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2012年1月14日 (土)

野田改造内閣採点

 4か月半で早くも第2次野田内閣である。全く関心も希望もわかないが、どうしてそうなるのかを分析したいため、強いて採点することにした。

 まず、100点満点から半分の50点を控除した。その理由は、野党が発言にいちゃもんをつけた閣僚を守りきる度量に欠け、菅首相同様その都度枝葉を切り落としてつくろうことに専念した。おかげて大臣の地位は軽くなり、使い捨て雑巾なみになって、政治はますます官僚に軽んじられるようになった。

 その発言というのを、思いつくまま上げてみると次のようなものである。

仙石「暴力装置」→旧社会→前原G
鉢呂「放射能つけるぞー」→旧社会
松本龍「客を待たせるな」→旧社会2代目
中井冾「皇族が早く座らないと座れない」→小沢G
一川「防衛は素人」→小沢G

 軽口ではあるが、道義を問われて閣僚を辞めなければならないほどのものではない。事実、これよりひどい問題発言でも、小泉首相、石原・橋下知事などが言えば問題にされることがない。こうしてみると、犠牲者はかつて社会党に籍を置いたものや小沢グループに属する議員に集中しているように見える。

 発言以外では、秘書の不始末がある。小沢一郎自身がこれですでに3年余り、代表や幹事長の座をあけわたしたり、法廷に引き出されたりして、政治生命が奪われる寸前まできている。政治資金規正法で、悪質な違反が発覚すれば政治家に共同責任が問われるのは当然である。

 しかし、報告書の記載方法や、小口献金・会費などを受け取った中に、在日朝鮮人がまじっていたことを議員本人も秘書も知らなかったなどの件は、過失ではあろうが、大臣や議員が職をなげうつほどの問題かどうかには疑問がある。

 これまで、野田内閣閣僚の中でいずれ狙い撃ちされるに違いないと思ったのは、平岡法務大臣で、閣僚ではないが輿石幹事長もターゲットになるかもしれないと予測した。平岡は党内のリベラルの会を組織する護憲派で、死刑反対論者でもある。

 平岡はそのとおりになった。国会で問題にされる前にあらかじめ身をかわした感じだが、これも秘書の問題である。政策秘書に詐欺の執行猶予つきの前科があったというのである。その秘書は以前自民党議員の政策秘書で、平岡の秘書になるときは執行猶予期間を過ぎ、姓も妻の姓を名乗っていたので平岡は気がつかなかったという。

 法的には全く問題がなく、弁護士である平岡が、前科を理由に差別をしたとすれば、その方が道義的に問題がある。陰謀論を好まない塾頭だが、こんな風潮がはやると、敵陣営が大物政治家を失脚させるためスパイ秘書をもぐり込ませ、故意に不正を働らいて政治生命を奪うことだってできる。政治をそこまで腐敗させたくはない。

 以上、大臣を粗末にする罪にスペースを割きすぎたようだ。残り50点のうち、30点は最重要課題の原発・エネルギー政策、TPP、震災復興、財政再建、年金、普天間移転など、将来のあるべき姿をあいまいにしたまま明確に打ち出すことができず、また新閣僚に期待すべき任務も明らかにされていない改造であることで減点される。

 ブレがすくなく、元代表クラスで小沢をのぞき唯一首相経験のない岡田を副総理とし、消費税・社会保障の一体改革、行政改革で中央突破する意気込みを買って5点をプラスするが、小沢グループの動揺を放置したまま、挙党一致体制にほど遠いことで、それも帳消しとなり、結局合計20点が維持できれば、という大アマの採点が結論である。
 

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野田内閣が発足4か月にして改造された。 今回は5閣僚の交代ということで、中規模の改造である。 直接的な引き金は、一川防衛相・山岡国家公安委員長に対する参院の問責決議。こ ... [続きを読む]

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