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2012年4月24日 (火)

トキの学習

 Dscf3637 テレビの画面(TBS)をみていて「本当に良かった」とほのぼのとした気分になった。久々なことだ。みのもんたが環境省の担当職員に電話で聞く。「カラスが(卵を奪われるなど)心配なのですが、追っ払わないんですか?」。

 「(トキに野生の)学習をさせることが大事なのです」。そうか!、本当だよな。しかし学習には何代もかかるかも知れない。

 そのあとに続くニュースは、中学生がバス・ジャック未遂で運転手がけが。免許のない未成年が居眠り運転で児童の列に突っ込み、2人(妊婦の胎児をいれると3人)が死亡、重体を含む10数人が負傷――である。

 こういった場合、加害者の周辺の人からは、きまったように「おとなしくていい子なんですがね……」といった反応が返ってくる。自然界にいながら、人を人が害することに神経が行き届かないのは、霊長類のおごりから「野生」の学習を怠っている結果ではなかろうか。

 ひるがえって子供の立場で考えてみよう。科学的に証明できない放射能被害を騒ぎ立てすぎてはいないか、ほとんど考えられない北朝鮮のミサイル落下、消費税、年金、就職、迫りくる大地震、なにもかも将来真っ暗なような言い方をしていないか。これらが、どんなに子供を不安にさせているだろうか。

 われわれはトキからも学ばなければならない。人を害する原発を無くしていくにはどうすればいいのか、それがないと食べていけなくなる地元の人や、電力消費産業の原発維持派は、結果的に他人を害することにならないか。人類はすでに何度かこれらを学習しているはずだ。またこれからも厳しい不断の学習を続けなければならない。

 トキのおめでたから、ついそんな方に発展してしまった。happy01

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コメント

兵法では「彼れを知りて己を知れば百戦してあやうからず」とあります。原子力帝国の人々は「彼れを知らず己を知らざれば戦う毎に必ずあやうし」という、リーダーとして必修であるはずの知恵がカラッポなんでしょう。今から「学習」してもらっても遅いですな。

投稿: ていわ | 2012年4月24日 (火) 22時39分

コメントありがとうございました。
昔のカラスは、童謡に歌われるほど可愛かった。今のようにふてぶてしくなかった。

昔の悪ガキは、Y字形の木の枝にゴムひもを張り、まん中に小石を挟んで飛び道具にした。それをパチンコという。

それでカラスをねらって自然にストレス解消をした。したがって人間のそばには寄ってこなかった。人間も生態系の一部をなしていた。

原発推進派が生態系破壊者であることは明白。

投稿: ましま | 2012年4月25日 (水) 08時59分

ちくわと申します。
私はこんなニュースを見ても「ほのぼの」なんてしないですね。

とっくの昔に日本のトキは絶滅してしまったのに
わざわざ中国からよく似た鳥を輸入して繁殖させて
一体何の役に立つのか。
絶滅させてしまった事への贖罪?
いやいや、今やっていることはトキへの侮辱でしかないですね。
「代わりなんていくらでもいるんですよ」ってね。

トキに注がれていた予算を
肝心のトキがいなくなっても維持するために
こういう姑息なことが善意に見せかけて行われている。
醜い日本的官僚システムの一端であると思います。

投稿: ちくわ | 2012年5月 1日 (火) 13時59分

ちくわ さま
 中国産だ日本産だと区別する人っておかしいですね。DNAはほとんど差がないそうです。

 日本人の先祖は、天皇をはじめ中国からの移住者が大部分でしょう。純粋な日本産の日本人などひとりもいません。

投稿: ましま | 2012年5月 1日 (火) 17時09分

ましまさん、お返事ありがとうございます。
まず誤解があるようですが
私は中国はもとより、他国を蔑視する気は毛頭ありません。日本が純血民族などとも、まったく思っていません。これだけはハッキリ書かせて頂く。

さて以下はましまさんへの反論ではなく、自分の書き込みの説明不足を補完するものと思って頂きたい。

どこの国から来たとか、DNAがどうとかまったく関係ありません。
たとえば、希少な山猫が絶滅したとしましょう。
じゃあ、余所から猫を運んできて繁殖させよう
というのは、科学としても文化としても間違っているという主張です。
数ではなく、なぜ絶滅してしまったのか、
その原因と過程こそが、研究すべき所ではないでしょうか。

私はこのようなごまかし行為をやめ
日本人は、日本のトキを絶滅に追いやった事実と真摯に向き合うべきだと思っているのです。
そうでなければ、悲劇が繰り返されると危惧しているのです。

投稿: ちくわ | 2012年5月 1日 (火) 18時56分

ちくわ さま
誤解、まったくその通りです。レイシズム丸出しの某HPを見ていたのでつい……。お詫びします。

トキは佐渡だけではなく、本土にもいました。その最後のトキの死体が見つかったのは、私が住んでいた場所の近くです。

当時、ようやく戦後の飢餓から解放されたばかりの頃です。農薬の普及により食糧増産が可能となったのです。トキ絶滅も今の原発事故と同じで、国民に責任なしとは言えません。

旧に復すための努力は、した方がいいのではないでしょうか。

投稿: ましま | 2012年5月 1日 (火) 20時02分

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