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2010年12月 5日 (日)

護憲派の脱皮しかない

 「護憲派」というのはどこにいるのだろうか。社民党、共産党?、しかし政党支持率では一けた台から抜け出せない。そんなはずはない。もっといるはずだ。政治家では民主党にリベラルの会があるが政権を動かす力になっていない。

 インターネット……、当塾は護憲派に分類されているようだが、その中には、社共の党員や支持者によるブログ、旧・新左翼の系譜をひくもの、人権・環境保護などに根拠を置く人、さまざまあるように言われている。

 第一、そんな分類をして何の意味があるのだろうか。それより、ゴミ袋をぶちまけたようなネット・ウヨの方がよほど勢いがある。要はトレンドが作れないでいるのだ。かつては、学生や労働組合の若い力がそれを支えていた。

 今年度の流行語大賞が「げげげの~」だそうだ。NHK朝ドラを見続けたわけではないが、共感をもって迎えた大衆のほとんどは、反戦・護憲勢力であろう。その一方、尖閣諸島や砲撃事件で緊張を招く中国や北朝鮮の態度に憤慨し、米軍空母の加わった日・韓との合同演習を頼もしく見たのも同じ大衆だ。

 いわゆる「護憲派」は、「げげげ」の方はいいが、後者は苦々しい風景、と見た人が多いのではないか。気持ちは分からぬわけではないが、それでは、右か左か、黒でなければ白、というような右派陣営の冷戦思考と選ぶところがない。

 今、大衆が政治を動かす政党に投票するとすれば、どこがいいのか迷っている。「護憲」を「護憲」たらしめるためにはどうすればいいのか。前述の大衆の願いを吸い上げ、確固とした政策として掲げる政治家の出現を願うしかない。

 今月中に「防衛大綱」の見直しが行われる。アメリカが2月に公表した「国防政策見直し(QDR)」の海・空兵力を一体的に運用する「ジョイント・エア・シー・バルト構想(JASB)」にピッタリ沿ったものだ。

 この政策は、平野前官房長官時代に委員が選定された「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会(安防懇)」の諮問報告書に基づく。メンバーは平野長官に近い京阪電鉄の佐藤茂雄、京大の中西寛両氏をはじめ元駐米大使や防衛官僚など、いわゆる知米派で占められ、米側から「素晴らしい人選」との評価(毎日新聞)を得ていたという。

 この方針は、当塾が主張する日本領域内の制海・制空権確立という点で賛成できる部分はあるが、このままでは、憲法9条との関連がますますあいまいなものになりかねない。自民党時代もそうであったが、解釈改憲まっしぐらが目に見えてくる。

 これまで一縷の希望を持ってきたが、菅首相にこの方針の変更させる力量はとてもなさそうに見える。仮に小沢一郎氏に政治家としての期待を託せるようなら、窮余の一策でかけてみたいような気もするが、もともと解釈改憲の元祖のようなことを言ってきた人物である。また、政治手法もすでに過去のものになっている。その彼しかいないようでは、国民はあまりにも可哀そうではないか。

 「護憲派」ことに政治家は、「自衛隊の段階的縮小」とか「安保条約見直し」を捨て、ブッシュや小泉以来の知米派・知日派に占拠されている防衛政策立案を変更させるようにしなければならない。そのために、国民の立場に立った独自の「安防懇」を立ち上げて発表するなど、今すぐにでも脱皮を図るしか手がない。

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コメント

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今の護憲派の限界をあらわしていると思います。

「自衛隊廃止」「安保破棄」を叫び自慰にふけり、
しかし「尖閣」「北朝鮮」で大きく膨らんだ
国民の不安には何も提案できない。

 このまま成長できないのなら滅んでください

投稿: ネトウヨ | 2010年12月13日 (月) 21時50分

そうなんですよ。「元祖・護憲派」の方から見放されているようです。でも続けます。

投稿: ましま | 2010年12月14日 (火) 07時30分

あなたと似た考えの人がいますね
http://chousayoku.blog100.fc2.com/

投稿: ネトウヨ | 2010年12月17日 (金) 17時33分

ご紹介ありがとうございました。
一介のサラリーマン出身で、筋金入りの左翼の経験のない点も孤独です。

投稿: ましま | 2010年12月17日 (金) 19時55分

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