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2011年12月13日 (火)

♪どうしてそんなにのろいのか

 「革新的エネルギー・環境戦略」というのを政府がまとめる。ところがそれは来年夏までにという、亀さん顔負けののろさである。それまでに解散総選挙がないとは言えない。そんなとき脱原発、どこまでやるのかやらないのか、あいまいな政策しか示せないような政党は勝てっこないだろう。

 そもそもやる気のなさは、わけのわからない会議の乱立に現れている。首相を議長とする「国家戦略会議」の下に「エネルギー・環境会議」があり、これまで原子力行政に絶大な権力をふるってきた内閣府の「原子力委員会」と経産省の「総合資源エネルギー調査会」が横から口を出す。

 そのほか、有識者会議とかタスクフォースなどという数々の官製会議が妍を競い合う。どう見ても国民に対する目くらましのように見えてしかたがない。その「エネルギー・環境会議」が、2030年のエネルギーコストを今日発表するという。

 毎日新聞によると、原子力が1キロワット時当たり5~6円だったのが事故費用などが上乗せで最低でも8.9円、風力が最低8.8円、太陽光発電が同12.1円になるという。ちょっと待ってほしい。

 これまで、いろいろな本を読むと、原子力はすでに20年ほど前からコスト高と放射能制御が難しいことから、地球温暖化の問題で「原発ルネッサンス」といわれた一時機はあったものの、2030から50年頃には姿を消す「過渡期のエネルギー」という位置づけだと解説をするものが圧倒的に多かった。

 20年先のエネルギーコスト比較など当たったためしがない。そのうえ、原発が姿を消す頃の試算をして何の意味があるのだろう。あきれてものが言えない。野田ニョロニョロ内閣だとおもったら、ノロノロ内閣だった。いち早くバトンタッチしてもらうしかない。年よりは気が短いのだ。

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コメント

今の政府は、ゴールの無い双六盤で一生懸命サイコロを転がしているか、あるいはネズミ車です。政権を担う政治家に求められるのは、雁首並べてくだらない会議スケジュールを埋め尽くすのではなく、優先順位の主と従を整理して、有権者に対して丁寧に説明しながら課題を消化していくだけのことです。

投稿: ていわ | 2011年12月14日 (水) 10時05分

私のとぼしい体験からするとシュミレーションとか数値予測とかマーケットリサーチとか、「かくあれ」と思えばその方向でつくれるものです。

それの結果を披露し、まわりが感心して信用されると、自分もそれが唯一正しいような気分になってしまいます。

まあ、長くて2,3年とても10年はもたない。それで政治を振り回されたらたまったものじゃない。

投稿: ましま | 2011年12月14日 (水) 14時31分

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