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2013年2月16日 (土)

安倍改憲に立ち向かうには

 憲法9条を改正して軍創設を狙う安倍内閣の支持率が70%を超えるとか、大学生の改憲支持や核武装賛成が多数派になった話を聞くと、ここ数年で「反戦塾」の旗色は目に見えて悪くなったと感じる。

 どうしてそうなったのだろう。書き込みのなかには「そもそも右傾化は左翼の責任ではないか」という意見もある。塾頭もそう感じることがすくなくない。反戦=護憲=左翼という連想から、先入観でこのブログが読まれるのも困る。

 かといって「反戦塾」のタイトルを変えたり、左翼にあらずとことさら否定する気にもなれない。強いていえば「戦後焼跡派左翼」であり、そのあとの全共闘とか新左翼などというものに全く縁がない。右傾化が進んだ一因は、共産党・社民党をを含め、「革新」と称する最も保守的な教条主義がどこかに巣くって災いをしているのではないか。

 そのうえ、民主党や自民党のリベラル勢力というのも空中楼閣であることがわかった。右傾化する党を割ってでも信念を貫こうという気迫はない。こういったいわゆる「護憲勢力」が仲間内だけに閉じこもり、右翼陣営の主張や若者の疑問に答えてこなかったのが原因ではないか。

 もう一つの外的要因は、もともと内政問題であった侵略戦争への反省や首相の靖国参拝を国際問題に転化させてしまったことである。中国や韓国に対し、内政干渉とならないよう抗議すべきところ、それを怠った。中には、「内政干渉」とは思っていない左翼もすくなからずあったはずだ。その点、冷戦時代の発想をそのまま引きずっているといわれてもしかたない。右派論客が持つ欠陥と全く同じだ。

 日本国内でも中国人による凶悪事件や毒入り餃子の責任回避、そしてデモによる破壊行為などに端を発し、最近の東シナ海の軍事対立から大気汚染に至るまで中国のイメージが史上最悪といっていいほど悪化した。

 右翼のいう特亜(中国・南北朝鮮人)に対するレイシズム(人種差別)的機運は食い止めようがく、ネット右翼の恰好な餌食となり、いくつかの雑誌はこれを助長することで売り上げを伸ばした。これらは右翼指導層の総本山「日本会議」ですら、想定できなかった現象ではないか。

 それでは、護憲派はなにをすればいいか。それは一言でいって自民党以上に安全保障問題に深く頭を突っ込み知識のレベルを上げることである。平和は、誰でも望んでいることである。それに至る早道を示すことができなくては到底若い人を説得することができない。

 以下は、素人の思い付きを雑多にあげものだが、こういったことに本腰で取り組まなければ現状の変化は望めない。

①改憲に対し独自の改正案を用意すること。これは9条の精神をより強化・明確にする案をもてばいい。
②自衛隊の役割と任務を再確認し、装備や編成に深く関与すること。この中で中国・北朝鮮への危険回避策や武器輸出3原則、核開発や核技術の在り方を議論すればいい。

③日米安保と在日米軍基地の在り方を根本的に見直すこと。この中で、米軍の肩代わりを自衛隊が担うとすれば上記②の議論となる。
④国連との関連や外交戦略、情報管理、国際貢献の在り方の議論を深める。

⑤近隣諸国との恒久的平和戦略(共同体等の)の検討。
⑥護憲のメリットと改憲の戦前回帰の危険性の宣伝・キャンペーン、および内外に呼びかける平和憲法推進プログラム作成。

 ひとつだけ付記すると「集団的自衛権」容認は、現憲法を維持したままアメリカの軍事的属国になってしまう危険があるので、これとは別に断乎反対の態度をゆるめてはならない。

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コメント

まだ、護憲なんて言ってるんですか。

世界標準から大きく外れた、
クソむかつくアメリカ押し付けの、
60年以上一度も修正されていないという異常な
憲法を、さっさと破棄するよう、
みんなで安倍内閣を応援しましょう。

投稿: makoto | 2013年2月18日 (月) 15時35分

makoto さま
コメントありがとうございました。delicious

投稿: ましま | 2013年2月18日 (月) 17時14分

めっそうもございません。

投稿: makoto | 2013年2月18日 (月) 19時22分

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