« ハシズムのレベル | トップページ | 検証「脱原発依存」 »

2012年7月 3日 (火)

民主党自壊に思う

 先月来、民主党の政局がらみで3本の記事を書いてきた。「妄言・政局展望」「民主党自壊」「続・民主党自壊」である。昨日(7/2)民主党の小沢グループは、衆院38名と参院12名の離党届(3日に1名撤回・衆院37名)を党に提出、「分裂」、塾頭に言わせれば「自壊」の緒についた。

 塾頭の見立てと大いに違ったのは、増税法案採決では小沢欠席、その他は自主投票で分裂の危機を最小限避け、会期末に予想される内閣不信任案で勝負にでるのかと思っていたが、それが急展開したことである。

 そうすることによって、消費増税には賛成でも、原発政策、沖縄基地などその他の野田施政方針に反対する中間派の議員の反対票が増える可能性があり、小沢主導ではない、政策本位の真の政界再編が進むという期待感もあったからである。
 
 一方、渾身の努力で分裂回避の仲介にあたった輿石幹事長は、陸山会にかかわる小沢裁判の一審無罪判決で、本人に課せられていた党員資格停止処分を他の党幹部の反対をおして解除した恩人である。

 さらに、これから始まる参院の審議で党の参院会長でもある輿石氏の立場を考えれば、その政治力を決定的に奪う離党行為は「死ね」と言っているに等しい。このような道義にもとる恥知らずの行動は、まさに「こわし屋」以下で、彼を嫌っている人に共通している彼の欠点ではないか。

 100歩譲って、個人的な道義心より、国民・国家が大事でそれを優先するという考えだったとしよう。しかし、離党者の数や、新党の基本的政策・理念も不明のまま、地方政党とオリーブの木連合だ、などと言っているのはどうか。

 イタリアの真似をしようというご都合主義だが、まだできていない政党同士で手を結ぶというのは聞いたことがない。消費増税と原発再開反対なら、既存政党である共産党の方が先輩格だし、イタリアでは共産党もからんでいた。だが、そんな話にはならない。もっとも、日本共産党はどこまで政策実現を考えているか疑問なので無理な話だ。

 結局、小沢新党では国民の支持が得られず、新党連合も砂上の楼閣に終わるだろう。小沢がそのような危険をおかしてやや性急な行動に出たのは、見通しがあってのことでなく、あせりがそうさせたか剛腕の過信によるものか。いずれにしても、日本の政治にとってプラスになるものは何もない、と断ぜざるを得ない。

|

« ハシズムのレベル | トップページ | 検証「脱原発依存」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

思えば二大政党制も、米英の真似だったんですよね。新自由主義にかぶれたのも小沢一郎がいちばん早かったし。

>地方政党とオリーブの木連合だ、

聞いていて恥ずかしいですね orz

投稿: nessko | 2012年7月 3日 (火) 13時33分

nesskoさま
日頃の「はてなブックマーク」での紹介、感謝しています。ありがとうございました。

小沢さんの法廷闘争は「がんばって~!」と応援しているのですが、さすが今回の離党騒ぎは愛想がつきました。

なにも地中海から慣れないオリーブなどを持ってこなくてもいいと思います。

投稿: ましま | 2012年7月 3日 (火) 16時09分

結局のところ、小沢さんが離党し、民主党が崩壊する
運命を齎したのも、結局のところは、管前総理の頃からの自民党と組んで消費税増税や原発再稼動等、国民のためにならないことばかりを推し進めた民主党の中の松下政経塾をはじめ官僚機構をはじめとする、自分達の既得権益だけを守ろうとした、一部の強欲な悪党共に加担してきたことが、本質的な要因であるのは間違い無いことでしょう。
このまま行けば、民主党から離れて行く議員も幾らでも続出することになってもおかしくは無いし、今回は敢えて離党を見送った議員でさえも、まともな方なら、最後には、騙されたふりをして欺いて離党し小沢新党に合流する議員も増えて行けば、次の総選挙の時には、国民は皆で、最後まで運命を共にして残った民主党ばかりでなく、自民党も立ち上がれ日本もまとめて燃やして雲散霧消となって、こうした原子力ムラをはじめとする自分達の既得権益のことしか考えることの出来ない、身勝手な運命共同体に対して、「ふざけるな!馬鹿野郎、お前らこそ日本からとっとと出て行け!」と言う位の物凄い怒りを幾らでもぶつけて崩壊させるしかございませんよね。
どうせなら、アメリカの民主党と共和党に習い、取り合えずは小沢新党を中心に日本共和党を旗揚げすることで、次の総選挙では、皆で騙されたふりをして日本共和党に投票するのが良いのでは無いでしょうか。
共産党については、建設的野党ということであれば一人もいなくなっても困るところではあるし、このまま地道に現状維持で頑張って貰えばそれで構わないし、公明党についても、自分は創価学会の信者ではございませんが、共産党を見習って建設的野党として存続するのであれば、政教分離の原則として割り切って、頑張ってもらえれば、それで結構なことでは無いでしょうか。
財界をはじめ運命共同体にしがみつくことしか出来ない連中にとっては、崩壊することによってその衝撃により、物凄い痛みや悲しみ等により不安や恐れを抱くのは致し方無いのかも知れませんが、日本が普通の民主主義国となるためには避けては通れないことでもあり、これを乗り越え、共同体の内と外との差別を全て無くし、皆が自分の利益が他人の利益になることだけをすることで、共に支え合い、助け合い、分かち合うと言う絆を個人主義のベースとした市民社会を象徴し君臨する存在として天皇制を高く敬い、地域経済の活性化を通じて、日本経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、廃棄物を減らして地球環境への恩返しを通じて、地球市民社会というものにインテグレートされた連邦共和制による社会福祉国家体制へと統治機構そのものを変えて行くことで、日本は世界の中でただひっそりとした国となっても構わないのだし、それが日本の国益となると同時にアメリカをはじめ世界中のあらゆる国々の国益になるための心豊かな外交を展開することで、変な戦争に巻き込まれることも無く、国内においても物騒な犯罪や事故、トラブルも減り、変な騒ぎを引き起こす連中もいなくなり、ただ大人しくひっそりと暮らしながら、稼ぎに応じて、幾らでも税金や社会保険料等を喜んで払ってあげることを誇りとして、その全てを生活に困っている人達に幾らでも廻してあげたり、あるいは財政赤字の削減に繋げて行くことで、財政規模は縮小し、無駄使いもせず、質素倹約と清貧で美しい国となることだけを大いに誇りとして、世界に発信して行くことが出来れば、何も言うことは無いし、此れほど喜ばしいことはございませんよね。
くれぐれも、次の総選挙の時は、御用マスコミ等による変な扇動や小泉暴政の様な変な似非改革勢力には、絶対に騙されてはなりませんし、逆に上手く騙されたふりをして、そういう政治家や政党には投票しない様に、そっと静かに伝えてあげる様にするというのも賢明なことかも知れません。

投稿: asa | 2012年7月 4日 (水) 13時58分

アメリカがひっそりとした国を許しません。

投稿: ましま | 2012年7月 4日 (水) 19時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/46159695

この記事へのトラックバック一覧です: 民主党自壊に思う:

» 偽装の連鎖 アポロの元ネタはソ連のルナ9号か [逝きし世の面影]
『堅い月面 チリなし』アポロ11号の3年前、1966年のルナ9号月面電送写真の謎 ソ連の無人月探査機ルナ9号は1966年2月3日に世界で初めて月面の『あらしの海』への軟着陸に成功。 二日後の2月5日、ソ連のタス通信は世界に向けてルナ9号の構造や飛行経路...... [続きを読む]

受信: 2012年7月 3日 (火) 14時14分

» アラファト議長 放射性物質ポロニウム210「暗殺」疑惑 [逝きし世の面影]
『パレスチナ自治政府議長(国家元首)の暗殺』 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは3日、2004年に(死因は不明とされた)75歳で死亡したパレスチナ自治政府のアラファト議長の死因について、致死性の放射性物質ポロニウムで毒殺された可能性があると報じた。 ...... [続きを読む]

受信: 2012年7月 5日 (木) 09時49分

« ハシズムのレベル | トップページ | 検証「脱原発依存」 »