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2013年3月26日 (火)

違憲選挙で結果も無効

 ニュースに「快哉」を叫んでしまったのは何年ぶりだろう。広島高裁(筏津順子裁判長)による巨年末の総選挙無効判決である。これほどスッキリと割り切れる筋の通った判断は、今どき珍しいということと、3権分立の憲法の精神がしっかり息づいているという2点である。

 「首相として憲法をまもるが、総裁としては改憲」だとか、「日銀の独立性は認めるが人事は俺が握っている」式の、なにも決められないくせにやたら威張っている政治家に、一本の太い釘を刺したということだろう。「平成日本のジャンヌダルク」といっては言い過ぎか?。

 全国に繰り広げられた違憲訴訟は、これまで「違憲」「違憲状態」とは言っているが、選挙は有効とするものだった。今日これから6件ほどの判決がでるが、昨日の広島判決の影響を受ける時間的余裕がないので、「選挙無効」とするものがでてこない可能性が強い。しかし、いずれも最終判断は最高裁にゆだねられることになり、広島の判例は無視できないだろう。

 選挙は違憲だか選挙は有効というのは、問題先送りで前述の政治家発言とどことなく似ている。その混乱を回避するため「無効とするのは、選挙制度改革の検討が始まってから1年目以降まで猶予する」という具体的な解決の手順まで差し伸べており腑に落ちる。

 これは、言外に「その時点で憲法違反の議員を選び直しなさい」といっているのと同じではないか。それでまた同じ安倍首相になってもやむを得ない。野党第1党の民主党がそれまでに体力を回復するには、相当な覚悟が必要であろう。要するにこれまでどおりでは「だめですよ」ということである。

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コメント

本当に憲法が国家の最高法規なら違反しているなら即無効。今までが間違っていたのですよ。今回の判決は何の不思議もない。
ただ、今回の事態はそれ以前の最高裁の判決からも十分予想されていたのですから、去年暮れの解散劇が不思議なのです。
去年11月野田佳彦解散を宣言してから、0増5減の法案を出すが順番が逆で、解散できない状態での無理矢理の解散だったことは明白です。
そもそも『解散しない』と民主党議員全員が思ったから安心して9月に代表選に野田佳彦を選出したのです。
ところが2ヶ月後に何の準備もなく解散して、民主党は壊滅的な敗北を喫するが、これは当然でしょう。
政府与党は発表されていない機密情報をいち早く知る立場にあるが、
野田佳彦の解散宣言ですが、福島県の小児甲状腺がんの2人目発表とか重なる。
去年の唐突すぎる解散劇には発表されていない原因があった可能性が高いでしょう。

投稿: 宗純 | 2013年3月27日 (水) 13時10分

不思議といえば、貴ブログも当塾もそのまえから「身投げ解散」といって、壊滅的惨敗を予告していたのに、情報に精通しているはずの野田首相が本当にやってしまった。

これはいまだに不思議です。

投稿: ましま | 2013年3月27日 (水) 13時51分

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『まだ死なず、しぶとく生きていた日本国憲法』 最大2・43倍の『1票の格差』が是正されずに実施された昨年12月の衆院選をめぐる全国訴訟の判決で、広島高裁(筏津順子裁判長)は25日、小選挙区の区割りを『違憲』と判断し、広島1、2区の選挙を無効とした。 ...... [続きを読む]

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