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2011年4月 7日 (木)

石原都知事「天罰発言」

 思ったことを不用意に放言するので有名な都知事は、このたびの震災に「天罰」という言葉を使った。塾頭にとっては「天敵」のような存在だが、年代がほぼ同じこともあり、発言の背景の認識に共通点があることも否めない。

 たとえば「支那」という言い方である。戦争が終わって「支那そば」を「中華そば」と言いかえさせられたことに抵抗を感じた。屋台で食べる支那そばが、どれほど子供の食欲をそそったか。支那そばは支那そばである。

 しかし、中国がいやがるというなら、なにもあらがって言いはやすことはない。むかし、「倭国」はいやだから「日本」にしてくれと申し入れて、かの国はそれ以来「倭」の表記をやめた歴史があるではないか。

 「天罰発言」もそうだ。都知事には、ノアの方舟洪水やアトランティス大陸海没伝説が、人間(文明)の堕落に対する天罰という、<文学的>表現が頭に浮かんだのだろう。

 塾頭も津波被害の規模を知った時の第一感は、まさに「日本沈没」だった。しかしそこから先は違う。すぐ、それを身近に体験する被災者の身になってものを考え、嘆き苦しむ。ところが都知事は違うようだ。

 当事者を抜きにして「俺はこうだ」という自己中心の観察者的表現を考える。それが政治家や官僚らしからぬ率直発言に聞こえ、人気を保ってきたのだろう。彼は発言を取り消し謝罪したが、都知事立候補を辞退するとは言わなかった。

 自信満々なのである。

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