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2012年3月20日 (火)

五百旗頭と斑目

 非常に珍しい姓で印象的だが、人は、ふたりの風貌が似ているという。どちらも国の安全や将来の進路を左右する問題について政府内部から進言する立場にあり、テレビの登場回数も多い。五百旗頭(いおきべ)真は、防衛大学校長であり、東日本大震災では、復興構想会議議長も務めた。

 班目(まだらめ)春樹は原子力安全委員長で、原発訴訟で安全性を証言するなど過去の安全神話を支えたキーパーソンであり、菅前首相が福島第一原発に急行した際同行し、爆発の危険性を否定したことでも知られている。

 五百旗頭校長はこの春、多くの成果を残して退官する。斑目委員長は、4月に委員会が内閣府から環境庁に移管されるのを機に退任することを、自他ともに認めていた。そういった共通点も似ていた。

 しかし、塾頭から見ると全く似ていない。まず目元が違う。五百旗頭の芯の強そうな自身に満ちた目と、斑目の物に動じない春風駘蕩といった風貌。五百旗頭は歴史の専門家でもあるため、塾頭と波長が合うことが多いが、斑目は世が世ならば切腹ものだと思うのに、人がいいのか馬耳東風のかまえ。

 果たせるかな、他の委員から強く慰留を受けたらしく、残りの任期を続投するかどうかで迷っているという。もっとも、4月1日からの新体制発足は、国会の空転などで人事のめどがつかないという政権のふがいなさもかかわっている。

 五百旗頭は、小泉首相時代に任官したが、小泉のイラク戦争支援と靖国参拝に反対したものの外交政策全般には高い評価をし、塾頭同様、福田康夫首相の外交姿勢を高く評価している。そういった回顧を書いた毎日新聞コラム「時代の風」は一見の価値がある。
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/

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