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2012年12月 2日 (日)

変化している中東

 年末の政変劇、ちゃんとした筋書はない。やたらに滑稽な衣装をまとった役者が次々現れ、出たとこ勝負のせりふで大見得を切る。とても鑑賞に堪えられるものではないが、本人たちは大まじめ、肩肘を張らずに見物すればそれなりに面白い。

 茶化してはいけないことはわかるが、日本の針路を左右する総選挙がこんなありさまなのだ。この嘆かわしい現実にメディアまで道化役を演ずるお粗末さ、そういったことにかまけている間に世界はどんどん変わっていく。そのひとつがオバマ1期目には重荷だった中東問題だ。

パレスチナ国連で国家扱いに
ニューヨーク【CNN】  国連総会は29日、パレスチナ自治政府の参加資格を「非加盟オブザーバー組織」から「非加盟オブザーバー国家」に格上げする決議案を賛成138、反対9、棄権41の賛成多数で採択した。採決では米国やイスラエルが反対し、ドイツは棄権した。

 あれっ?、パレスチナって国でなかったんだ……。そう、イギリスの植民地に住んでいたパレスチナ人を追い出し、ユダヤ人の国をつくってもいいというイギリスの約束がそもそもの始まりだ。パレスチナ人はヨルダン川西岸とガザ地区に逃げ込んだ。

 それから半世紀にわたる抗争。いろいろあったけれど、もうパレスチナも国として認め平和共存の道を目指す時期にきていると思う。日本はアメリカの言いなりにならずフランスなどと賛成にまわったのはよかった。民主最後の?外交にしては大できだ。

アラブの春に異変
【カイロ共同】エジプトのモルシ大統領が出した強権的な改正憲法令に対する大規模な抗議デモ集会は11月30日、夜間に入っても続き、衛星テレビ、アルジャジーラによると、数万人がカイロ中心部のタハリール広場に集結した。多くの参加者が徹夜の座り込みを続けた。ロイター通信によると、デモはカイロ以外でも続き、同国北部の第2の都市アレクサンドリアでは30日夜に入って、大統領派と反モルシ派の衝突が発生した。

 大統領派というのは、イスラム原理主義・ムスリム同胞団を母体としている。ムバラークの独裁政権が倒れて選挙によって就任したのがモルシ大統領だ。数万人というデモの主体は、厳格なイスラム国家になるより、世俗主義の温存を望んでいるらしい。

 これは、アラブの春が世俗派独裁政治の打破、イスラム回帰への道をたどるという単純な予想に反するものだ。ムスリム同胞団というのは過激派であるとの誤解があるが、医療奉仕などを通じて一般民衆の支持を受けた穏健な団体だ。

 今回も反モルシ大統領デモに対抗して、同規模の大統領支持デモに発展しているようだが、その後双方の衝突を避けるため違う場所を選んだ模様。ただ、国境にかかわりなく活動するため、最近まで砲撃戦で多くの死傷者をだしたパレスチナ・ガザ地区にも浸透している。そのため、イスラエルやアメリカからは強く警戒されている。

 このデモ騒ぎがエジプトをどちらに向かわせることになるのか、それにより中東問題の今後に大きく影響することは確かだが、これまでのようなアメリカの陰謀論や石油利権をめぐっての介入論は成り立たたなくなるだろう。

 イスラエルへの心情的支持は続けるものの、シリアの混乱で見られるように、アメリカが国運を左右しかねないような、つまりイラクやアフガン派兵といった事態は再び起きないということだ。

 この度実感したことだが、自動車の国アメリカのエネルギー消費は日本の比ではなく、最近国内で開発に成功したシェール・ガス、オイルとの関連か燃料単価が下がっている。シェール・ガス等は、エネルギー自給に足りるほどの量があるとされ、今後、アメリカの中東への関心を薄めることになるだろう。

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コメント

山本君未来の党から出馬しなさいよってw (通りがけ)
2012-12-02 20:55:29
>>http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/a2f2ec893c155d7fe3caca0150532bd3

おや、山本太郎氏無所属出馬ですか。いまここみて知ったけど。

惜しいですな、未来の党から出馬すれば総理の椅子にすわったでしょうに。本人はそれが怖かったのかな?

総理なんぞ下痢腹の甘ちゃん甘下り安倍でもあほうでももとい麻生でも森の狸でも子ネズミ男でもスッカラカンでも豆鉄砲食らった鳩でも野っぱらのブタでもつとまるんだから100倍まともな山本太郎くんならお茶の子さいさい朝飯前でんがな。腰掛け総理で地位協定破棄だけしたらさっさとス辞職してまた俳優の仕事に精を出したらよろしい。

日本未来の党の未来は山本太郎君の腰掛け総理の椅子にかかって居るのです。
しのごのいわずに日本未来の党から出馬しなはれ。


ス辞職? (通りがけ)
2012-12-02 20:59:29
総辞職の間違いでしたw

投稿: 通りがけ | 2012年12月 2日 (日) 23時52分

「野田を緊急逮捕して自衛隊撤退帰国命令させよ」

日本国内では道徳派が優勢になった。しかし浮かれてはならない。福一は今も放射能をばらまいている。戦争と同じ放射能を。

優勢なのは国内だけだ。国外は未だにユダ金米軍が絶対有利である。国外シリアでは我が同朋子弟自衛隊が野田に憲法違反派遣されてモサド・ジャッカルの血に飢えた牙の前で無防備だ。直ちに撤退帰国させなければユダ金のショックドクトリン「シリア自衛隊攻撃を受け全滅」の悲報が国内のユダ金スパイマスゴミへ送付され拡散されるだろう。

憲法9条の最大の危機が目前に迫っている。

野田を直ちに逮捕して自衛隊緊急撤退帰国命令を出させよ。

シリア駐屯の自衛隊現地司令官は現場最高責任者としての裁量判断でただちに全隊武装解除してロシア軍基地または駐屯地へ帰国難民として保護をねがって移動せよ。武器弾薬は放置して良い。

最大緊急である。

投稿: 通りがけ | 2012年12月 3日 (月) 08時44分

消去法で結局民主応援に回帰しました。
社・共は力がない。しかしこれまでの野党ボケから抜け出せばケースバイケースで民主に協力ができます。
 
安倍自民党けん制にはこれしかありません。

投稿: ましま | 2012年12月 3日 (月) 10時16分

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» エジプトの抗議運動: "独裁者"は命令はせず、命令に従っている [マスコミに載らない海外記事]
Michel Chossudovsky Global Research、2011年1月29日 全国的な抗議運動に直面した、ムバラク政権は崩壊しかねない... エジプやアラブ世界はどうなるのだろう? 独裁者達は命令はせず、命令に従っているのだ。これはチュニジアにも、アルジェリアにも、エジプトにも当てはまる。 独裁者という... [続きを読む]

受信: 2012年12月 3日 (月) 09時32分

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