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2010年5月 6日 (木)

言霊のさきはふ国

 前々回、鳩山首相は総辞職すべきだと書いた。すこし先走っているとのご指摘も受けたが、首相が乱発する「思い」ならそうなる。これは、現地沖縄の「思い」でもある。

 万策尽き、米国に物言えぬ非力な内閣なら、知恵と力を備えた次の内閣に解決を委ねる時です。(3/4琉球新報社説)

 首相は「重い」という言葉もあちこちで使う。同じ「オモい」だけど、さっぱり重くないのである。初の沖縄訪問で、「最低でも県外」は公約でなく「県民の皆様にもご負担いただく」にかわり、「アメリカの言いなり」にならないはずが「学ぶにつけ抑止力が必要とわかった」になる。

 要するに言葉に魂がこもっていないのである。古代日本人が受け継いできたもの、即ち言葉には「霊」があり、使い方ひとつで幸せにも不幸にもなるという考えだ。その美しい日本語を大切にせず、ないがしろにする首相が、これからウルトラCの大演技を見せたところで、もはや放たれた言霊はもどってこない。塾頭の辞職論はそこからでている。
 
万葉集(『新訓万葉集下巻』岩波文庫より)
<当用漢字・ルビを変更>
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3253 柿本朝臣人麻呂の歌集の歌に曰く

葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙せぬ国
しかれども 言挙ぞわがする 言幸(さき)く
まさきくませと つつみなく さきくいまさば
荒磯(ありそ)波 ありても 見むと 百重波
千重波にしき 言挙す吾は 言挙す吾は

 反歌

しき島の日本(やまと)の国は言霊
(ことだま)のさきはふ国ぞまさきくありこそ
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塾頭異訳
 
この豊で美しい国は、神代から言い張ることをしない国でした。しかし私は思ったことをつつみかくさず発言します。それが幸せにつながると信じているからです。その力がある言葉を私は何度でも発し続けます。

 反歌

 日本という国は言葉に魂がある国です。それを大切にすることで幸せになれるはずです。

         (終わり)

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コメント

普天間基地問題で鳩山政権の迷走が非難され鳩山総理の指導力不足、責任論が高まっていますが昨年9月の政権交代後も霞ヶ関の官僚機構が従来通りの実務権限を維持し、経験の浅い閣僚、政務三役が既得権益を維持しようとする官僚機構に翻弄されて問題の本質を見誤り、官僚が提示する誤った情報を基に判断せざるを得ない状況では迷走を繰り返すのも必然です。
普天間問題での対米交渉でも自民党政権での対米従属と利権絡みで米軍再編計画に関与して来た官僚に頼っていては政権交代に伴う新たな日米関係を構築する事は不可能であり米国側の意向に阿る結論に至る事も必然です。
沖縄県民の理解を得るには目先の誤魔化しでは無く本質的な日米関係の包括的な見直しで在沖海兵隊及び陸軍グリーンベレー等の地上部隊を全面撤退させ、沖縄本島周辺の訓練施設を全面返還させる為に使用期限の交渉を米国と直ちに開始すべきである。
最終ゴールは米軍地上部隊の全面撤退と訓練施設の全面返還こそ沖縄の負担軽減であるが鳩山政権は総理を始め閣僚、政務三役の無知に付け込む官僚機構の頑迷な妄言に操られて問題の本質を見誤り出口の見えない迷路を彷徨っていると言わざるを得ない。

投稿: isao-pw大城 勲 | 2010年5月 6日 (木) 18時17分

大城 勲 さま

コメントありがとうございます。
日頃、貴ブログを拝読、現実的ご意見や米軍の実態など勉強させていただいています。

今日になって、多分防衛省筋と見られる、「飛行訓練のみを4、5割がた県外各地に分散する」という情報が流れていますが、素人考えでも成功するとは思えず、普天間返還を断念させる案だと思います。

詳細はわかりませんが、こういう支離滅裂の案しか持ってこない官僚は、やはり総理に失敗させようという意図なんでしょうか。そうだとすると、もうその成果は十分上がっていますね。

投稿: ましま | 2010年5月 9日 (日) 10時34分

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