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2012年8月28日 (火)

世界最古の米食文明

 世界最古の文明といえば、現在のイラクを中心に栄えたメソポタミア文明、インドのインダス文明、エジプト文明でいずれも5000年も前の事だと教わってきた。そしてその3つの文明は、発見された遺物を通じてお互いに無縁のものでなくリンクしあっていた。

 その文明は、宗教、言語、習俗など幾多の変遷や経緯を経ながら共通の西欧文明に到達する。以後歴史時代に入って、文明のリード役は終始西欧であって、東亜やその他の大陸の文明はそれに追随し従属するもの、という常識がまかり通っていた。

 中国には夏といった国が、前述の文明より約1000年遅れて黄河流域に発生した。文明としては孤立した独自の中華文明を発展させた。ところが近年、中国の長江流域に都市を思わせる巨大な遺跡の存在が明らかになった。

 そこから、最古の文明とされてきた5700年前のチグリス・ユーフラテス川のほとりよりさらに古い約6500年前のものと思われる世界最古の水田跡が発見され、その後も約2000年にわたる文明が存在することがわかった。

 麦作農耕でパンを食べ家畜のミルクを飲み、その肉を食べ、毛皮を身につける西欧の文明と、コメを育て鵜飼で魚を捕り、発酵食品を食べる習慣、漆や絹を利用する文明は明らかに違う。長江文明がそれを生み、その伝統は主に山岳地帯の雲南省や貴州省で受け継がれた。

 雲南省の自然や風物が日本によく似ていると言われるが、「徐福伝説の真偽」で書いたように長江文明で育った米作文明はは長江下流から海岸沿いに北上し、江蘇省や山東省を経て海を渡り日本に到達したものであろう。

 民主党が政権に踊り出し、鳩山内閣が「東アジア共同体」を唱えた時、当ブログはカテゴリに、「東アジア共同体」を加えた。それがいつのまにか「価値観外交」に変わり、米・豪・日の環太平洋連帯に比重が移り、このところの騒動で領土問題が米作文化圏を切り裂いてしまった。

 日本人の誇り、アジア人の誇りはかつて存在した。それを無意識とはいえ、破壊したのがマルクス主義を含む西欧文明だ。地球や自然にやさしいのが米作文明でである。もう一度最古の文明に自信を取り戻す、そんな時代が来るだろうか。

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東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

黄河文明を含め世界4大文明はすべてが小麦文化圏です。
小麦はどちらかというと乾燥地帯に向いており、対してコメは豊富な水が必要で、高温多雨地帯が向いている。
一部で存在が主張されていたが、コメの長江文明が長らく無視されていた原因ですが、初めての統一国家秦以来、歴代中国の中央政権はすべてが北の小麦文化圏。
南宋とか国民党の南京政権は『北』を追われたので仕方なく南に逃げただけで本質的には歴代中国王朝と同じです。
中国で米文化圏側が一度もヘゲモニーを握らなかった原因ですが、経済的に負けたからではなくて軍事的に負けたから。
経済だけなら連作が効くコメと連作できない小麦とは単位当たりの収量に大きな違いがあり、コメは沢山の人を養える。
ところが米文化側は一度も小麦文化側に勝てなかった。
米作りは水利工事など人々の協調、協力が何よりも大事なので『仲良くする』必要から『絆』文化が生まれる。
対して連作出来ない小麦文化は内部に必ず牧畜文化を内包しているばかりか隣は荒々しい遊牧民族と接しているので『争い』には慣れている。
南北で覇権を取り合うと、小麦側が必ず勝ったので長い間コメ文化の長江文明が無視されたのでしょう。

投稿: 宗純 | 2012年8月28日 (火) 14時14分

宗純 さま
長くなるので省略した部分を補っていただきました。さすがに慧眼です。ありがとうございました。

その戦に強い中原の覇者、三国志でいえば曹操ですがあとが続きませんね。最近は最近は上海閥とか重慶閥、つまり呉とか蜀の米作圏を握った方が軍部で権力を振るっているらしい。

勇猛果敢の麦作出身者もやはり経済には勝てないということでしょうか。

投稿: ましま | 2012年8月28日 (火) 20時25分

関東は小麦のせんべいで関西はもち米が原料のおかきが名物ですが、これは今でこそ北海道でも出来るが、昔はコメの作付けは西日本で、東日本は小麦だったようです。
通商や経済に強く水軍を擁する平家が800年ほど前に関東の騎馬武者の源氏に敗れて日本の主導権は西から東に移ったのですが、南船北馬の中国の南北間の主導権争いと同じ構図ですね。
戦争でも何でも勝負事では勝ち負けは必ず同数。
平家は何度も源氏に勝つが最後に負けてしまい源氏に滅ぼされる。
楚王の項羽も漢の劉邦に何度も勝っていたが、相手を滅ぼさなかったので最後に滅ぼされる。
米文化圏は軍事優先の冷酷な判断ができないで、最後の勝利が手にできない。
経済優先では相手を滅ぼしてしまうと、自分も損をするとの損得勘定が働くのでしょうか。
台湾と韓国では近いのに国民感情が大きく違い、路上で喧嘩している光景は韓国では普通に見れるが台湾では日本と同じで珍しい。
1997年のアジア通貨危機でも広東省など南部出身の華僑のシンガポールや台湾は日本と同じで自己資本中心だったので被害が小さかったが、外国資本からの借り入れに依存していた韓国は破産してIMF管理になっている。
総じてコメ文化圏は経済に強くて貯蓄に励む傾向があるようですが、その分争い事は苦手なのでしょう。

投稿: 宗純 | 2012年8月29日 (水) 16時13分

最近、知日派で通っていたアーミテージやルイなどが韓国・中国に肩入れして冷たくなった、と向米一辺倒だったジャーナリストや評論家が嘆いていますが、別に驚かない。

小麦文化圏ではよくあること。米食文化圏でもそんなことは予測できたはず。その備えがなかっただけです。

投稿: ましま | 2012年8月30日 (木) 08時51分

その3大文明には、まだ不明なところが多いようです。

ただなぜか共通するのは、“神の戦い”という神話が存在や「洪水」の伝説が有ることだそうです。

特にインダス文明には、その神の戦いの伝説が多いようです
「神は空飛ぶ乗り物であたりを攻撃した。それは太陽が落ちたかのような光と高熱で一瞬にして多くの人々を焼きつくし、キノコの様な巨大な雲が出来上がり、その地に行くと頭髪が抜け落ち人々は死んだ」とか。

どこかで聞いた話ですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月30日 (木) 18時18分

玉井ひろた さま
原爆伝説があるのですか。初めて知りました。それはそうと、バグダッドの廃墟は今どうなっているんでしょうか。

戦争で相当荒らされたと聞きますが。シリアも遺跡のおおいところでその被害があると思いますが伝わってきませんね

投稿: ましま | 2012年8月30日 (木) 20時04分

インドには「ガラスの町」というのが有って、いまでもそこは異常に放射線量が多く、近くでは多数の骨まで融けた4千年ほど前遺体が発掘されているそうです。今もって謎だそうです。

ただ、広島、長崎でもあったように原爆にあったレンガなどは高熱から急激に温度が下がるため「ガラス」に変化したんだそうです。

世界各国に同じ伝説が存在するそうです。ちなみに神が放ったその爆発物はオレンジ色の火を穿きながら飛ぶ飛行物体だったそうです。まるでミサイルです。

原爆実験に世界で最初に成功したアメリカの科学者の言葉「この実験がほんとうに世界最初だったならうれしい」と、なんとも含みのある言葉を暗い顔で話したことは有名だそうです。

投稿: 玉井人ひろた | 2012年8月31日 (金) 19時24分

「ガラスの町」、物的証拠があるのだから科学者が調査すれば仮定であっても結果を出すことができないのですかねえ。

太陽そのものは核融合反応ですし、核分裂天体があってもおかしくない。人類が放射能廃棄物の処理に困ってミサイルで宇宙に打ち上げる。

そういつたものがいつしか軌道がそれてどこかの天体と衝突する。ありえないとは思えません。

投稿: ましま | 2012年9月 1日 (土) 05時36分

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