« 米、安倍内閣にも「ひじ鉄」か | トップページ | 昭和一ケタ世代 »

2013年2月 4日 (月)

美輪明宏連想

 去年の紅白に初出場した美輪明宏が、「よいとまけ」を歌って若者に爆発的人気を呼んでいるそうだ。こんな古いものでも若い人の共感を呼ぶものかなあ、と感心した。1950~60年代のいつ頃か、当時丸山明宏と名乗っていた彼の歌を聞きに行ったことがある。

 銀座通りの松坂屋側を東に入った小さなビルの地下1階、「銀パリ」というシャンソン喫茶だ。彼の女装はもっとあとのこと、男装で「メケメケ」などを歌っていた。ジャズ、シャンソンがはやりで、日劇地下あたりでロックンロールが芽生え始めた頃だ。

 シャンソンを軸に、バリ祭、モンマルトルなどを映像・音楽を通じて想像し、植民地だったアルジェには、狭い石畳の坂の先に光る地中海の海と歌謡「カスバの女」を重ね合わせた。そのイメージとは全く無関係な産油国・アルジェリアを仕事の関係で知る。

 アルジェリア原油は、良質なガソリンが得られる最も高い原油だ。主にヨーロッパ向けで、運賃のかさむ日本では買えない。逆に硫黄分が多いサウジやクエート産の中東原油は、積出し価格が安いため欧米にも行っていたが、スエズ動乱で運河が封鎖され、その影響を受けなくなったアルジェリア原油が未曾有の高値をつけた。

 今回、人質事件で日揮の社員が犠牲になった奥地の現場は、地中海沿岸とは全く別の国のような茫漠たる砂漠地帯だ。日本のマスコミの中には、アフガンやパキスタン北西部と同一視し「アルカイダの一派で、アメリカに協力する日本人が狙われた」とするものがあるが俗説だ。

 アルジェリアは豊かで賢い国だ。今回のような事件が再発することはあるまい。47年もの長い付き合いのある日揮は、落ち着いたところでまたアルジェリアとの友好協力関係を築いて活躍してほしい。美輪明宏からとんでもない方向へ飛び火してしまった。

|

« 米、安倍内閣にも「ひじ鉄」か | トップページ | 昭和一ケタ世代 »

エッセイ」カテゴリの記事

コメント

「よいとまけ」の歌は名曲だと思います。
若い方にも、漫画家の蛭子さんがある番組で「私の大好きで、泣ける歌」として紹介したことで、知られたんだと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2013年2月 7日 (木) 21時15分

竹の弾力を用いた「上総掘り」という井戸掘りの技術があります。これがまさに「よいとまけ」の現場で昭和20年代は家の周りでよく目撃しました。

たくましい女性たちの掛け声と、水層に至った「ゲボッ」という音は今でも耳に残ります。したがってまのあたりにする現実のせいか、あまり歌詞に感動するということはありませんでした。

投稿: ましま | 2013年2月 8日 (金) 11時11分

この問題を解決するにはやはりこれしかない。

国内のあらゆる日揮のような国際的日本企業はあわてず今日までの自社ブランド名を「日本」、または「ジャパン」から→「琉球沖縄」へ国名表示をかえることを急いだほうがいい。

すべての物流もみな、世界的に「正直者」で知れ渡っている「琉球沖縄」を通して動かす。

それしか日本列島が生き残る道は残されていない。

商取引で肝心なのは人倫に基づく信用である。

参考資料:
http://yakkoo.seesaa.net/article/296206305.html?1352954518

 それから「よいとまけ」の歌は名曲だ。特に「♪かぁーちゃんのはたらくーすがたをみてがっこうへもどった」というくだりが、父性抜きで母親に抱きかかえられたまま育ってしまい総女性化してしまっている今の若者が秘めたる心を捕らえたのだろう。

投稿: 本村 安彦 | 2013年2月 9日 (土) 04時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/49180085

この記事へのトラックバック一覧です: 美輪明宏連想:

» アメリカの対アフリカ戦争の隠された思惑:“アルカイダとの闘いによる”中国封じ込め [マスコミに載らない海外記事]
Ben Schreiner Global Research 2013年1月29日 アジアの成長と活力を利用することが、アメリカの経済的、戦略的権益にとって極めて重要だ。ヒラリー・クリントン フランスのマリ軍事介入は、一見したところ、アメリカのアジア“旋回”とほとんど無関係のように思える。しかし国連が承認した、アフリカが... [続きを読む]

受信: 2013年2月 6日 (水) 00時54分

» 今年の日本、漢字一字は「暴」で決まり [逝きし世の面影]
『いじめ、強姦、暴行、体罰死、日本の特異な後進性』 柔道男子のアテネ、北京両五輪金メダリストの経歴で、女子大の柔道部監督をしていた内柴正人が未成年に対する婦女暴行罪で懲役5年の有罪となった前代未聞の不祥事が2月1日報道される。 新華社などの海外の通信社...... [続きを読む]

受信: 2013年2月 6日 (水) 09時44分

« 米、安倍内閣にも「ひじ鉄」か | トップページ | 昭和一ケタ世代 »