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2011年8月27日 (土)

民主党、終わりの始まり

 前々回、前原誠司が松下政経塾の大先輩・野田佳彦の足元をすくう、それこそ「唐突」な出馬宣言をしたことに苦言を呈した。出馬の理由は、取ってつけたような白々しいもので、彼自身と取り巻きの権力に対する執着しか見えてこないレベルのものだった。

 そして、注目の小沢一郎は、鳩山元代表が一本化したという海江田万里を支持する。その過程で、あくの強い右翼・西岡武夫とか日教組・社会党出身の輿石東という参院のボスを独自候補として考えてみたという。

 いわゆる小沢チルドレンや、ネットで小沢信者といわれる人は「それでも小沢さんを信じてついていく」というのだろうか、それとも「やっと目が覚めた」というのだろうか。どっちでもいいが、国民の前で品の悪い手品師のような演出はもうやめにしてほしい。みんな迷惑しているのだ。

 投票結果は、多分前原・海江田の決選投票になるだろう。テレビタレントとしてつかんだ海江田の現在の地位だが、経産大臣としてのテレビの映りは、こっちが泣きたくなるほど最低だった。鳩山・小沢にはそう見えないかも知れないが、人心はすでに離れている。

 菅首相に抵抗した原発推進派と見られているのも痛い。決選投票では、中間派が前原に向く可能性が高い。また小沢・鳩山グループの中にも造反票が出てきそうだ。こうなると前原総理となるが、選挙は水物、海江田泣きべそ弱体内閣になる可能性もある。

 小沢は、どちらであろうがたいした期待はしていない。彼の狙いはこの秋の元秘書の無罪獲得、そして来年春には出る本人の無罪確定だ。その頃、来年度予算をめぐって、またねじれ国会の混乱が起きる。塾頭の目に浮かぶのは、その時期が解散総選挙とか、脱党・新党結成、政界再編などを仕掛ける絶好の機会で、波に乗った小沢が一世一代の舞台を踏む姿である。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

どうしてこれほど次元の低い、中身のない権力争いになってしまったのか。
たとえば、菅さんに代わって新しい方が総理大臣になったら、どういうことを国民にアッピールするのか。日本の政府は何をするのか。
大連立は手段であって、その目的はまた別であります。その話なしでは、国民は政治にはあまり興味はありません。

問題を解決する能力はない。だが、事態を台無しにする力だけは持っている。
これを実力者の世界というか、親分の腹芸か、それとも政党の内紛のようなものか。
意思がなくて、恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。
哲学 (あるべき世界の内容) がなくて、陰謀 (たくらみ) がある。
スッキリがなくて、モヤモヤがある。
白日の下ではなくて、朧月夜か。
かくして、日本人の世の中は難しくなっている。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

投稿: noga | 2011年8月27日 (土) 14時58分

海江田の涙は、菅総理の経済産業省の官僚による原発推進への抵抗との板挟み状態による思いというようにも受け取れるところもあるのですが。

日本の将来にとっては、菅総理の原発に依存しない社会にすると言う思いに応えたいと考えているものの、配下の官僚による抵抗が物凄く思いにならないところへの辛さというか、しみじみと感じてしまうところもあると思います。

ならば、是非とも海江田総理になって貰って、菅総理の脱原発依存というものを一丸となって引き継いで推し進めて貰えればとも思えるのですが。
鳩山前総理も、脱原発依存への方向性そのものは支持しているからこそとも思えるし、安易に大連立する必要は何処にも無いと思います。
例えば、参議院で公明党か共産党のいずれかが賛成に回るだけでも法案成立は可能でもあるわけだし、いざとなれば、衆議院で僅かの賛成で2/3も使えると言うことも念頭に置けば、自民党と大連立しなければならないと言う考えこそが姑息なものにしか見えないところはあります。
どうせ、日本は経済成長も喪失し、国力は低下、弱体化することは、何ら大したことでは無いと思います。
むしろ、内向化し再鎖国化することこそが、極めて危険であり、これこそが国際社会と敵対し、変な戦争にでも巻き込まれてしまうなんてことになれば、それこそ、いい迷惑な存在でもあり、「いい加減にして下さい。」としか言い様がありませんから。
国際社会から見れば、前原の方がアメリカの味方に見えるかも知れませんが、本音では海江田の味方なのでは無いでしょうか。
中国や韓国、ロシア等も同じ様に考えられているところもあるし、日本は、敢えて小さな国となって国際社会での地位も低下することになっても構わないと思います。
国民一人当たりGDPで世界一を目指せば、もうそれで良いし、国際社会と敵対することさえなければ核兵器等持つ必要も無いし、沖縄の海兵隊もグアムやアメリカ本土に移転し、辺野古にはもう新たな基地建設はしなくても、日本全体や東南アジア諸国等と基地負担を分かち合うことさえ出来れば、それに越したことも無いと思います。
中国も経済成長は長くは続かないところもあるし、地理的な条件を活かして、沖縄県が台湾と共に日本と中国の両属状態になることで、中国や韓国、東南アジア諸国やオーストラリア等とアメリカやメキシコから中南米諸国等との中継拠点として経済的に自立発展し、日本経済全体を支えて行ける様になるだけでも、此れほど喜ばしいことは無いと思います。
北海道もこれを見習って、こちらは、ロシアや中国とカナダやアラスカ、アメリカ等との中継拠点となって、日本経済全体を支えて行けるようになれば、被災地の東北地方から海外に出て行くためには、北海道と東京を自由に使い分けすることも出来れば、それに越したことも無いと思います。
ハブ空港については、敢えて韓国の仁川空港に譲り、日本海側のハブ港も釜山港に譲ってあげるだけでも、地方によっては、仁川空港と羽田や成田、関西空港等や沖縄も自由に使い分けすることも出来れば、それだけでも好ましいのでは無いでしょうか。
太平洋側のハブ港としては、例えば仙台、東京、神戸等に分散させて整備することで、これらと沖縄や北海道を使い分けして海外にと言うこともあっても良いかも知れません。
地域毎の地産地消による再生可能な自然エネルギーによる電力や食糧を回し合いながら、日本経済全体を支え、それが世界経済の安定に寄与し、資源や食糧の争奪戦を回避し、廃棄物の減少に繋げ、地球環境保全に貢献することになれば、もう此れほど喜ばしいことも無いのでは無いでしょうか。


投稿: asa | 2011年8月28日 (日) 16時01分

noga さま
asa さま
コメントありがとうございました。

海江田さんは投票前日の今日になってようやく脱原発を明言しました。支持者からそうすすめられたためたからのようです。

前原さんは、ただひとり、歯切れよく脱原発を言っています。しかし出馬はグループ内の仲間からせかされ、背中を押されたからのようで、どこまで責任を持って頑張れるのか心もとないと言えば言えます。

ただ、細野豪志が支持者としてついているので、総理になったら留任させてそつちへ引っ張っていくかもしれません。

これは、生活文化まで含んだ革命的な発想転換を必要とし、30年40年という長丁場の仕事となるわけで、途中政権が変わったからもとに戻す事態があればパーです。

asaさまのおっしゃっていることを理解しきれていませんが、連坊さんが「どうして1番じゃなくてはいけないんですか?。2番ではだめなんですか」という素朴な疑問と相通ずるものだとすれは、私はまっとうなものだと思います。

しかし、高度成長に慣れた日本人をそのレベルにもっていくのは至難のわざでしょうね。、

投稿: ましま | 2011年8月28日 (日) 21時28分

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