9.11の反省いまだし
犠牲者 米国防総省の資料をもとに作成(単位:万人)
派兵期間 従軍総数 死亡 負傷
第二次世界大戦 1941~46 1611 40.5 67.1
ベトナム戦争 1964~73 874 5.8 15.3
アフガン・イラク戦争 2001~09/5 183 0.5 3.4
【コメント】
1.米兵の死者は、アフガン・イラクで戦争終結後も増え続け、すでに6000人を超えている。
2.第二次世界大戦、ベトナム戦争にくらべ、イラク、アフガンの戦死者は80分の1、10分の1以下と極端に少なくなった。ただし、死亡者1人に対する負傷者の数は次の通り逆転する。精神・神経系疾患によるものと見られる。[参照はこちら]
従軍総数に 死亡者1人に対
対する死亡率 する負傷者の数
第二次世界大戦 2.5% 1.7倍
ベトナム戦争 0.7 2.6
アフガン・イラク戦争 0.3 6.8
米ブラウン大ワトソン研究所グループのまとめ(以下、共同→毎日)
死者の数
米兵・イラン・イラクの治安部隊 3万1741人
民間人(アフガン) 1万3900
(イラク) 12万5000
武装勢力 8万7014
過去10年間にアメリカが対テロ戦争に費やした費用
最大約4兆ドル(307兆円)
国防総省に予算化された戦費 1兆3000億ドル
米本土の安全対策費 4010億ドル
その他、51年度まで退役軍人に支払う医療費、障害給付金、遺族年金、戦費の大半を占めた借入金金利、イラク・アフガンへの復興支援金を加算。情報機関などの新組織増強費用は含まず。
【コメント】
とても信じられないことだが、東日本大震災の被害総額が政府想定で16~25兆円。アメリカは毎年このような災害の1個か2個分を戦争で消費しているのだ。これではいくらお金持ちでも財政が持たないのはあたりまえだ。
深刻なのは、ほんのわずかな一部有識者以外には、この深刻さを招いた根源についての反省が見られないことである。イラクのイラン接近、エジプト・リビア・シリアなどの民衆革命、パレスチナのハマス、ファタハ和解、トルコのイスラエル離反、イスラエル国内の大規模デモなど、中東情勢の変化はめまぐるしく数えきれない。
それなのに、アメリカはパレスチナの国連加盟申請に拒否権を行使するという基本精神に変わりない。オバマは、それを後押しする保守派やユダヤロビーの勢力をおさえることができないでいる。
アメリカ国内のテロ犯罪(99~09年、米シンクタンク)
アルカイダ関与 23件
ホームグロウン・テロ 17
白人至上主義者 20
【コメント】
ホームグロウン・テロは、イスラム系移民が居住地で起こすテロ。統計として確実性に疑問があるが、これで見る限り外国からの攻撃より国内にいる犯人の方が多い。アメリカは病んでいるのだ。その病んでいるアメリカに、外交お任せの日本はもう救いようがない。本当はこの10年を、日本も検証しなければならないのだが求める方が無理か。
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