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2012年5月 9日 (水)

EUの行く手

 フランスの大統領交代に関連した書き込みを「ていわ」さまや「暇」さまからいただいています。コメント欄で絶妙なレスをかえす能力もないので、こっちに避難しました。今日も欧州の財政危機を理由に、兜町はニューヨーク市場のあとを受けて続落しています。

 フランス、ギリシャをはじめ最近の各国選挙では軒並み左派が勝利しています。これがばらまき政策などによりユーロー圏各国の財政再建にブレーキをかけ、ユーロー崩壊に拍車をかけるのではないかという弱気につながっているのでしょう。

 塾頭は、アメリカが先走った景気回復観測に冷水を浴びせられた、というのはわかりますが、日本の場合やや下げ過ぎではないかと思います。というのは、日本経済の先行きについて「そう悲観することはない」、と希望的観測も含めて考えるからです。

 ていわさまは、「ヨーロッパは再度ポピリズムが支配する時代に入った」と言われましたが、「ポピリズム」が、新自由主義・リバタリアニズムの対語として使うならその面は否定できませんが、ヒトラー・ムッソリーニなどのファシズムを生んだ衆愚政治に戻ることは絶無と言えましょう。

 なぜならば、ヨーロッパほど財政破たんの厳しさを知っており、それが国家間紛争の原因を作って2度の大戦で破滅寸前まで追いやられた経験を持っている所はないということです。それだけなら、日本も同じではないかと言えそうですが、民族・宗教・国家がいがみ合った中世以来の長い欧州史の積み重ねがあります。

 歴史の教訓に学ぶことの大切さが、国民性に染みついている点で、日本にないものがあるような気がするのは塾頭だけでしょうか。そんなところから生まれてきたのが、戦後に生まれたフランス・ドイツ・ベネルックス3国によるEUの前身、石炭鉄鋼共同体です。

 経済問題で始まった組織が経済問題で破たんするとは思えません。これまでも何度か危機とされてきたことがありましたが、しぶとくそれらを乗り越えてきました。フランスとドイツの協調姿勢は、これまでメルコジ(メルケル・サルコジ)体制といわれてきました。

 それが、メルコランド(メルケル・オランド)になれるか、などと外電が伝えます。塾頭はサルがオランウータン(一国の首脳に対し、何たる無礼。東洋のサルがいうことどうかご勘弁を)に変わっただけ、と覚えました。

 政策の違いがEUの存続にひびを入れたり、解決を戦争に訴えるなどあり得ないことなのです。むしろ原発ばなれでは、思いがけない協業体制を生むかもしれません。衆愚政治で心配なのは、石原慎太郎や橋下徹のいる日本の方だ、と言っておきましょう。

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フランスの大統領交代に関連した書き込みを「ていわ」さまや「暇」さまからいただいています。コメント欄で絶妙なレスをかえす能力もないので、こっちに避難しました。

投稿: ましま | 2012年5月11日 (金) 09時53分

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