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2013年1月26日 (土)

山口・習会談の評価

 中国を訪問していた公明党の山口那津男代表がきのう習近平総書記と会談し、今日安倍首相に結果を報告した。

 各新聞はそれぞれ社説を立てている。その評価は、
「小さな一歩にすぎないが、パイプがつながったことを歓迎する」=朝日。
「対話再開に向けた一歩だといえる」=東京。
「対立の緩和につなげたい」=毎日。

 これに対して、
「日本政府の立場を堅持することが肝要なのに、気がかりな点がある」=読売。
があり、産経は会見後の「主張」はパスしたがその前の山口氏の発言をとりあげ、1月23日付で、
「日本として今なすべきは、中国による国論分断をはね返して、結束して尖閣を守ることである」。
と、読売以上の主戦論を展開している。

 その読売も、文末で山口氏訪中前に、①「棚上げ論」に言及したこと、②双方が尖閣諸島上空の自衛隊機や軍用機の飛行を自制することなどを取り上げたことを「看過できない発言」ときめつけた。

 さらに、鳩山元首相の訪中発言や、これから予定されている村山元首相の訪中にまで類推した上、「国益を忘れた言動は百害あって一利なし」と結んでいる点、産経と共通の立場にあって全く選ぶところはない。

 塾頭は、もちろん前者の考えが日本国民多数の願いであり、米・中を含めた世界が願うところてあることを確信している。後者がどういう国際感覚や政治感覚から出てきた疑問だが、強硬一本やりで聞く耳を持たないのが国益だ、と新聞社幹部まで思い込んでいるとすれば問題だ。

 両社以外の各社も「日本に主権があることは疑いのない事実」=東京、とし、92年の中国領海法制定で「『棚上げ』了解を先に崩したのは中国の方」=毎日、と日本の主張すべき点を明確にしている。その上で双方が「さらに知恵を出し合う」=朝日・毎日、きっかけを作ったと、山口・習会談の意義を認めている。

 もちろん問題はこれからである。公明党と中国の関係は、周恩来と創価学会・池田大作(現名誉会長)の親交以来続いており、それに関する図書が中国で刊行されているほどで自・民の人脈より中味が濃い。世界平和に向けた池田氏の活動は政治家にないものだ。また同氏は、尖閣諸島問題で冷え込む日中関係改善のためハイレベルな対話の場を設定したうえで、「日中首脳会談の定期開催」の制度化を呼びかけた(聖教新聞)。

 この先、自民・維新などの9条改憲・集団的自衛権実現の動きを公明党がストップをかけてくれるような存在でいてくれるなら、次期選挙の比例区は、公明党に投票しようかな、と思ってしまう今日この頃である。

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コメント

第二次天安門事件の際にも公明党創立者・池田名誉会長は訪中団を組織して実際に自ら訪問した。国内はもとより世界中から非難の集まる中で不変の友誼を態度で示しました。国家間での波風はある。しかし、厳しい局面にあっても友誼を貫いていくという姿勢は不変でなくてはならないという信念でしょう。
1968年に池田会長が発表した「日中国交正常化提言」より45年。北東アジアの安定のために、10億を超える民と直接に友誼を結ぼうとした歴史。創価大学に史上初めての国費中国留学生を池田会長が身元引受人として受け入れた歴史。その時の学生が今の中日大使になっている。真の大局観とはこのようなものではないでしょうか。
公明党が今回大役を引き受けたのも、両国の難局打開のために微力を尽くす意でしょう。重き荷を負うて遠き道を行くが如し。対話を根幹に据えていくなかで新しき智慧は必ず生まれるものと信じます。
戦争や武力行使など断じてあってはならないと思っています。

投稿: 伊達半蔵 | 2013年1月28日 (月) 20時17分

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