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2013年3月14日 (木)

小沢秘書裁判&天皇の出番

 今日のニュースとして、小沢一郎の秘書だった石川智裕など3人の高裁による有罪判決がある。小沢氏は昔から政策よりは政局、破壊力と離合集散、政治はカネといった体質がつきまとい好きになれなかった。

 しかし、結果として彼を追い落とす働きをした検察・マスコミなどに妥協することなく、「小沢氏には戦ってほしい」という記事を書いたのは3年以上前である。今回の判決批判は、ほかで多く取り上げられると思うので、結論だけいっておく。

 石川氏に西松建設が5000万円渡したという前提の判決だが、小沢裁判でも取り上げられず、陸山会政治資金不実記載共謀では無罪判決となった。全く逆の結果である。仮に前述のような事実があったとすれば、贈収賄事件として徹底追及すべきだった。

 今判決でいうように、それほど被告が「悪質」ならば執行猶予付き判決などあり得ない。議員を続けるなどとんでもない話になる。事件はますます国民の常識からはずれた方向に迷走を続けることになりそうだ。

 ここでさらに「小沢氏には戦ってほしい」というには、氏か現在おかれている立場があまりにも厳しく、彼の政治力は今まで以上の打撃を受けることになろう。

 今日考えていたテーマは、「主権回復の日」を画策する政権与党の歴史感覚のずれを攻撃する前エントリー「安倍首相の自虐史観」、「ばかげた記念行事」に続く第3弾である。それは、「独立」を祝う日でなく、昭和天皇がさきの戦争への責任をとって退位する最後のチャンスだったということである。

 天皇自身が戦争責任をとって退位を考えていたことは、ポツダム宣言受諾、新憲法施行、東京裁判終結時などいろいろあったと思われる。これは、マッカーサーとの最初の会談で自らの責任を認め、マッカーサーをいたく感激させたという話以外に戦後何度かあった話だ。

 田原総一郎なども天皇退位論に賛成していたが、たしか「講和を機に」といっていたような覚えがある。そうならなかったのは、保守政治家、宮内庁、それにアメリカの強い反対が続いていて機をのがしたということだろう。

 当時の皇太子・今上天皇は19歳、退位すれば後を継ぐことになり、無関心であったはずはない。また戦後の一連の天皇の立場や高松宮など皇室内のさまざまな議論も知っているはずだ。

 昭和天皇も20歳で摂政の地位についている。講和発効から皇室典範の改定整備、即位の礼、大嘗祭などを考えれば、その時点で退位の意向を発表、皇太子20歳もひとつのタイミングだったと思える。

 今上天皇は、これまでも自らの発言の中で、憲法尊重の意志をはっきりさせている。本人の意向にはかかわりなく、今回の「主権回復の日」への参列をことわることはできないだろう。昭和天皇は新憲法成立後も、わりあい政治的発言をタブー視していなかった。公的発言ではないが靖国神社のA級戦犯合祀に批判的で、天皇参拝がストップしている。

 今上天皇も、今度の行事でお言葉を求められたら、是非戦後から講和発効まで特に講和発効について、忌憚ない人間天皇として「歴史に残るおことば」を賜りたいものだ。

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コメント

罪状は何でもいいのです。有罪にすればそれで検察はメンツを保ったことになるのです。
鈴木宗男氏の罪状なんて、マスコミや国会で騒いだことは、全くの事実無根でしたが全く違う件をみつけて有罪を勝ち取りましたからね。

投稿: 玉井人ひろた | 2013年3月15日 (金) 22時05分

昔は、判決書などを読んで「なるほどなあ」と思うようなことがよくあったが、最近はない。

塾頭だけでしょうか?。それとも気のせいでしょうか。

投稿: ましま | 2013年3月16日 (土) 12時47分

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