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2012年9月15日 (土)

改憲の流れ、危険水域に

 毎日新聞は8月31日〜9月2日、憲法に関する全国世論調査を面接方式で実施した。結果を要約すると、(◎は塾頭)

◆今の憲法を改めることに賛成ですか、反対ですか。
  賛成 65%  反対 27
*賛成の理由は
a 今の憲法が時代に合っていないから     60
b 米国から押し付けられたものだから      10
c 制定以来、一度も改正されていないから   17
d 自衛隊の活動と憲法9条に隔たりがあるから 8
e 個人の権利を尊重しすぎているから       3

◎改正賛成は09年9月の調査より7ポイント上がって過去最高となった。逆に憲法改正論議に関心があるかどうかとの問いには、関心ありが57%で9ポイント減っている。上述の「理由」aとcを見てもわかるように、差し迫った理由、必要性は感じてないのである。

 つまり、このままではなく「何か変えてほしい」という国民の気持が、民主党の政権交代では果たされず、「維新の会」を「目新しいもの」として飛びつこうとしている心理に相通じるのではないか。また、そういった雰囲気をとらえることを、特に自民党の安倍総裁候補などが狙いをつけているのは明らかだ。

◆9条改正についてどう考えますか。
  何らかの改正が必要      56
  一切、改めるべきでない    37
*改正が必要と答えた方に、どう改正すべきか
a 第1項だけ改めるべきだ     8
b 第2項だけ改めるべきだ     23
c 1項、2項とも改めるべきだ    20
d 新たな条項を付け加えるべきだ 46

◎この調査が塾頭のところへ来たら、「憲法改正には賛成」、9条は「新たな条項を付け加えるべきだ」が答えになってしまう。しかし自衛軍創設を意図する自民党案とはま反対で、「公務員の国外における武力行使を禁止」する項を設ける。解釈改憲のできない9条の強化がその目的だ。

 自民党改憲案などを阻止するために、もはや社・共などの非武装中立や自衛隊の段階的縮小論は役にたたない。また、一時改憲論者をいらだたせた「9条の会」設立だけではだめだ。自民党などは、最近の尖閣・竹島問題などをてこに、改憲ムードを千載一遇の機会に見立て巻き返しをはかるだろう。

 自民党改憲案は、幸いなことに現憲法の要所要所をつぎはぎした、理念を欠いた極めてレベルの低いものである。それに対抗するためには、新しい世界の潮流をとらえた完成度の高い改憲案を用意し、ぶつけなければならない。

 それを国民が自民党案と比較し「どちらを取りますか」と問いかけることで、不安定で危険な改憲への流れをせき止めることが可能になるだろう。最後に「集団的自衛権」への設問を付け加えておこう。これで、かろうじて国民の安保に対する健全な常識が保たれていると信じたい。

◆集団的自衛権を行使できるようにすべきだと思いますか、思いませんか。
   行使できるようにすべきだ 43
   行使できないままでよい  51

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憲法」カテゴリの記事

コメント

憲法改正については、参政の理由の中でも、特に、aの今の憲法が時代に合っていないから、というところについては、具体的に、どの部分が合っていないかという点についてだけは把握することが賢明なことではないでしょうか。
但し、憲法9条に関しては、この条文というのは、世界的に高く評価されているところもあり、国によっては、コスタリカのように自ら取り込んでいるところも数多くなるという現実を見れば、自衛軍の創設だの、核武装をはじめ戦争を容認するような改憲にだけは絶対に阻止しなければならないし、そうでなければ、世界的にみれば、とんだ笑い者になってしまうばかりでしかないと思うと、まともな日本国民からすれば、たまったものでは無いどころか、余りにも悲しい限りとしか言い様がありませんよね。
国民に問いかけるにしても、こんな自民党案を出すことには、中には騙されてしまう人も数多くいるのでは無いかと考えると、余りにも危険過ぎる様に思えるし、優先順位から言っても、消費税増税と同じで、早急にやるべきことでも無いと思うのですが、如何でしょうか?

投稿: asa | 2012年9月15日 (土) 17時44分

いまだに、クソむかつくアメリカの押し付け憲法の改正に反対している人がいることの方が驚き。

改正なんぞ、生ぬるい。
今の日本の諸悪の根源、憲法(特に9条)を破棄し、さっさと自主憲法を制定すべし。

「世界に評価されてる」ことが良いこと?
だったら、こんな法律にしたら、世界から評価されるんじゃないかな。
「日本は、一切の入国審査を破棄する。
日本にいる外国人は申請すれば、ただちに日本国籍を取得できる。
そして、生活が安定するまで、最長3年間は生活保護費を支給する。」

きっと、世界から、「日本は国境をなくした!」って絶賛されますよ。

投稿: makoto | 2012年9月15日 (土) 18時26分

誠に恐れ入りますが、憲法改正についての議論そのものを否定するつもりはありませんが、日本国憲法が自主憲法では無いということを言えば、それなら明治維新後の大日本帝国憲法(明治憲法)も、プロシャ憲法を真似て制定したものに過ぎないということになってしまいますし、更に遡れば、聖徳太子の17条憲法というものも、当時の中国文明を真似て制定されたものに過ぎないという議論になってしまう恐れがございますよね。
永住外国人に対する地方参政権等のことを考えれば、憲法改正以前に、入国審査をはじめ永住権の取得と、帰化申請による日本国籍の取得の条件として、日本への永住権を取得して、例えば5年以上経過した者というような条件にする等の見直しは必要かも知れませんよね。
永住権を取得する条件についても、例えば、日本に来てから5年以上経過した者という様にしては如何でしょうか。
それと在日朝鮮人や韓国人等に対する様々な特権のようなものだけは廃止する必要があることは言うまでもありませんが。
生活保護に関しては、くれぐれも別の問題でもありますので、ここでは敢えて触れることは致しません。
選挙権を18歳以上に引き下げるという議論についても、これには合って良いとは存じますが、但し、これも成人年齢を18歳に引き下げて良いというものではありませんし、成人年齢は、あくまでも20歳ということで構わないのでは無いでしょうか。
少年法による少年犯罪に対する刑事責任の追求というものも含めて、見直す必要もあるわけだし、だからと言って、例えば窃盗や万引きのような軽微な犯罪までも全て刑事責任を追求しても良いというものでもありませんし、被害者の人権と加害者の人権というものを共に大切にするという方向で見直すことについては、大いに結構なことですが、いじめや差別問題等もあり、どちらか一方に偏ることだけは絶対にあってはならないし、歴史認識の問題と同じで、こうした犯罪や社会問題というものについても、根本的な原因を究明しなければ、再発防止には繋がらない分けだし、くれぐれも事実は事実として受け止め、お互いの感情や都合ばかりを優先するようなことだけは絶対に許されないということだけは、くれぐれも弁え、真実というものに真摯に向き合うことで、それによる痛みや悲しみを共に分かち合い、乗り越えて行くことこそが何より大切なものであることも大切ですが、お互いに相手の立場というものに配慮することで、「手にした権力は手段と方法を選んで使うべき」ということも弁え、正当に権利を主張出来る範囲内で行使し、本音と建て前というものを使い分けることで、愛国心というものを分かち合い、変な戦争や紛争なんかよりも、お互いの経済交流や精神交流を通して、国益を分かち合いながら、共に幸せに暮らして行きましょう、というメッセージを発信して行くことこそが何より大切なことでは無いでしょうか。

投稿: asa | 2012年9月16日 (日) 08時36分

一口言わせてもらいます。現憲法が日本国民にではなく松本蒸冶国務相らの起案担当者に押し付けたのは事実です。

明治憲法をできるだけ生かそうとした政府案より、自由・民主主義を前面に出した案の方を私を含む多数の国民が支持したのは当然です。

自由や民主主義は日本にとって初体験ではありません。明治の初めや大正時代に盛んに叫ばれています。
戦争放棄や天皇制について、庶民の間でも盛んに議論がありました。

そして、戦後初の総選挙で選ばれた国会の議論をで、一部修正を含み可決されたものです。英文を直訳したという一部の誤解がありますが、成文化に当たっては、当時の法制局とGHQが激しく議論し、日本の要求通りにしたところもあります。

憲法公布の日、しょげていた人が15%ぐらいいたかもしれませんが、天皇を含みほとんどの人がこれを祝いました。

投稿: ましま | 2012年9月16日 (日) 12時51分

aaaさん

日本国憲法が自主憲法だとかなんとか、そんなことは一言も言ってませんよ。
アメリカの押し付けだと言っているのです。
他国の憲法を真似したって、自分たちで作れば、それは自主憲法になり、押し付け憲法にはならないでしょう。

それ以下の、永住に関する話は、憲法から論点がずれています。
私が、外国人の永住を認める法律を、と言ったのは、あなたの「(日本の憲法が)世界的に評価されている」という言葉への批判として書いただけです。
世界的に評価されていれば、それで良いのか。ということです。
外国人の永住を簡単に認めるべきではないでしょう。
移民立国のアメリカでさえ、永住権の取得が以前よりも難しくなってきているのに。

>変な戦争や紛争なんかよりも、お互いの経済交流や精神交流を通して、国益を分かち合いながら、共に幸せに暮らして行きましょう、というメッセージを発信して行くことこそが何より大切なことでは無いでしょうか

理想はそうです。
でも、日本の近くには、そういう考えをしない国があるんです。
人のものを、武力を背景にして強盗みたいに分捕ろうとする国があるんです。
そういう国相手に、「共に幸せに暮らして行きましょう」などと、今どき、愛し合った恋人同士でも言わないような、そんなメルヘンな考え方は通用しませんよ。


ましまさん

>成文化に当たっては、当時の法制局とGHQが激しく議論し、日本の要求通りにしたところもあります。

一部でしょう。
あの憲法はアメリカの日本弱体化のための押し付けですよ。

>憲法公布の日、しょげていた人が15%ぐらいいたかもしれませんが、天皇を含みほとんどの人がこれを祝いました。

何年前の話をしてますか。
その時代に、国民が賛成したからと言って、今でもそうだと言えますか。
では、その当時の国民が南京陥落をお祝いしたから、今でも南京陥落はめでたいことだと思いますか。

第一、何十年も憲法を一語一句変えないなんて、世界的に見てもおかしいと思いませんか。
そんな国、あるんですかね。
それと、戦争放棄や軍隊の放棄を憲法で謳っている国や、非核三原則などを宣言している、おかしな国が、他にあるんですかね。
コスタリカ?
あの国の非武装だなんて、信じてる人がいるんですか。
ネットでいくらでも出てきますよ。
それに、日本とは国の規模が違いすぎます。
万が一そうだとして、コスタリカの他にありますかね。

日本の憲法、非核三原則が、世界的な常識から逸脱しているのは、明らかです。
日本の憲法が押し付けでなかったとしても、なんで何十年経っても一語一句変えることに反対なのか、不思議でしょうがない。
現実に、そして時代に合わないんだから、変えるべきでしょうよ。

投稿: makoto | 2012年9月16日 (日) 15時46分

私は以前、満州から夫と共に赤ん坊だった叔父を連れ、逃げ帰った祖母と共に、従弟と弟と一緒にいる時に、以下のように発言しました。
「対馬をよこせ、壱岐をよこせ、九州をよこせ、下関をよこせ、ゆうこと聞かなきゃ住民皆殺しじゃーゆうて攻めてくる。そんときゃ戦争するしかねーよ。それで自衛隊が足らん。そんときゃ(徴兵令も)仕方ねーよ。憲法9条はアメリカが押し付けたことを利用してアメリカの軍事的な要求を聞かないために機能してるんじゃねーかよ。やれアメリカに押し付けられた憲法変えろと言っておきながら、実際やっていることはそのアメリカに自分の国の軍隊売り飛ばそうとしてんじゃねーかよ。自分で自分の国をアメリカの植民地以下にしようとしてんのといっしょやんけ」と言いました。すると祖母は「けんちゃんの言う通り。最近のは腹が立つ。北朝鮮見ると戦時中思い出す」と言っていました。
私もこの期に及んで非武装中立に拘るのは、平和運動に有害だとすら思います。自衛隊の存在を9条で明記し、かつPKO以外では絶対に日本の外に出ないというのであれば、改憲の議論はしていいでしょう。核の持ち込ませずは最初から反故ですし、そうしないと日本が共産化したのは確実です。そして今すぐ核の持ち込ませずを実行したら、ロシア中国が「毎年10兆円ずつ寄こせ。でないと核をぶち込む」ぐらいのことは言うでしょう。そうすると確実に日本人の対中露感情は極度に悪化します。
でも今の改憲だと、確実に自衛隊はアメリカのやる戦争に地球の裏側までつき合わされます。死人が出なくても確実にカネがかかり、増税は確実です。多分貧困層・中間層からカネが取られます。何一つほとんどの日本国民に良いことはありません。
それとついでですが、現時点においては、ロシア中国北朝鮮が攻めてきても、恐らく海上・航空自衛隊だけで充分対処できるでしょう。米軍・陸自は出る幕ありません。だから、陸自のテロ対策部隊以外は武装解除して災害対策に回ればいいです。戦車を買うカネがあるんだったら、イージス艦買ったほうがよっぽどいい。
ただこれからは、中国の軍拡次第ではどうなるか分かりません。政府としてのアメリカ・北朝鮮・中国・ロシアが極めて「えげつない国」という意識は絶対に必要です。

投稿: けんちゃん | 2012年10月15日 (月) 03時10分

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