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2011年11月30日 (水)

西欧と東欧のはざま

 ユーローでヨーロッパが大揺れの日が続く。ギリシア、イタリア、スペインなど南欧諸国は、日本にとって比較的なじみが深い。しかし、地政学的にとか経済的にとなると無知なことが多い。

 それが、東欧となると、旧ソ連圏であったこともあり、西欧との関係はもっと分かりづらいし、双方の人の考えにどのような差があるのかは、簡単に知るすべはない。

 Dscf3552 写真にした2冊の冊子は、元・西日本新聞欧州総局長、同新聞社論説委員長を経て東海大学教授をつとめられた、小屋修一氏からご恵与いただいたものである。A4版なので、新書にすれば多分3、4冊は下らない。

 題して『人民民主主義の歴史-スターリン以後-』である。中味はまだ読んでないが、ハンガリーの共産政権で外交官だった人が、ハンガリー事件を機にフランスに亡命して書いたもので、その葛藤と狭間を知る上で貴重なものであろう。

 これを、92歳になられた小屋氏が翻訳された。まことに頭の下がる思いである。内容を紹介するかわりに、著者が冒頭の「初めに」の結語として記した「歴史に向き合う姿勢」に共感を覚えたので、引用しておきたい。

 歴史は体験し、生活することなしでは書くことができない。われわれは、敬意を払うべき理想が持つ価値を、観念化することによってしか、歴史を書くことはできないのである。私は、私が生まれ育った東欧の最近の歴史を、苦しみを分かち合うこと、屈辱と、子供たちに対する希望なしには書くことができない。

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