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2011年2月 7日 (月)

「政治とカネ」に異論

 毎日新聞には、「メディア」と名付けた面がある。今日は別のテーマを考えていたが、予定を変更した。理由は8段も費やして、同紙を含め有力紙の小沢叩きを痛烈に批判するコラムを、2人のジャーナリストに書かせていることである。

 毎日らしいと言えば毎日らしいのだが、日頃の社論または記事表現とは裏腹の内容なので、「小沢無罪」を先取りした方向転換の動きなのかな、と邪推してしまった。2人のうちひとりは、「ニュースの匠」というスペースを持つ常連の鳥越俊太郎氏で、いま一人はルポライターの横田由美子氏である。

 まず、鳥越氏の書き出しから。

 私が小沢一郎氏を当コラムで取り上げると、いわゆるジャーナリストと称する方々が次々と私の実名をあげて批判を展開する。よほど痛いところを突いてしまったのかもしれない。朝日社説子しかり。今回は私の大先輩、岩見隆夫氏(「サンデー毎日」1月30日号「サンデー時評」)です。

 私もそのコラムの見出しにならって「岩見隆夫さんは間違っている」というタイトルで反論してみます。岩見さんの論点は「『不起訴=虚構』はとんでもない短絡」という批判です。その論拠として検察内部に処分を巡って対立があったことや起訴論が検察内部にあったことを挙げる。しかし、

 以下は、http://mainichi.jp/select/wadai/torigoesyuntarou/news/20110207ddm012070026000c.html
で見ていただきたい。

 横田氏の「独自色を前面に出すべきだ」は、サイトに見当たらないので、内容を紹介する。

 1月31日、小沢氏が強制起訴された翌日からの新聞各紙の報道は、「予想された域を出ず新味に乏しかった。各紙、延々と類似の政局報道が続く。社説にしても、一般読者からすると似たような印象をぬぐえない記事ばかりが並ぶ」とし、「けじめ」を最低限の落としどころとして筆をそろえるという。各紙のわずかな違いの記述に続けて、

 小沢氏の「政治とカネ」をめぐる一連の報道では、新聞やテレビなどのいわゆる「既存の大手メディア」とネットの世界では、論調や意見に大きな隔たりがある。ネットでは小沢氏を支持する意見が圧倒的だ。彼らのコメントからは、大新聞に代表される既存メディアや検察審に対する不信が頂点に達した感がある。

 と、指摘した。実は昨日、政治談議などあまりしない親族だが、「政治とカネ」論が本質とかけ離れているのではないか、ということを話題にしたばかりである。横田氏は、新聞の読者離れを防ぐため、「これまでの取材・報道姿勢を見直し、独自色をより前面に出すべきだ」ということ結論にしている。

 言うはやさしで、その根は深く、一朝一夕で改善されそうにもない。今回の毎日紙のように、社外の対立意見を並べて見せるような紙面構成をとることが、その第一歩になるかどうか、長い目で見守るしかない。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

石川議員など小沢一郎秘書3人の政治資金収支報告書不実記載での裁判が始まったが、驚きです。
何と立証できなかった水沢建設からの裏金疑惑を、論告で不実記載の動機として正々堂々と言ってしまった。
この件は、小沢を裏金で逮捕するために色々検察が努力したが最後には諦めた筈なのです。
裏金にちゃんとした証拠があるなら秘書ではなくて小沢本人を捕まえるのが筋で、今回の裁判では金銭の動きではなく日付の間違いと言うような極些細な形式の違いを問うもの。
検察の真っ向勝負の正面突破の玉砕戦術なのか?実に不思議。
裏金の5000万円を茶封筒に入れて渡したと検察官は言ったのですが、一万円札で100万円の札束は1センチの厚みがあり5千万なら50センチですよ。これはいくらなんでも茶封筒には入りません。

投稿: 宗純 | 2011年2月 8日 (火) 10時43分

本命の水島建設裏金は証明が困難だから一度は諦めたのに改めて言い出して、今回検察は自分で有罪のハードルをわざと上げているのです。
これでは余程の隠しだまでも無いと有罪は難しい。
この石川議員など小沢秘書三人の検察論告ですが、麻生太郎首相の自民党政府時代から長い間検察当局が全力で追求していたものですが、当時の検察トップは検察の不祥事で引責辞任。
現在の検察トップの笠間治雄新検事総長は、『あの程度の証拠能力では立件できない』と、民間人の判断である『強制起訴』を否定しているのですから、
これ、例の『最初は突っ張っておいて後は流れで』最後は予定通りにばったりと手を突いて自分から負ける筋書き(八百長)ではないでしょうか。?

投稿: 宗純 | 2011年2月 8日 (火) 15時16分

宗純 さま
コメントありがとうございました。

水谷建設の裏金は茶封筒ではなく、宅配便が使うマチのついた補強封筒に変わったようですよ。

それにしても、会長の記憶があやふやになったり、受け渡し場所へ運んだ運転手の証言も変わってきたりしているのに、承認申請しているとか。どういう作戦でしょう。

まあ、壮大な政治活動妨害と、国費・人材の浪費であることだけは間違いないということになります。

投稿: ましま | 2011年2月 8日 (火) 21時44分

大変ご無沙汰しています。夜中にお邪魔します。
毎日新聞、少し面白いことになっているようですね。
鳥越さんの文章読んでみました。岩見さんのところも読んでみました。
岩見さんのところの、
《 まず、虚構論である。小沢さんは、西松事件では、

「一点のやましさもない」

 と繰り返し、陸山会事件では、

「信頼する秘書にすべて任せてきた」

 と述べているが、鳥越さんはそれを信じているらしい。私は信じていない。長年、政治記者として小沢という人物を観察してきた確信である。》
 この部分の最後の確信というところにまず引っかかりました。うーん、勝手に確信するのはいいけれど、それはちゃんとした根拠になるんだろうか。

 大手マスコミの人たちが何をどう考えて報道しているのか知りませんが、思考停止か、何か凝り固まっているのでしょうか。

 うちの実家は毎日新聞を取っていたので、私、毎日新聞好きだったんですけどね。今はどの新聞も信用できないと思ってしまいます。郵政民営化選挙の時からマスコミ不信はずっと続いていますね。

投稿: 野良狸 | 2011年2月 9日 (水) 03時27分

野良狸 さま

 久々のご来光、無性に喜んでいます。というのは、ブログをじめてすぐ、コメントいただいたのが貴女と「狸便覧亭」のtani兄で、そのtaniさまが、入院後わずか1、2か月して他界されたことを知り、ぽっかり穴が開いたような気分でいたからです。

 taniさま、半年前はお元気で、主宰する句会を万葉集や北原白秋や永井荷風のゆかりの多い当地で開きたい、その節は案内をよろしく、とのコメント。

 お名前も顔も知らない兄との初対面を楽しみにしていました。やはり人間、支えあって生きていくものだなと痛感しています。

投稿: ましま | 2011年2月 9日 (水) 10時42分

この小沢の3人の元秘書の問われている『政治資金規正法違反』とは4億円を収支報告書に記載しなかった(正確には正しく日付を記載しなかった)であり、今回の話の『水谷建設の5000万円の裏献金』は起訴事実にまったく含まれなかったのです。
報告書には実際の金銭のやり取りの日付ではなくて、土地登記の日付になっていたことが咎められてと言う典型的な形式犯ですね。
この白黒は金銭と登記の日付が違うのは双方が認めているし実際の記録(証拠)でも明らか、後はこれが罪に問えるのか(修正要求だけで十分ではないのか)とか、有罪だとしてどれだけの罪に問うかの量刑問題。
証拠もあるので、たとえ微罪での十分に有罪に出来る裁判なのです。
(今回の水谷建設の5000万円裏金の証明とは大違いですよ)
この証明責任は小沢秘書側には一切無く、一方的に検察側だけにあるのですね。


ですから、入っていた封筒の形状については検察リークで今までに色々週刊誌での違った報道があるのですが、どれもこれも信憑性は低い。
今回の検察の裁判での茶封筒入りの5000万円の裏金言及には真底驚いているのです。
これでは一見勇ましく見えるが、わざと証明が出来ないようにして、小沢無罪に誘導しようとしている様にも思えるのですよ。

投稿: 宗純 | 2011年2月 9日 (水) 14時56分

それともうひとつ。民主党有力議員を狙い撃ちにして訴訟や申し立てをおこなってる、自称某市民団体代表なるものを、どうしてマスコミは隠しておくのでしょうかね。

司法当局におもねっておかないと、ネタがとれないとか、身の危険があるとか、国政の根幹にかかわる問題です。国民が知らなくてはならない重要な情報だと思うんですが。

投稿: ましま | 2011年2月 9日 (水) 18時38分

今ここへ来て、びっくりしているところです。
taniさん、他界されたのですか。
私はブログ上での交流は減っていましたが、
時折覗いてみるとお元気そうで、いつも、
「そんでわ」
と愛嬌のある言葉が綴られていたので、
どこか具合が悪いのとは想像もしていませんでした。
とても残念です。言葉に詰まります。

ましまさんはお身体は大丈夫ですか?
昨年から今年にかけて、夏は猛暑、冬は寒くて乾燥続きと、
自然は人間にあまり優しくないことが続いています。
今月に入って、春が近づいている証拠なのか、天候がアンバランスになってきているようです。

お身体に本当に気をつけてお過ごし下さい。m(__)m

投稿: 野良狸 | 2011年2月 9日 (水) 22時34分

野良狸 さま

 おかげさまで、馬齢(さる年ですけど)を重ねています。

 これから、年一度の健康診査というのに行ってきます。

投稿: ましま | 2011年2月10日 (木) 09時55分

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