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2013年2月26日 (火)

中国軍幹部のツイッター

 中国が一枚板でないことは、このブログでたびたび触れてきた。しかしよくわからない。下記に引用した中国の好戦的過激発言を繰り返す軍人は、ツイッターで「親愛なる祖国、党、軍隊、人民のために我々は戦わなければならない」と言ったそうだ。

 解放軍の伝統からすれば「親愛なる人民、党、軍隊、祖国」となるべきところ順序を変えて、祖国を真っ先に持ち出した。対外的に国家を代表する外務省には、火器管制レーダー使用も教えずに「祖国」もあったものではない。あえて「祖国」を先に持ってきたのは、ナショナリズム目当ての国内向け宣伝ということだろう。

 日本では、中将クラスの田母神元航空幕僚長が、政府をさしおいて先走った論文を書いたため、責任を取らされた。つまりそのようなことは、きつく戒められているということだ。ツイッターというのは個人発言の場としてフリーゾーンのような気がするが、中国ではどうなのだろう。

 もっと上級幹部の許可のもとで発言しているのでなければ、文民統制も危機的な状況にあることになり、他の先進国では考えられない事態にあるということになる。中国の暗部は、そういったネットや、香港筋情報などで次第に明るみに出てきたようだが、一枚板でないところが最も危険なのである。

毎日新聞 2013年02月26日 東京朝刊

 【上海・隅俊之】尖閣諸島をめぐる問題で日本への強硬発言が目立つ中国人民解放軍の羅援(らえん)少将(中国戦略文化促進会常務副会長)が、中国版ツイッター「微博」のアカウントを開設した。既に23万人以上がフォローしているが、好戦的なタカ派発言には中国人フォロワーから逆にいさめる意見も書き込まれている。

 「親愛なる祖国、党、軍隊、人民のために我々は戦わなければならない」。羅氏は22日、第一声を発した。約3万8000人が転送し、約3万4000件のコメントが寄せられた。同調する意見もあるが、意外に目立つのは反戦的な意見だ。

 「軍人のこんな恐ろしい声を聞かされる人民はどれだけ不幸なことか」

 「人民の軍隊、国家の軍隊なら、まず政治に干渉するな、人民の声を聞け」

 羅氏は18日付の人民日報(海外版)で、東シナ海で日本の自衛艦艇が警告を無視して中国軍艦艇に接近すれば、「(射撃用の)火器管制レーダーを照射し、(さらに自衛艦艇が)危険な行動に出るなら断固自衛する。話し合いの余地はない」と警告するなど、対日強硬論を何度かメディアを通じて表明している。

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コメント

政治家の発言を報道しても、影響力が大きいのは瞬間芸である映像メディアのテレビですが、信用度では長く残る活字メディアの新聞や雑誌。
同じ活字でも週刊誌と新聞紙では信用度(権威)が大きく違う。
新聞でもスポーツ紙は信用度が低い。
書いた本人よりもバックの新聞社の伝統とか権威が大きくものを言っているらしいのです。
ツイッターですが、これの権威や信用度ですが、間違いなくテレビや新聞など問題外であり、マスコミでは一番信用度が低いスポーツ紙よりもよりも格段に落ちる。
何しろ個人の「つぶやき」ですから、
橋下徹など1年間に6000件近く行っているのですね。
最近のでは原子力規制委員会の指名同意人事で、代表の石原慎太郎も議員団長の平沼赳夫も起立しなかった事をツイッターで「邪魔くさかったからで、意味は無い』とつぶやいていましたよ。
アホ臭さに口があんぐり。

投稿: 宗純 | 2013年2月27日 (水) 11時11分

羅というおっさんは、現役軍人で23万人も聴衆のいる会場で演説をぶっているのと同じですね。

ヒトラーは、アホ臭い演説をブッて映画にとらせ、大戦争を起こし日本まで巻き込んだ。

宗純 さまのいう「信用度の高い」メディアは反比例するように影響力が低くなっています。アラブの春はネットが社会変革の手段となったとか。

論壇とかオピニオン・リーダーとかジャーナリズムという言葉は死語になってしまうのでしょうか。ネットでもブログはからくも「活字文化」の片りんをのこしているように思います。

投稿: ましま | 2013年2月27日 (水) 11時39分

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