« 消えた怪物・共産主義 | トップページ | 原発、各党公約ではどうなる »

2012年2月27日 (月)

ひさかたの

久かたのひかりのどけき春の日に
        しづ心なく花のちるらむ

Dscf3597  今年は梅の開花がおくれ、場所によっては桜の開花と同時期になるかも、などと予報されている。そうすると、散るのは桜よりあと?。なんだか変なことになりそう。

 そこで「久かたの」というのはどういう意味?。
 「ひかり」の枕詞です。

 広辞苑を見てみよう。

(枕)①「あめ」(天)」「あま」(天)「そら(空)」にかかる。②転じて、天空に関係のある「月」「日」「昼」「雨」「雪」「霞」「星」「星」「光」または「夜」にかかる。③「桂」「都」「鏡」にかかる。

 「久かたの」がどうして「かかる」のかは書いてない。当塾で過去もっとも多かった検索に「あおによし」がある。たまたま、奈良の都を想起する文にその枕詞を書いたら、なぜか、殺到したのだ。不思議な思いをしていたら、ある学校の先生から「当時はやりの同名のテレビドラマを放映中」、とご教示いただいた。

 「あおによし」が奈良の枕詞になったのも、しかとした定説がないようだ。塾頭は「青」と「丹」つまり建物や自然の色彩だと思っている。ところで「ひさかた」は?。

 「あ」の枕詞である――という珍説がでてきた。
ひさかた→瓢型(ひょうたん型)→蟻(あり)の姿→だから「あ」というわけだ。
そして、「あ」は、あま(天)につながり、以下前述のように連鎖反応していく。

 これは池田弥三郎『日本故事物語』に出ており、以前紹介したことがある。まあ、落語家顔負けのヤボ落ち。「久かた」は、久しい方、宇宙の彼方……など、詩を鑑賞する人が勝手に解釈するのが「枕詞」にとってふさわしいような気がする。

 啓蟄まであと一週間。この寒さでは「アリ」の出番が当分なさそうだ。

|

« 消えた怪物・共産主義 | トップページ | 原発、各党公約ではどうなる »

エッセイ」カテゴリの記事

コメント

春は来そうでなかなかきませんね。
24日の朝鶯の初音を聞いて、とうとう春が来たのかと喜んだのも束の間、
今朝は雪の空でした。

早春賦の「さては時ぞと思うあやにく」の歌そのままの空模様に
鶯もさぞがっかりしていることでしょう。

投稿: 和久希世 | 2012年2月27日 (月) 10時08分

和久希世 さま

コメントありがとうございました。

「みどりの党」の記事読みました。はやく緑にあふれる太陽の光がそそぐ世の中になってほしいですね。

もうひとつの「み党」ようにならないでほしい。

投稿: ましま | 2012年2月27日 (月) 10時43分

瓢箪から駒、ならぬ瓢箪から蟻、でしたか。
おもしろいです。勉強になりました。

あの小さい蟻を見て、瓢箪を連想するなんて、自然観察には目がよくないとだめですね。

>「久かた」は、久しい方、宇宙の彼方……など、詩を鑑賞する人が勝手に解釈するのが「枕詞」にとってふさわしいような気がする。

なるほど。そちらの方が、まぶしい光が遠くから差してくる感じ。
塾頭の解釈に1票入れたいですね。

投稿: 金木犀 | 2012年2月28日 (火) 13時47分

金木犀さま
こんにちは。

昆虫の観察といえば子供の頃ファーブルの昆虫記を一生懸命読んだ記憶があります。

今の子供は、ゲームにばかりしがみついているのではないかと、ちょっと気にかかります。

正月、アメリカにいる孫娘にお年玉として百人一首を買い与えました。けっこう友達と楽しんでいるようです。大きくなって枕ことばに関心をもつようならいいんだけどな……。

投稿: ましま | 2012年2月28日 (火) 20時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/44278982

この記事へのトラックバック一覧です: ひさかたの:

» 住民帰還作業中の南相馬市で108万Bq/kgの黒い物質(資料) [逝きし世の面影]
『南相馬市で「108万ベクレル」 市民団体、土壌を測定』 福島県南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」が20日、南相馬市で記者会見し、市内の旧緊急時避難準備区域(昨年9月解除)だった駐車場の土壌を測定した結果、最大で1キログラム当...... [続きを読む]

受信: 2012年2月28日 (火) 09時49分

« 消えた怪物・共産主義 | トップページ | 原発、各党公約ではどうなる »