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2010年8月 7日 (土)

『怪人二十面相』

2010_08070037  江戸川乱歩著『怪人二十面相』。写真は昭和11年(1936)末発行の復刻版。この年に首都を震撼させる2.26事件が起きた。ナチス、ヒトラーはベルリン・オリンピックを「民族の祭典」と銘打って国威を発揚する。霞ヶ関の国会議事堂はこの年に落成した。

 日本は、この頃から勝算のない戦争にのめり込んでいく。その頃、子供の心をとらえたのが、講談社発行の雑誌「少年倶楽部」の連載ものである。その頃の日本の人口は7000万人、豆腐1丁5銭、たばこ20本12銭、日本酒1升1円89銭、教員初任給50円、単行本『怪人二十面相』90銭。

2010_08070036_2  布張りの豪華本は買ってもらえなかった。マンガ「のらくろ」シリーズや「冒険ダン吉」などにも豪華本があったが、もっぱら金持ちのお坊ちゃんの友達の家で見た。少年小説はほかに、山中峯太郎『敵中横断三百里』、高垣眸『怪傑黒頭巾』、佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』などが愛読された。

 これらは、小学生の頃に卒業、中学に入ると「金色夜叉」や「坊ちゃん」、「我が輩は猫である」など、明治文豪ものに移る。軍国少年であっても、日常は日常。戦争がすべてではなかった。

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自を付けたら『自民なの党』 渡辺喜美の『みんなの党』ですが、一年ほど前に自民党を出て結党したころは『新党一人』であるとして、仲間だった自民党議員からも嫌われていて、みんなにそろって馬鹿にされていた。 今回、管直人首相の消費税10%引き上げ発言のお馬鹿極まるオウンゴールで思わぬ幸運が舞い込んだが、渡辺代表の言っていることは小泉改革での竹中平蔵の発言と全く同じで変わるところは無い。 竹中平蔵、渡辺喜美の二人とも、人前で軽薄にぺらぺら喋っているが内容が薄く到底知性を感じさせない特技が有る。 お喋りな... [続きを読む]

受信: 2010年8月 8日 (日) 08時56分

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