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2012年4月15日 (日)

「最も警戒すべき国は中国」金正日遺訓

 前回の「発射失敗後の北朝鮮」で、「当塾が遠い歴史的事実をたびたび引くように、中国が利益を度外視して北朝鮮を助けたり、北も中国を頼りにするという相思相愛のような関係ではない」と書いた。

 また、未熟な反共右翼が「中朝が一枚岩であり、日本の脅威になっている」という、半世紀以上も前の東西対決意識から一歩も出ていない主張を批判するコメントを書いたこともある。これは、過去の歴史だけではく、最近の断片的な報道の中からも推測していたことだ。

 それが、正恩世襲にかかわる金正日遺訓の中に明記されていということまでは予測できなかった。遺訓は40項目あるとされるが、その中の一項を、韓国の中央日報が解説をくわえ次のように伝えている。

 金正日は遺書で「歴史的にわれわれを最も苦しめた国が中国」とし「中国は現在、われわれと最も近い国だが、今後、最も警戒すべき国となる可能性がある」と伝えた。さらに「中国に利用されてはならない」と警告した。世宗(セジョン)研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)首席研究委員は「朝中が血盟関係ではなく、徹底的に自国の利益に基づく外交的関係に入ったことを見せる部分」と分析した。

 そのほか、すでに日本でも体制の維持など輪郭が伝えられているが、「--金正男(金正日の長男)に配慮する。あの子は悪い子ではない。彼の苦労を減らすこと」などと興味深い項目も含まれている。

 この遺訓は、金正日が死去の2カ月ほど前に側近に残したという「10.8遺訓」で、北朝鮮の平壌理工科大学修士出身の脱北者で、北朝鮮戦略情報サービスセンターのイ・ユンゴル所長(44)が「北朝鮮の最高位層と連絡が取れる複数の消息筋から入手した資料」といわれ、12日にその一部が公開されたものである。 

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