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2012年11月 8日 (木)

オバマ勝利と日本外交

 ベネズエラのチャベス大統領ではないが、「私がアメリカ国民ならオバマに投票するがね」というのが塾頭の感想である。外交ではこれまでと大きく変わることはなさそうだ、ということである。

 同じ「民主党」でも日本とは大違い。「Change!」で4年前に政権を勝ち取ったオバマだが日本では首相が3人もChangeし、「最初のマニフェストは間違っていました」とお詫びを出す始末。

 アメリカも議会とのねじれ現象は同じだが、オバマは大勝。敗れたロムニーも、戦いのことは忘れで協力しあおう、といさぎよい。日本ではとてもこうはいかず、野田民主党が憤死するかいなかの瀬戸際にある。

 当塾はひと月ほど前に「どじょうの頭は左へ左へ」という投稿をしたが、その頃すでに細野政調会長に次期総選挙のための政策作りを指示したらしい。安倍自民党や石原新党などとの差別化をはかるため、最近になって「民主中道」の復活を目指す路線だとかと言われている。

 これに対して、野田は「中道」という言葉が嫌いで「中庸」ならいいとか、公明党と同じだとか、「せっかく右側通行をしているのに」という右派議員の反対があったりで、ズバリ決まりそうにもない。

 「中道」では弱い。せめて「リベラル」という看板で旗幟鮮明にしたところで勝ち目があるかどうかわからない。野田総裁そのままでは到底望みうべくもないだろう。民主党勝利のアメリカの風は日本まで吹いてこない。

 塾頭がオバマに期待するとすれば、外交関連人事の大幅改造である。安倍総裁やマスコミは、民主党への政権交代でアメリカの信頼が大きく損なわれたとしている。これは、鳩山前首相がブッシュ・小泉以前からつちかわれてきた「知日派」を怒らせてしまったから、ということになっている。

 「知日派」というと、日本をよく知り理解してくれる人、つまり「親日派」とは全く違うのである。英語でいうと「ジャパン・ハンドラー」、つまり日本を飼い馴らした人の意となる。「ショウ・ザ・フラッグ」といって日本を恫喝したリチャード・アーミテージが有名だが、共同歩調を取った民主党のブレーン、ジョセフ・ナイ、現役の国務次官補カート・キャンベルなどがいわゆる「知日派」とされ、そのリードに依存していたのが日本の対米外交である。

 オバマの新人事でそういった「知日派」が排除され、むしろ日本を知らず基地問題など日米間で起きている諸問題を丁寧に調査・分析して良識的な判断の下せる国際人に代わってもらった方が日本の国益になるだろう。それを期待したい。

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コメント

語感のイメージとは大違いで親日派は、韓国では意味が反対で売国奴の意味の罵倒語なのですが、
アメリカの知日派も内容は『酷い』の一語に尽きる。
国務省日本部長だったケビン・メアの『ゴーヤも作れないほど怠惰』『本質はゆすりたかり』発言は有名ですが、実はもっと日本や日本人を舐めきった(ある意味実に素直な)主張が、『日本相手の場合に対等関係は駄目で、頭ごなしの上から目線がもっとも良い』との趣旨の忠告を米学生に行っている。
ペリー提督やマッカーサー元帥と同じで制服者か占領者気取り。
何が腹立たしいといっても一番腹が立つのが、この米国知日派の主張が実は間違いでなく基本的に『正しい』ことですね。
日本人でも石原慎太郎や橋下徹が何故か多くの人々に支持されている不思議の原因とは、彼らの主張の内容が理解され支持されているのではなくて、
米国知日派と同じで、内容が無茶苦茶でも自信たっぷりに頭ごなしの上から目線で『駄目だ』『馬鹿だ』『何も知らない』と怒鳴りつけ、自分たちの間違いを批判する者には容赦なく力でねじ伏せるからなのですよ。ほんとうに情けない。

投稿: 宗純 | 2012年11月 9日 (金) 10時18分

宗純 さま
コメントありがとうございました。

田中真紀子さんの大学乱造問題が話題を呼んでいますが、私が大学に入って「哲学」「倫理」「論理」などの科目を選択することになった。

なにか急に大人の知識人の一角に仲間入りするような気がして誇らしく思ったものです。今は、そういったことがないのでしょうか?。

考えは違っても、三島由紀夫は作家だと思います。しかし慎太郎ご自身は作家だと思っているのでしょうか。作家としての教養のかけらすら感じられません。

まるでしつけのできていない犬ですね。

投稿: ましま | 2012年11月 9日 (金) 11時01分

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