« 民族自決 | トップページ | 一日一筆 »

2010年4月17日 (土)

卯年の飢饉

2010_04170001  1700年代後半、日本は天災・疫病・飢饉などに打ちのめされた。特に明和9(迷惑)年(1772)の大水など天候異変、「卯年の飢饉」(天明3年・1783)が語り継がれているが、このような凶年は、その年だけでなく連続して起きていた。東北地方の「村に人影なく、白骨累々」などという身の毛のよだつような記録もある。

2010_04170002_2   今年は、寅年で来年が卯年にあたる。天明2年の寅年に、春から夏にかけて長雨・洪水・大風そして冷害に見舞われたのが卯年の飢饉の原因だ。そして卯年には、「天明の浅間焼け」という浅間山大爆発による火山灰被害が追い打ちをかけた。現在のキャベツの名産地・嬬恋村などが、爆発の直撃を受けて壊滅している。

 今日の毎日新聞コラム「余録」の書き出しは、「1783年の夏は薄気味悪いことが多く、恐ろしい事象に満たされました……」とある。それは今朝の季節外れの降雪のことではなく、アイスランドの今回の火山爆発に近いラキ火山の噴火で英国が火山灰に覆われた古記録を紹介しているのだ。

 そして同じ年、日本では浅間山が爆発し、東西を問わず深刻な食糧不足に陥った。フランス革命はこの5年後に飢餓・恐慌・貧困の社会不安の中から起きる。まさに「薄気味悪いことが多い」寅年といえそうだ。

|

« 民族自決 | トップページ | 一日一筆 »

エッセイ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/34264561

この記事へのトラックバック一覧です: 卯年の飢饉:

» アイスランドの火山噴火 空の便欠航続く [王様の耳はロバの耳]
空の便欠航相次ぐ=アイスランドの火山灰拡散−欧州(時事通信) - goo ニュース 14日に噴火したアイスランドの火山の噴煙が15日以降欧州の各地に届いて空の便の欠航が相次いでいる様です。 既にロンドン、パリ、ドイツ、ノルウエー、スウェーデンやデンマークと空港閉鎖や欠航が広がり利用客に混乱が広がっている。 その上取り敢えず16日まで(ヒースロー空港)とした所も再開できるかどうかは噴煙次第みたいです。 {/kaeru_shock1/} GWの欧州向け旅行に期待していた日本の旅行各社は目下胃が痛む思い... [続きを読む]

受信: 2010年4月18日 (日) 08時42分

» アイスランドの火山噴火の影響 欧州の空港で閉鎖続く [ネット社会、その光と影を追うー ]
アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山噴火で、欧 [続きを読む]

受信: 2010年4月18日 (日) 11時05分

« 民族自決 | トップページ | 一日一筆 »