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2012年3月 7日 (水)

島津斉彬

 薩摩藩主・島津斉彬といえば、篤姫や西郷隆盛のドラマで脇役で出ることはあっても主役になることは滅多にない。一番知られているのは、洋学マニアで「蘭癖」と称され、ライフル銃を自作したり、ガラス・紡績の工場を作ったり、水力発電所まで手掛けた日本一の開明殿さまだったことだ。

 その島津候が元祖「大アジア主義者」であることは知らなかった。その発想は――(奈良本辰也監修『幕末・維新おもしろ事典』より)。

 近畿、東海、東山、中国の諸藩はシナ本土に突入し、九州、四国の諸藩はベトナム方面に進出、北陸、東北の諸藩は満州に向かって侵攻する。
 もっとも斉彬は侵攻するとはいわず、シナ国民にかわって列強の侵略を阻止するのだといっている。

 その方面軍の派遣戦略をみれば、英、仏、露の三大帝国主義諸国に対応しようという構想であって、昭和期の軍部戦略も顔負けである。

 薩摩藩主といえば、今にすると鹿児島県知事である。「シナ」をこき下ろしたり、尖閣に隙をねらつて上陸してみたり、都民からも支持されていない小ぶりの東京オリンピック誘致に手をだしたりするなどっかの知事とは、まるでスケールが違う。

 一方、時の政府は、というと、筆頭老中・阿部正弘は、ペリー艦隊来航にあわてふためき、ペリーの要求にどう答えるべきか、譜代・外様の諸大名、幕府の下部役人、諸藩の家臣、浪人、一般庶民に至るまで「よい意見があれば申し出よ」というお触れをだした。

 この案を具申したのは、親交のある斉彬だという説がある。この破天荒のアイディア、何れがまさるか比較はできない。だが、今の国民閉塞状態に打つ手をもたない政治家を見ると、当時がなんとなくうらやましく見えてくるのだが……。

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コメント

NHK特集をやったことが有ります。
島津斉彬がもう少し長生きすれば、明治維新は早まり西郷隆盛も賊軍として自害することは無かったかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2012年3月 8日 (木) 16時45分

玉井人ひろた さま
こんにちは。

幕末の人物では、坂本竜馬がおおはやりですが以前からあまり好きになれない。好きなのは勝海舟、緒方洪庵、山岡鉄舟など幕府側に多く、薩長では、高杉晋作・伊藤博文がまあまあというところかな。

最近、テレビを見ていると眠ってしまう癖がついて困っています。

投稿: ましま | 2012年3月 8日 (木) 17時37分

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