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2011年12月27日 (火)

反戦塾乗11/12/27

小泉元首相朝鮮総連で献花
 小泉元首相が、朝鮮総連に出向いて、金正日の遺影に献花していた。拉致被害者の家族会や支援者の中の一部には、内心「裏切りだ」と怒り狂っている人がいるかも知れない。しかし、2度にわたって訪朝し、重い扉をこじ開ける交渉をした相手の死を悼むことは、日本人ならまっとうな神経だと思う。

 その扉を再び閉ざしたのは、先方のせいだけにしているが、半分はこっちにもある。小泉氏と逆に何度かあったチャンスを見逃し、圧力強化だけを唱え続けたのが後を継ぐ各政権である。それでは問題解決に何の足しにもならない。

 つまり、外交テクニックを放棄し、海外の首脳が集まる会場まで、得々としてブルーリボンをつけたまま出席することが拉致問題対策だと思っている総理や外務大臣がいるかぎり、アメリカか中国任せにするしかありませんな、ということだ。

倫理学について
 ドイツが脱原発の先鞭をつけている。日本の「脱原発依存」の生煮えとは違う。また、戦争責任で、ナチスの犯した犯罪を民族として徹底的に追及し、いわゆるネオナチは存在するが日本のように「自虐史観攻撃」が大手を振ってまかり通るようなことはない。

 この違いの根っこに何があるのか。メルケル政権が福島事故を受けて脱原発を決断した裏には、「安定したエネルギー供給のための倫理委員会」の報告書があった。日本の役所が使うエネルギー調査会とか安全委員会・○○審議会などとは違う、倫理学的見地から結論を導く委員会だ。

 古い話で恐縮だが、大学に入って論理学、哲学、倫理学のうち一つを選択することになった。哲学は秀才でなければとっつけない気がしてパス、倫理学は古いヨーロッパの「修身」を学んでも役に立たないと思い、結局論理学にした覚えがある。

 今でも日本ではあまり人気のある学問分野ではないと思うが、ヨーロッパ、中でもドイツでは、もろもろの科学者の見解に劣らない判断基準に位置していたのだ。日本政府の事故調査中間報告を見ても、中身は倫理学に属するようなことが多い。

 いまさら倫理学を日本で育てても間に合わない。フランスやロシアやアメリカから防災技術をかき集めることもさることながら、この際ドイツの「倫理委員会報告」をそのまま輸入したらどうか。

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