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2011年11月22日 (火)

韓・中黄海大海戦

 中国は、尖閣諸島や南沙諸島などの領有を主張して東南アジア海域に波紋を投げかけている。その根拠がいずれも、明や清の時代の文書で、中国が今のベトナム、カンボジア、タイ、ビルマにまで権益を持っていた時代だ。

 日本だってその前から山田長政が活躍していた文書がある。大国主義、覇権主義といわれても仕方のない主張だというのが当塾の立場だ。そこへまた、新たな問題がおきた。領土はからまないが、今度は韓国海洋警察と中国漁船の大規模衝突だ。

 韓国・中央日報によると、19日早朝、済州道湫子島(チェジュド・チュジャド)北西12キロメートル海上で領海を侵犯して違法操業をしていた中国漁船を韓国海上警察が発見、追いつ追われつの追撃戦の末、警察5人が負傷したものの中国漁船を制圧した。

 これを知った他の中国漁船25隻が、船団を作って警備艦周辺に集まってきて連行を妨害、警察の警備艦艇12隻、ヘリコプター2機が緊急に現場に出動してようやく退いた。16日にも同様な事件があり、この時は 母船を中心に11隻が密着してロープで縛る海上スクラムを組み、竹の棒やおの、鉄パイプなどを振り回して抵抗した。この際も、洋警察の警備艦2隻とヘリコプター2機、特攻隊員24人を投じて制圧した。

 同紙によると、中国漁船がこのように激しく抵抗するのは、拿捕されれば数千万ウォンに達する罰金を払わなければならないことと、中国で送還された時の処罰があるためだ。海洋警察は無許可操業の場合、50トン級以下は2000万~3000万ウォン(約135万~200万円)、50~80トン級は4000万ウォン以上の担保金を払わせる。操業期間違反や操業日誌未記録などは200万~500万ウォンを払わせている。

 また、 中国に戻れば船を押収されたり漁業免許を取り消されこともあるようだが、中国近海では得られない量と品質の漁獲が魅力で、再発防止の役に立っていないという。まさに一触即発の海戦さながらの事態が続発しているのだ。

 尖閣の巡視船衝突事件の時もそうだが、中国当局にとって歓迎しかねる行動であっても、国内にこれを罪悪視する風潮が足りないのではないか。または、取り締まり当局の裁量に幅があったり、罰金もわいろ次第で、などということがないのかどうかも気にかかる。

 日韓両国に求められることは、国際法やルールを守るうえで毅然とした態度・体制をとりつづけること、漁業・資源開発等で双方にとって利益を見出せる案件があれば、話し合いで解決を図れるよう窓口をいつもあけておくことである。

 それが、成功するがどうかは、日中韓の国民が冷静さを保ち、かりそめにも、民族感情をあおったり、反中、嫌韓と言った次元で物を考えたりしない、むしろ3国協調がどんな利益がもたらされるかといった方向に導くことだろう。

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東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

むしろ中韓の民族感情をあおったほうが日本の利益になるのではないですか。
中国は韓国を属国とみて侮っていますし、韓国も元宗主国とみて頭が上がらない一方、腹の中では中国ほど憎たらしい国はないと嫌っています。両国が争うほど両国とも日本を味方にしようとし、日本はフリーハンドを持てるわけ。
外交はゲームですからみんな仲良くなんてのはおとぎ話ですヨ。

投稿: ミスター珍 | 2011年11月23日 (水) 11時16分

個人感情の好き嫌いは自由で、スポーツのひいきのたぐい。おおいに結構です。
ヨーロッパでは、フランス、ドイツ、オーストリア、ベネルックス3国、お互いに仲が悪いですね。その深さは中・韓以上でしょう。
いま、ユーローは大揺れですが、EUは絶対瓦解しません。
それは、個人感情よりもっと大事なところに国の共存共栄を願っているからです。それは中世以降の乱戦の体験がDNAに残っているからでしょう。

投稿: ましま | 2011年11月23日 (水) 16時43分

なんでも話し合いで解決できると思っている節がありますが、外交には話し合いでは解決できないこともあるんですよ。
特に、中国相手に、「話し合いで解決しよう」などという能天気なことを言っていてはどんどん国益を損なうだけです。

>フランス、ドイツ、オーストリア、ベネルックス3国、お互いに仲が悪いですね。その深さは中・韓以上でしょう。

中国のような、強盗国家がいないのだからある程度は仲良くできるでしょうね。

投稿: makoto | 2011年11月24日 (木) 01時48分

話し合いで解決せずなんで解決するのですか。

中国が覇権主義的になっていることは認めますが、中ソ国境紛争、米中機衝突事件、台湾問題、中印問題その他、小競り合いはあっても話し合いで解決しているケースは沢山あります。

中国も国益に反する(損する)ようなことはしません。

投稿: ましま | 2011年11月24日 (木) 09時10分

ましまさん

>話し合いで解決せずなんで解決するのですか。

武力でしょう。
中国を見てると、武力を後ろ盾に恫喝で外国との揉め事を、解決しようとしているのは、明らかですね。

台湾の大統領選挙の投票日に、反中国の候補者を脅すために、台湾海峡で台湾に向けて軍事演習をしたり、
日本が中国船の船長を逮捕したら、ありとあらゆる嫌がらせをしてきたり、
尖閣諸島問題は先送りしよう、と話し合わないようにしたり、
ベトナムが過去の中国の侵略を非難したら、「もっと未来志向にならなければだめだ」と一切取り合わなかったり、
アフリカでの虐殺支援を批判されたときも、一切の話し合いを拒否したり、
そんな感じですよ、中国は。

>中国も国益に反する(損する)ようなことはしません。

もちろん。
だから、国益のためには武力を盾にして恫喝外交をしているんですよ。


話し合いで解決できる、などと思っていること事態がおかしい。

意見の合わない人と話し合いで解決できますか?
どんな考えの人でも根気良く話し合って解決しようとしますか。
解決できないでしょう。
排除するだけでしょう。
「レベルが低い」とか、「このまま話し合っても平行線だから一切相手をしない」、などと言って。

利害の絡んだ人と話し合いで解決できますか?
裁判に訴えず、話し合いでなんでも解決できますか?
できないでしょう。
話し合いでどうしても解決できないとき、最後は裁判に訴えるでしょう。

しかし国同士の関係では、そういうわけにはいかないのです。
世界には裁判所はないんですよ。
イラクは、裁判所にアメリカの侵略を訴えることはできなかったし、
ウイグルやチベットも、裁判所に中国の侵略を訴えることができない。
中国に「侵略しないで仲良くやりましょう。」などと話し合って解決できますか?

なんでも話し合いで解決できるのなら、もちろんそれに越したことはありません。
しかし、現実には不可能です。

「根気よく話し合えば解決できる」という考えは絵に書いた餅に過ぎません。

投稿: makoto | 2011年11月24日 (木) 16時04分

補足します。

>中ソ国境紛争、米中機衝突事件、台湾問題、中印問題

ソ連、アメリカ、インド、すべて核を保有している軍事大国ですよね。
中国が話し合いに応ずるのは当たり前でしょう。

結局、中国と話し合うためには、こちらも核を持ち、軍事大国にならなければいけないということじゃないですか。

ただ、上の例の中で「台湾問題」というものがありますが、台湾と中国が話し合いで何かを解決したということでしょうか。
中国は、台湾のWHOへの加入さえ認めないほど、台湾に対しては厳しく接していると思っていましたが。

投稿: makoto | 2011年11月24日 (木) 16時50分

いいところに気が付きましたね。核戦争ゲームを考えてください。どういうときに使うか、使ったらどうなるか、どっちが勝つか。

結局勝者はいない、という結論になります。あなたのような考えを持つことをもっとも期待しているのが、金正日さんです。

投稿: ましま | 2011年11月24日 (木) 19時19分

横槍を失礼します。


Makotoさんは、失礼ながら中国の国際戦略に対して「周回遅れ」の知識しか持たれてないと見ました。
台湾が中国に恫喝されているという状況はもう2000年代の話です。
台湾の中国国民党は大陸にどんどん接近してます。


台湾と中国の経済的・人的な交流はかなり深化しています。
中国台湾両国、軍事衝突など失う物が大きすぎて出来ません。台湾の大陸化は平和的にそうなりました。


日本のメディアだけが、いまだに台湾と中国の冷戦が続いていると報道しています。


「台湾は中国に接近している。」
「台湾問題は平和的に解決する方向に向かっている。」
「両岸関係は話し合いで良くなっている。」


これは我が国の保守派のタブーとする台湾情勢の近況です。
台湾が親日反中国家だという時代はもう終わってます。


中国の世界戦略は軍事力に訴える時期を終えて、「経済力」と「情報戦」がこれから主流に成るでしょう。


中国国営放送局(CCTV)はバヌアツに無償でパラボラアンテナを立ててます。
既に中国は情報戦で国益を創造しようとしています。
また華人の戦略的移民により、タイ・マレーシアなどASEAN諸国も中国に対して態度を変えつつ有

投稿: オセロット | 2011年11月25日 (金) 16時17分

我が国が核武装しても向こうは、パフォーマンス的な反応はしても、実際に脅威と受け取らないでしょう。

我が国は中国を憎むのでは無く、まず自国経済の問題の解決が先でしょう。
気合いだけの軍事力で何とか論はもう時代錯誤です。

投稿: オセロット | 2011年11月25日 (金) 16時21分

ましまさん

>核戦争ゲームを考えてください。どういうときに使うか、使ったらどうなるか、どっちが勝つか。結局勝者はいない、という結論になります。

田母神さんもそうおっしゃってますよね。
まったくそのとおりだと思います。

>あなたのような考えを持つことをもっとも期待しているのが、金正日さんです。

この二文がどうしてつながるのかさっぱりわかりません。
それにしても、金正日に「さん」つけますか。

あと、ましまさんは「話し合いでの解決には限界がある」という意見には賛成なんですね。
それとも、まだ「話し合いでなんでも解決できる」とお考えでしょうか。


オセロットさん

初めまして
台湾の情勢を長々とありがとうございます。
知ってますよ。
金美齢さんもそれで日本に帰化したんですよね。
「死んでも中国人にはなりたくない」とおっしゃって。

だいたい中国の侵略政策は、ドンパチだけではありませんよ。
移民を大量に送る同化政策も得意としていますよね。
チベットがやられているように。
日本も民主党政権下で、いつかそうなりそうですね。
中国からの移民がもっと来やすくなり、外国人地方参政権が成立し、中国移民の多い地区で、学校では中国語でも授業をすべきだ、とかの条例ができたりして。

>中国の世界戦略は軍事力に訴える時期を終えて、「経済力」と「情報戦」がこれから主流に成るでしょう。

なりません。
中国は空母を建造していますが、何のためでしょう。
平和のため?
これからも、軍事力をさらに増強し、周囲の国を恫喝しつつ、経済力をつけていくでしょうね。
もちろん、昨今のサイバーテロに見られるように、情報戦もしかけてくるでしょう。

オセロットさん、あなたはHPをお持ちなんですね。
クリックしてもページが出てこないんですが、教えてくださいますか。

投稿: makoto | 2011年11月25日 (金) 18時20分

台湾問題は平和的に解決する方向に向かっているとかいう人がいますが、私には中共の代理人にしか見えません。
台湾の世論調査によると、大陸との融合や独立論を押さえて一番多いのが現状維持だそうですが、そこに正面きって独立論を言えない台湾人の苦悩を感じます。本当は独立したい、でも本気で主張したら中共の武力攻撃を受ける、だから逆らわず従わずなのです。
中共は台湾独立だけは絶対認めないと思います。認めたらウイグルとかチベットとか後に続くのが目に見えているからです。本当に独立しそうになったら間違いなく武力行使すると思います。
亡命ウイグル人の本を読んだことがありますがそこにこうありました。
「中国人というのは、ひとたび自分たちが優勢だと判断すると、弱い相手に対して武力の行使を躊躇わない民族だ」

投稿: ミスター珍 | 2011年11月26日 (土) 21時12分

パワー・ポリティクス、つまり武力を背景にした外交が以前は通り相場でした。最近はハード・パワーに対しソフト・パワー、つまり、民力・文化・芸術・福祉など平和構成力が重視されるようになっています。

米・ロ・中を中心に、予算を減らしたくない軍部はそれに抵抗するでしょう。北朝鮮・イスラエルもハード信奉者です。

軍備とちがってソフトは数字で表せないので、議論しあうことはできません。しかし、米ロ中などが画策したクラスター爆弾禁止条約骨抜き条約が、国連加盟国の多数の反対で葬り去られたのは、ソフト力を持つ国の威力でしょう。

投稿: ましま | 2011年11月27日 (日) 14時51分

>米ロ中などが画策したクラスター爆弾禁止条約骨抜き条約が、国連加盟国の多数の反対で葬り去られたのは、ソフト力を持つ国の威力でしょう。

で、結局、クラスター爆弾禁止条約に、米ロ中などの国は調印したんですか?
してませんよね。

ましまさんの出す例は、ベルサイユ条約もそうでしたが、ちっとも説得力がありませんよ。

>軍備とちがってソフトは数字で表せないので、議論しあうことはできません。

別に数字で表せなくても議論はできると思いますよ。

投稿: makoto | 2011年11月28日 (月) 15時34分

ソフト力の中には「意図的に国家間の信頼関係を妨害しようとする勢力がいない」という項目もはいっています。

投稿: ましま | 2011年11月28日 (月) 16時45分

はぁ、そうですか。
他の国は知りませんが、日本にいるんですか、そんな勢力が。

投稿: makoto | 2011年11月28日 (月) 17時38分

makoto さま

ベルサイユ条約については、ご手数ながら

http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-e429.html

を見てください。

クラスター禁止条約は、INDEXに「クラスター年表」というのがあります。直近の米ロ中の苦肉のかけひき等は、当塾で取り上げていませんが、一部報道されていますので関心があれば研究してみてください。

投稿: ましま | 2011年11月28日 (月) 19時00分

見ました。
ベルサイユのべの字も出てきませんが。

それにしても、よくも日本のことをこんなに悪し様に書けますね。
おっしゃるとおり、これは自虐史観じゃありません。
「日本はこんなに悪かった」と、自分たちの先祖の悪意をもって見る、先祖虐史観です。

書かれていることを簡単にまとめると、世界は戦争にうんざりしてて、戦争を起こすことも侵略も悪だという価値観が生まれている中で、日本だけが侵略し、後に戦争を起こす極悪国家である。
って感じですね。

投稿: makoto | 2011年11月29日 (火) 18時32分

中身を読んでませんね。短い文ですから、これだけではわからないかも知れません。歴史は同時代人になったつもりでその前後と彼我の関係をよく勉強しなければなりません。

パリ平和条約は、ベルサイユ宮殿で締結されたので別称ベルサイユ条約というのです。時代がどのように流れているか、調べればわかるはずです。その場だけの一方的な判断は歴史ではありません。

投稿: ましま | 2011年11月29日 (火) 20時39分

>その場だけの一方的な判断は歴史ではありません。

ましまさん、それはあなたですよ。
一方的に、日本をとことん悪にしたがるその思考は、もはや歴史ではありません。
イデオロギーです。

投稿: makoto | 2011年12月 1日 (木) 19時04分

亡命ウイグル人って、もしかして統一教会のイリハム・マハムティの事ですか?

URLに張っときますが、統一教会がチベット亡命政府や世界ウイグル会議に如何に関与しているか知った方が良いですよ。

あと台湾で馬総統が勝った事はスルーなんですね。

投稿: 90式 | 2012年4月25日 (水) 17時16分

まあ、見てよ。

投稿: 90式 | 2012年4月25日 (水) 17時21分

90式 さま

チベット仏教のweb紹介ありがとうございました。

拝見しました。

投稿: ましま | 2012年4月26日 (木) 07時22分

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