暗中模索の年
お先真っ暗――とは言わないが、今年ほど先の見えない年はない。
まず、政局。予算案や消費税の案は衆議院を通るのか。解散はあるのかないのか。その前に、小沢一郎は無罪か有罪か。衆議院の定数是正はどうなるのか。
解散があったとして、政界再編はあるのかどうか。まあ、あると見るのが常識だろう。既成政党はどこも議席を増やすだけの魅力がない。それどころか、減って当然といっていい有様だ。
魅力がないとすれば「新党」だが、衆参合わせて100人規模の勢力を持てば、キャスティングボードが握れる。しかし、新党であれば、自・民と区別できるだけの魅力ある公約を掲げなければならない。その整合性から、そのいずれと連立を組むにしても難関が待ち構えている。
「新党」には、広告塔となる人物が必要だ。すぐ頭に浮かぶのは橋下新党だが、ローカルからいきなり脱却できるとは思えない。小沢新党もあり得るが、無罪になったとしても、もはや自ら広告塔になることに無理があるのではないか。
そして今年後半。野田首相が続いているという想像はどうもしにくいのだが……。だれが首相であっても、夏には福島原発事故発生原因にスポットが当たり、原発存続の可否を含む長期エネルギー政策を打ち出さなければならない。焦点は脱原発の可否だ。
一方、沖縄普天間基地の辺野古移転を断念せざるを得ない転機が来るだろう。アメリカは大統領選がある。新国防戦略はどう進むのか。中東民主化の進展、イランやシリア、中国・北朝鮮など流動する国際情勢に対応できるだけの外交能力が築けるかどうか疑問。
経済問題が最後になったが、ユーロー問題は今年前半になんらかの決着に至るだろう。だがその傷跡は長く続き、日本の成長にも明るさが見えてこない。最近下火になっているがTPPの議論も忘れていい存在ではない。
以上、万事暗中模索の年。この濃い霧に国民はいいかげんうんざりしている。
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コメント
同じ暗闇でも政治は舞台の奈落なのだと思います。嫉妬もありますし足を引っ張ることもあります。前の総選挙では少し役者を入れ替えてみましたが、みなさん魑魅魍魎の舞台にすっかりと溶け込んでしまったようです。いずれ劣らぬ大根役者です。
ところでユーロは難しい局面にきています。ユーロ債で救済されるのではないかと楽観視している見方もあります。それを見越してヘッジファンドは下落したギリシャ国債を買い増しています。ギリシャを救済すればヘッジファンドに莫大な利益が転がり込むのを承知でユーロ債を発行できるのか、それこそ「右を向いても左を見ても真っ暗闇じゃございませんか」ということで、仮に決着という表現が使われたとしても「福島第一原発の冷温停止達成」と同じで、コントロール不能は続くということでしょう。
投稿: ていわ | 2012年1月26日 (木) 14時54分
ヘッジファンドの逆張りですか。ヨーロッパ勢は、このところ日本株も買い越しているようです。奴らのやることはよくわかりません。
福島廃炉のように決着に30年40年先までかかりますかね。
投稿: ましま | 2012年1月26日 (木) 21時34分