。また、後者であったとしても、兄弟が勝手に「神の思召し」と思い込むだけで、自爆テロではなく婦女子の殺傷やコンビニ強盗その他、イスラムの教義にも反している。

 一番困る問題は、これにより世界でイスラム教徒が白い目で見られ、各地で差別やあらぬ迫害を受けることだ。また、パレスチナ問題をはじめ中東、アフリカ、東南アジア、ロシア、中国などのイスラム問題をかかえる各国内での動向も気になる。

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2013年4月18日 (木)

戦後屈辱論

新しい政治家諸君は敗戦後の占領軍による屈辱的な戦後史というのを詳細には知らないと思うし、その象徴の憲法について自民党の友党の公明党の(山口那津男)党首はいまだにこれを国民的イシュー(問題)とは思わないと発言されているようだ。

 以上は、17日衆院で行われた党首討論の石原慎太郎発言だ。塾頭が慎太郎と全く愁いを共にする部分は、政治家諸君が戦後史を知らない、という点だけだ。それは慎太郎が放言するでたらめを見抜けないのではないか、という心配である。

 慎太郎や小堀敬一郎東大名誉教授などは同年代だが、塾頭はそういった小説文人と全く違う時代認識を持っている。また、歴史学者の多数意見とも整合しない。「政治家諸君」だけでなく、「マスコミの諸君」もこの際、徹底的に(小説ではない)真相・実態を明らかにする作業に入ってほいし。

 当時の新聞・雑誌、国会討論その他公的資料の解明、NHKに保管されている街頭録音などの発掘などで、「戦後屈辱論」がいかに空論であることがわかるだろう。民主党の海江田万里代表があんな体たらくでは、全く心もとない。民主党を見放さなければならない日も遠くないなと感じた。

 以下は、塾頭とりあえずのレジュメである。

【戦後屈辱論】
・屈辱を味わうような戦争を誰が主導したのか。
・戦局をあやまり、多くの犠牲者を生み領土も放棄せざるを得ないようにしたのは誰か。
・戦後、屈辱を味わう境遇にあった人は具体的にどういう人達か。
・昭和天皇の終戦の決断ならびに、詔勅の中味は誤りだったのか。
・歌や流行に表れる戦後の庶民の明るさはどこから来たか。

【憲法について】
・GHQが当初考えていた自主憲法制定をさぼっていたのは誰か。
・なぜ、GHQが政府に案まで示してまで新憲法制定を急いだのか。
・国民は、新憲法をどう迎えたか。
・講和条約締結が当時なぜ国民的に祝福されなかったのか。
・また、直ちに改憲する動きがなく、誰の手で60年も維持され続けたか。
・新憲法がもたらした効用と被害を比較してみたことがあるのか。
・戦後屈辱論だけを改憲の目的にする必然性・妥当性はあるか。

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2013年4月17日 (水)

自民党改憲案の「イエ」観

 前回の「教育勅語」、読んでいただけましたでしょうか?。できれば音読していただきたかったんですが……(*^-^)。戦後、これが身の回りから消えた時、内心ちょっと淋しい気がしました。なぜならば、人としてあたりまえの倫理観を言っており、戦後、民主主義になっても変わりないのに、と思ったからです。

 ご覧のように「父母に孝に兄弟に友に夫婦相和し」など、ファミリー、「家」に踏み込んだ内容なのに「家」という字が一字も出てきません。ただ、戦中にさかんにとなえられた「八紘一宇」を思わせるようなくだりが、最後の部分に出てきます。

 つまり、「日本国内はもとより、世界中の人々がひとつの屋根の下にいるように、互いに尊重しあい、仲良く暮らしましょう」という、「家族主義」的な表現です。しかし天皇ですから、個々の「家」は対象にしていません。家のある人ない人、門地・人種などで「民草」に区別があってはならず、すべて平等な「天皇の赤子(せきし)」であるという精神です。

 さて、ここから本題の自民党改憲案(以下「改憲案」)の話に入ります。前置きに教育勅語を持ってきたのは、この改憲案を通読してみて、これを作った人は、「美しい国」をここからイメージしているのではないか、と思ったからです。なお、今回は9条を抜きにして考えました。

 ところが改憲案には、教育勅語に1字も出てこなかった「家」の字が、前文だけで4か所でてきます。それをあげると次のような使い方です。「国家」も「イエ」の概念の延長としてカウントしました。

・ 「天皇を戴く国
・ 「和を尊び、族や社会全体が互いに助け合って国を形成する」
・ 「良き伝統と我々の国

 現行憲法では、「いずれの国も」と「国の名誉にかけ」しいう表現の2か所ですが、他の国家との関係を言ううえで使われており、「日本」の定義や「イエ」を強調したものでもありません。これらから見ても、改憲案は教育勅語からも遊離した異質な存在と言わざるを得ません。

 その端的な現れが、改憲案24条です。

家族、婚姻等に関する基本原則)
 第24条 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助けあわなければならない。

 以上の項が新設されます。国民には家族を失ったきのどくな人、家族のしがらみから離れ、自由を得たい人、この前あった尼崎の事件のように、家族尊重がむしろあだをなすようなことさえあります。家出は憲法違反になります。このような国民すべてにあてはまらない条文を、なぜわざわざ憲法に入れなくてはならないのでしょうか。

 「イエ」にはもう一つの側面があります。それは「家系」です。これは、絶対的であった明治維新前ほどではありませんが、今なお根強く残っています。一番重視されるのは、万世一系を称する天皇家の家系です。

 次いで武士階級でした。天皇の傍流、源、平、藤、橘を称しないと偉くなれませんでした。殿さまから支給される家禄は、イエに支給されるもので、世襲が原則です。士農工商の身分差があり、武士のほかは「姓」が許されませんでした。

 しかし、農民や商人も世襲の屋号で権益を維持しようとします。イエを維持するには家族の団結が必要です。この差別的秩序が潜在意識として保守階級にあるのでしょうか。塾頭は反対ではないのですが、政治家に世襲議員が多いことも気にかかります。

 同じ24条の2項以降で、「婚姻は、両性の合意のみに基いて」の”のみ”を削除したり、「住居の選定」に関する法的裏付けを消すなど、個人の尊厳・両性の平等原則に、「はてな」を思わせるような「イエ」、つまり家父長優先思想がちらほら出てきます。

 教育勅語よりさらに昔を行く「超・保守主義」からでたと思われるてもしかたがないのが、この改憲案です。「イエ」優先で、個人の自由・基本的人権が思いっきり後退する案であることは疑いありません。自民党内閣に70%を超える支持を与えるとどうなるか、よくよく考えておく必要があるでしょう。

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2013年4月15日 (月)

教育勅語

教育勅語

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス

爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日
  御名御璽

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(塾頭 敬白)
 次回予定の”自民党改憲案の「イエ意識」”の参考とするため取り上げました。↓の「読み」は、塾頭小学生の頃校長の肉声で年に何度も聞かされたものですから正しいはずです。巻物にした勅語を火災で焼失した学校では、校長が自殺するような時代です。校長は命がけで間違いないように読んだはずです。実直な校長は書いてある通り濁音を使わずに読んだほどでした。
 なお、この勅語は終戦後は朗読されたのを聞いたことがなく、自然消滅のような感じでしたが、昭和23年ころ国会決議を経て失効しました。
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朕(ちん)思うに我が皇祖・皇宗(こうそこうそう)国を始むること宏遠に、徳を立つること深厚なり。我が臣民、よく忠によく孝に億兆心を一(いつ)にして、世々(よよ)その美を成せるは、これ我が国体の精華にして教育の淵源また実にここに存す。

なんじ臣民、父母に孝に兄弟(けいてい)に友(ゆう)に夫婦相(あい)和し朋友相信じ恭倹己れを持し博愛衆に及ぼし学を修め業を習い、以て知能を啓発し徳器(とっき)を成就し進みて公益を広め世務(せいむ)を開き常に国憲を重んじ国法に従い、一旦緩急あれば義勇公(ぎゆうこう)に奉じ以て天壌無窮(てんじょうむきゅう)の皇運を扶翼すべし。

 かくの如きはひとり朕が忠良の臣民たるのみならず、また以てなんじ祖先の遺風を顕彰するに足らん。この道は実に我が皇祖皇宗の遺訓にして子孫臣民のともに遵守すべきところ、之を古今に通じて謬(あやま)らず、之を中外に施(ほどこ)して悖(もと)らず、朕なんじ臣民と倶(とも)に拳々服膺(けんけんふくよう)して咸(みな)その徳を一にせんことを庶幾(こいねが)う。

明治二十三年十月三十日
  御名御璽(ぎょめいぎょじ)

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2013年4月12日 (金)

金正恩を拉致?

 前回に引き続き、10日の「北ミサイル、今日はないね」フォロー記事である。「今日はない」という理由のひとつに『中国・ロシアが軍を移動させたり厳戒態勢に入っているという情報もない』と書いた。

 今日の毎日新聞の片隅に、「香港の人権団体・中国人権民主化運動情報センターは10日、中国軍瀋陽軍区の部隊が中朝国境に向かったと伝えた。不測の事態を警戒するためとみられる」とある。

念のため「レコード・チャイナ」をネットで見ると、複数の外電情報筋がこれに類した話をのせているが、米軍が展開しているような「不測の事態を警戒」する以上のものではなさそうだ。つまり、難民の大量越境に備えることが主で、どこかに肩入れすることが目的ではない、というのが大方の予想だ。

 今回の、北朝鮮の常軌を逸した挑発行動に最も脅威を感じている国はどこだろう。塾頭は中国だと思う。もちろん国境からわずか3、40㌔に首都がある韓国には、60年前の苦々しい体験もある。前回は何も言わずに攻め込んできたのに、こんどは韓国どころか日本・アメリカまで「火の海」にするという超過激予告発言。

 慣れっこになっている韓国人にしてみれば、かえって現実離れしていて、恐怖心が薄くなったのかもしれない。アメリカはどうか。本土に核弾頭を打ち込む能力があったとしても、まだ机上計算の段階で実行不可能と見ているし、グアムにしてみても、それに対応する軍事力は北の比ではない。

 本当は、ノドンの砲火を警戒しなければならないのに、左右ともに「平和ボケ」が多いせいか、マスコミが騒ぐほど心配しているとは思えないのが日本だ。その点中国は、朝鮮戦争で共に血を流した盟友で共通する一党独裁体制だから、気心知れたお仲間なのだろうか。

 答えはNO。長い歴史の中で、中国の対日観は、倭寇など断片的な事件をのぞき、容姿温雅(『旧唐書』)、進止容(かたち)あり(『新唐書』)などと尊敬や好感を抱かれることが多かった。反日感情などというのはごく最近、わずかな期間である。

 それに対して朝鮮、特に今の北朝鮮にあたる高麗地方の民族と漢民族の対立・対抗には宿命的な歴史があり、今でさえ歴史・文化のすみわけができていない。聖徳太子の時代に交流のあった隋帝国は、高麗の執拗な抵抗で滅んだ。あとを継いだ唐帝国もさんざん手を焼いている。

 「最も警戒すべき国は中国」というのが、最近知られるようになった金正日の遺訓である。中国が恐れるのは北が韓国に同化されることではない。北の失政で内部に動乱が起きたり、同国が戦場になったりすること、つまりシリアのようになってしまうことだ。

 大量の難民が発生し、国境の川を渡って中国に渡ってくる。そこには、中国の少数民族である朝鮮族が大勢住んでいる。チベット族やウイグル族ほど数は多くないが、彼らが別の意味で漢民族に警戒されていることを訪中の際知った。

 ずばり、北朝鮮の不安定は中国の不安定につながる。北朝鮮が戦争を起こして戦場と化すようなことがあれば、真っ先に軍を投入してでも秩序回復をしなければならないのは、韓国でもアメリカでもない。中国をおいてほかはないのだ。

 そこで、非常事態がおきれば難民対策とかそんなことではなく、中国軍の精鋭が平城を占拠、金正恩の身柄を確保する。そして天津あたりまで拉致し、中国の意にそう臨時政権を樹立する。もちろんアメリカに事前の了解をとり、場合によれば国連安保理にも連絡しておく。

 「そんなバカな」というなかれ。130年ほど前に実際に似たようなことがあった。1882年、軍の不満分子が国王の父親、大院君を担いで反乱、宮廷や日本公使館を襲って実権をにぎった。逃亡した国王の妻・閔妃がひそかに清軍の出動を要請。首都を制圧した清軍が大院君を拉致して天津に監禁し、清(大)に仕える事大政権を作らせた。これを壬午の軍変という。

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2013年4月11日 (木)

記事の賞味期限

 昨日のエントリー「北ミサイル、今日はないね」の投稿時刻は10日午前10時43分である、記事の賞味期限はわずか8時間あまり。夕方になれば勝負か決まり、過去のヨタ記事となる。その間に発射の報道があれば、訂正記事を書かなければならなかったところだった。

 次の記事を見ていただきたい。

民主党のきたるべき参院選の争点は、「安全保障政策」これしかない。参議院議員の任期は6年、安倍総理は、任期中の憲法改正をいっているのだから、当然選挙の争点にするべきだ。自民は既にある「自民党改憲案」を化粧直しして公約にする余裕や度胸はないだろう。

 民主党は、先月28日に「民主党基本政策案」を発表した。それに基づき、
①現行憲法第2章第9条1項、2項を堅持する。
②自衛隊の海外平和維持活動参加について、①の精神にのっとった厳格な制約条件を規定する。
などの、対自民党対立軸を「わかり易く」提示して戦うチャンスである。さもなければ、再び惨敗に甘んじざるを得ない。

 こんどこそ、わが委員会の予測がはずれるよう、民主党の奮起をうながすこと切なるものがある。

 実は今、復刻再録作業をしている当塾の前身「反戦老年委員会」にある2006年12月2日付の記事である。なんと6年半前、それ以上の時間を経ていてもそのまま通用するではないか。

 これをみると、長持ちして喜ぶどころか、8時間で価値を失う記事とは比較にならない程の「無力感」に襲われるのである。

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2013年4月10日 (水)

北ミサイル、今日はないね

 例によってマスコミは朝から大騒ぎである。今度はムスダンで射程は4000㌔、移動式だからどこから発射されるかわからないという解説もある。あんな運搬車両からでは、台座が発射の際ひっくり返るとの「専門家」先生、ご託宣。

 ソ連の潜水艦発射用を改良したそうだが、潜水艦も地盤に固定してないよね。車両は、中国・ロシア国境に近い無水端里(ムスダンリ)に運ばれたという。

 もしかして発射場所をミサイルの名前にしたのかな?(ムスダンリ=ムスダン)。そしたら、最初から発射場所を指定しているみたいだね。とにかくマスコミ解説はあてにならない。

 地上噴射テストとか、落下場所警告なしでいきなり実弾射撃というのも変だし、中国・ロシアが軍を移動させたり厳戒態勢に入っているという情報もない。金正恩の大きなおなかが笑っているような気がする。

 発射!というニュースが入ったら大慌てでカット、修正するが、塾頭は今日何事もなく終わると思う。やはりいつものパターンの繰り返し、一人芝居にみんなあきあきしているから、セリフだけが大きくなっているのよ。

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2013年4月 7日 (日)

これが基地負担軽減策?

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 「日米両政府は5日、沖縄県の米軍嘉手納基地より南の6米軍施設・区域について、次期と手順を初めて明記した返還計画を発表しました……」そんな報道を耳にして、「ほう、これで沖縄の基地負担は軽くなるな」と感じた人は多いだろう。

 塾頭も一瞬そう思った。しかし新聞をよく読むと、どうひいき目に見ても「これはひどい!」といった内容だ。仲井間知事は防衛大臣など何度も足を運ぶ政府要人に対し「大変努力をしていただき感謝してます」といった挨拶をしている。しかし、これはウチナー精神の発揮で遠くから来た客人への社交辞令。

 まず「いつまでに返します」とは一言もいってない。「○○年度、またはその後」という文面になっている。「借金は来月かまたはそれ以降に返しますよ」と言われれば、無期限に――というのと同じではないか。

 これら南部の基地は沖縄の心臓部にあって、普天間をはじめ住宅地や道路、あるいは海岸をふさぐような形で配置されている。沖縄の基地負担を象徴するような存在であることはたしかだ。

 ただし「返還」とはっきり表現されているのは、それらの基地のあっちから1ヘクタール、こっちから2ヘクタールと片隅をへつるように寄せ集めた55ヘクタールで、普天間基地の10分の1強にすぎない。あとの大部分は、最大の嘉手納基地をはじめそのまま残すか、普天間のように沖縄県内に代替地ができれば移転、という内容である。

 地図を見ていただきたい(地図をクリックすると字が読めます)。沖縄には中部・北部の主に山林地域に広大な基地を有している。これはほとんどが演習地であって施設といった程の物はごくわずかだ。したがって、辺野古のように海を埋め立てるか、山林を開拓すれば新施設がいくらでも作れる。つまり、南部の汚染源を全県に拡散すると同じになってしまう。

 また沖縄は、何ヘクタールという土地面積だけで負担を云々するのも間違っている。安倍首相は口癖のように「戦後レジーム」を言うが、米軍に占領され続けているような精神的負担になぜ耐えていかなければいけないのかということである。
 
 尖閣が占領されたらそれを奪還するための海兵隊などいらない。そんなことをすれば、敵は発進元の沖縄を叩きに来る。アメリカもそんな危険なところへ海兵隊を大勢張りつけておきたくないというのが本音だ。だから沖縄人が安倍・自民や野田・民主と話すより直接アメリカと話し合う方が早道だと感じても無理がない。

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2013年4月 4日 (木)

再生不能廃棄物0増5減

 解散する、しないの田舎芝居。その中でどうせ使えない0増5減の衆院定数是正法案を可決。「違憲状態はわかっていますが、こういう法案を可決しました。今回の選挙には間に合いませんが、その気はあるのだということで、どうかお目こぼしを」。

 最初から裁判所をなめているのだ。政治家の憲法軽視ここに至れり。裁判所が怒るのはあたりまえ、また、怒ってもらわなければ存在価値がない。「法が支配する国」などというのは口先だけのことになるではないか。

 2009年の衆院選が最大格差2.30倍、それを「違憲状態」とする判決をしりめに、去年末の選挙では2.43倍とさらに格差を拡大、「0増5減が間に合っていればこのたびの区割り案で計算して1.998倍、2倍を0.002切るんですが」といってみたところで、納得する人はいないだろう。

 案の定、16件の違憲訴訟のうち、「違憲」判決を下した高裁が14件、2件が「違憲状態」だが、言葉の違いにそんなに大きな意味はない。また、「違憲」のうち2件は、これまでに例がない「選挙結果は無効である」との厳しい裁きになった。

 今、政府与党と民主党などの間で「0増5減の区割り法案を早く通せ通さない」でもめている。自民党が急ぐのは、衆院選やりなおしのため衆参同時選挙にして圧倒的多数を確保するため、という解説があるが、周知期間などの余裕が必要で物理的に間に合わないという話だ。

 自民党だけでない。大手全国紙も、ともかく0増5減を「早く、早く」という社説の合唱だ。0増5減は、すでに最高裁で指摘された格差解消の障害になっている県別1人別枠方式をそのままにしており、今後の選挙で格差が2倍以内に止まる保証はない。早い話が、0増5減は去年の選挙の見せ金に使われただけで御用済みの案である。

 また有権者の方も、区割りを自治体の部落単位でいじり回されたのでは、支持候補も安定せずたまったものではない。0増5減案を急いで決めて何をしようというのか、まったく理解できない。

 いますぐ手をつけなくてはならないのは、姑息の手段ではなく抜本的改正である。政党間で解決できなければ第3者組織に起案をゆだねるしかない。それが必要なのは、年末頃に予定されている最高裁判決対策である。多くの高裁判決に沿って違憲とされ、0増5減案も否定されるかも知れないのだ。

 それに対応できる態勢を早く作り、判決があればそれに答えて「早期解散やり直し選挙」とするのがすじみちではないか。最高裁判決をまたずに拙速に走っても、違憲訴訟が繰り返されるだけだ。わずかな時間が待てないというのは、どういう魂胆なのか塾頭にはさっぱりわからない。

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2013年4月 2日 (火)

凋落

  「凋落」という言葉がある。失礼ながら、小沢一郎、石原慎太郎ご両人に捧げたい。かくいう塾頭も、石原さんより先に生まれているいるので、そんな高いところにいたことはないがお仲間に入れてもらおう。

 小沢さんは、ご自身の裁判で「無罪」を勝ち取られた。長い検察やマスコミとの戦いにうち勝ったやに見えた。しかし、キーマンであった石川智裕元秘書が2審判決で執行猶予付き有罪判決を受け、当初の強気発言にもかかわらず、議員辞職とか、上告取り下げなどが取沙汰されているようだ。

 おそらく、ともに判決をうけた大久保・池田元被告の上告断念が響いているのだろう。というのは、どんなに情状が認められ、また過失であったにしても「収支報告不実記載」という事実は残るからだ。

 すると、それがいかに小沢狙い撃ちの仕掛けであったにしろ、上訴審で「まっ白な無罪」とするには困難がある。当塾はかつて「小沢氏には戦ってほしい」と声援を送ったこともある。

 しかし、秘書たちの共闘がくずれれば小沢さんの最後の砦が放棄されたことになる。秘書有罪が確定すれば、小沢さんにも共同責任がかかってくるのは避けられず、この先首相になるような芽は摘み撮られたということだろう。

 塾頭は、この敗北の最大の作戦失敗が民主党脱党であり、続いて衆院選でなすすべもなく大敗北し、仲間を失ったことだと思う。つまり、剛腕、選挙の神様、改革の旗手といった「虚像」が「偶像」と化していた、また過信があったということではなかろうか。

 政治にはカリスマ性というものが必要である。しかし、それが「虚像」「偶像」であったということに有権者が気がつけば、政治的な凋落に時間がかからない。石原さんも「軽い脳梗塞」による入院がなくとも、遅かれ早かれそういった現象が現れると思っていた。

 青嵐会の暴れん坊以来、都知事としてもトラックの排ガス規制以外にこれと言った業績がなく、むしろ尖閣買い取りなど派手な発言がもとで国や都に実損をもたらす、まさに「虚像」だったのである。

 本人は「暴走老人」などと自称してみたり、週刊誌記者を「ぶんなぐる」など怪気炎が通用すると思っているようだが、選挙民はそういつまでも「虚像」を「偶像化」するわけではない。

 都知事辞任の失敗は気がついているようだ。しかし、年相応の慎重さを欠いた政界攪乱から今度の入院さわぎに至った過程が、まさに「凋落」のはじまりだと気がついていないなら、病院の見立て以上に重症だと言っておこう。

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2013年4月 1日 (月)

見納めの桜

Dscf3807_2    3月16日に「開花日」を載せたので終わりも。ただそれだけ。

気温8℃~13℃。薄日、肌寒い。Dscf3809 Dscf3811

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