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2012年7月 5日 (木)

検証「脱原発依存」

 毎日新聞では[検証・大震災]という特集を掲載している。7/5日付では、原発再稼働を中心に、1面の3分の1、14、15面全頁をこれに費やしている。要人の発言などをドキュメント・タッチで紹介しており、これまで想像はしていたものの「脱原発依存」の舞台回しをしていたキーマンの役柄や真意がわかる点で興味深い。

 これは報道記事ではないが、後日歴史編纂などの際、一級史料として扱われる可能性が高く、見過ごせない。以下、要点のつまみ食いのような紹介になるが《》内は引用文(太字は塾頭)で、全体は電子版その他の方法で確認していただきたい。

【大飯再稼働同意について】
 原発稼働ゼロがひと月余り続いたのは、政府・電力会社にとって大いに誤算であった。というのは西川一誠福井県知事は、再稼働賛成で県議会の同意も容易に得られるものだと思っていたからである。

 知事の要求は、首相の国策としての稼働再開を記者会見して国民に明らかにしてほしいという点である。首相は《会見に極めて慎重だった》。《会見の文言を巡り、窓口となった経産省原子力安全・保安院都県の調整がつかない。

 関連産業の存続に向け、原発を電力の主力と位置づける「基幹電源」の表現を入れたい県。野田首相は政権の「脱原発」の方針と相いれないと難色を示す。県側から、表現を弱めた「重要な電源」で折り合う》

 その2カ月前4月14日、枝野幸男経産相は「再稼働妥当」の政府決定を伝えに福井に行った。《その直前、政権内で最も「脱原発」色が強い枝野氏は経産省資源エネルギー庁の今井尚哉次長に「(知事との面会で)『基幹電源』という言葉は絶対に使わない」と宣言していた。知事に「原発を今後とも重要な電源として活用することが必要」と述べた後、記者団には「政府の方針は原発依存からの脱却」とトーンを変えた。枝野氏は周辺に「原発推進と言われるよりは、発言がぶれたと批判される方がましだと思った」と語った。》

 《再稼働にかかわった政権幹部は嘆いた。「野田さんは最後は会見までしたが、原発には関心が薄かったからなあ」。「原発依存」を掲げる政権の足元が揺らぐ中、大飯3号機は7月5日、送電を開始する。》

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コメント

>原発推進と言われるよりは、発言がぶれたと批判される方がましだと思った

枝野さんを内心応援しているものとして、我が意を得たりです。
枝野さんは、野田政権内の難しさの中で、闇が見えている人なので、全部闇にならないようにこらえているように感じます。

自分は菅前総理と同じ脱原発依存の立場である、と、経産大臣を引き受けるとき言われていました。

多勢に無勢の中で、再稼働に反対して大臣辞任という選択肢もあったでしょうが、もし、経済優先で脱原発に関心のうすい人が次の大臣になってしまったら、元も子もなくなる。

経産省トップの立場を利用して、再生可能エネルギーの推進や省エネ技術の推進など、今できることに最大限の力を入れているように感じます。

投稿: 金木犀 | 2012年7月 5日 (木) 15時56分

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
12歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2012年7月 5日 (木) 16時13分

結局のところ、私たち日本人の社会というものは、天皇制を頂点とする全体主義と分極化した利己主義による運命共同体に支配された中央集権的国家であり、民主主義の基本である近代市民社会における個人主義とは相容れない、原始的な共産主義的な独裁国家であり、普通の民主主義の国では無いというのが真実では無いでしょうか。
更に言えば、共同体の内と外の差別により、結局のところ、アメリカをはじめとする他国の都合よりも、共同体内部の自分達の都合のことしか考えない、極めて身勝手な運命共同体でしか無いと思うと、世界的に見れば、とんだ迷惑な存在でしか無いし、幾らでも袋叩きにされても当然のことでしか無いし、日本人は幾らでも外国人に馬鹿にされても致し方無いと思うと、ただただ悲しいとしか言い様がありません。
だが、これこそが私たち日本人のもつ構造的欠陥によるものであるとすれば、普通の民主主義の国として生まれ変わるには、こんな愚かな運命共同体そのものを天皇陛下と一切切り離して断絶した上で、幾らでも崩壊させてから、近代的な市民社会の象徴として君臨する存在として天皇制というものを持って来る事で、「和して同せず」と言う孔子の教えを取り込み、個人主義のベースとして、自己犠牲や自己責任の伴う全体主義と自分勝手な利己主義との中間を取って、自分の命を大切にすることで他人の命を大切にすると言うことこそを個人主義のベースとして、これを自分の利益が他人の利益になることだけをすることによって、共に支え合い、助け合い、分かち合い、分け合うと言う絆を一つの連帯感を和の思想とすることで、近代的な市民社会の中における共和思想へと進化させると共に、これにインテグレートされた社会福祉国家による地方分権型の連邦共和制の統治機構へと変えて行く必要がありますね。
これを国境を乗り越えて行くことで、日本の国益がアメリカをはじめとする他国の国益に繋がる心豊かな外交と言うものが出来れば、日米安保を乗り越え、より対等な友好関係が世界中の全ての国々と出来る様になれば、全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合い、資源や食糧を共に分け合うと共に、廃棄物を幾らでも減らすことにより地球環境の破壊を食い止め、変な戦争に巻き込まれることも無く、国際社会全体の平和と安定に寄与することにより、日本は、地球全体を一つとした博愛精神に満ちた共同体の中の一つの国に過ぎないと言う存在感としてひっそりと存続することを誇りとすれば、何も言うことは無いし、もうこれだけで十分では無いでしょうか。
これまでの古い運命共同体にしがみつくことしか出来ない人達には、物凄い痛みや苦しみを味わうのは致し方無いのかも知れませんが、これに関しては、敢えて誰にも罪があるわけでも無いのだし、避けては通れないことでもある分けだし、この真実に向き合うのを恐れ、物凄い抵抗を繰り返すことしか出来ない一部の人にとっては、特攻隊でも繰り返すことにでもなれば、それこそ、日本から幾らでも追い出して、勝手にやって勝手に死んで、見捨てられて下さいとしか言いようがありませんが、そうでなければ、国内においても海外においても、ただひっそりと暮らして行くことで、変な騒ぎを起こすことも無く、事故や犯罪等に巻き込まれることも無く、貧富の格差も小さくなり、富の公正な再分配により、収入が増えて生活に余裕が出て来れば、幾らでも税金や社会保険料を喜んで払ってあげることで社会に恩返しすることだけを誇りとして変な見栄を張るような人に対しては、幾らでも白い目で見てやりながら、幸せに暮らせることが出来れば、グローバル競争には喜んで負けてあげることで、経済規模や成長率で他国と比較することも無く、GDPにはお疲れ様、と言うことで幸福度や国民一人当たりGDPだけで世界一を目指すだけのプラス成長を維持して地道に存続することが出来れば、自分だけでなく誰一人も損することも無くなるし、極めて良心的な中堅企業や中小企業だけを中心により安定した収益と利益を確保し、それに貢献してあげることさえ出来れば、それで良いと、つくづく感じます。

投稿: asa | 2012年7月 5日 (木) 20時27分

疲れて途中でやめましたが、続編を書きました。見てください。

国会の福島原発事故調査報告がでましたが、これまででもっとも迫力ありますね。だけど調査にあたった偉い先生方も、これまで原子力村をのさばせ、政府や東電の思いのままにさせてしまったことの責任はないのでしょうか。

マスコミ自身もそのあたりを「検証」してみる必要がありますね。一億総懺悔ではないが、戦時とは違って言論の自由はあったわけですから。

投稿: ましま | 2012年7月 6日 (金) 10時29分

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