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2010年3月30日 (火)

社民党さんへ

 普天間基地の県外、国外移転は正論だと認めた上での提案です。これが実現しなければ、連立解消もいいでしょう。しかしその前にしてほしいことがあります。それは、次のようなことです。

①社民党案を実現させようとすれば、日米関係が一時的にしろ悪化する懸念があります。それを認めた上で、長期的にはこれが国益になるという、順序立てた説明を国民にしてください。

②自民党の石破さんは、「台湾有事の場合、米海兵隊は沖縄からなら○時間、グァムからでは○時間もかかる。だから沖縄の米軍基地が必要であり、日本の安全にとっても必要だ」などとテレビで言っています。冷戦時代から一歩もでない絵そらごとだと思いますが、台湾有事とは何か、武力衝突はあり得るのか、仮に独立運動制圧のため中国が動いたとしても、中国の内政問題と言われればそれまでです。

 アメリカには台湾支援や紛争介入の法的根拠があっても、日本には全くありません。日本を基地にして軍事行動を起こすというのは憲法違反です。また、中国には反撃の口実を与え、日本の安全にとってむしろ危険です。こういったことについて、与党間あるいは、自民党に対して説明を求めたり、主張したり、議論をしたということを聞いたことがありません。

 あるいは防衛委員会などで質疑応答があったかも知れませんが、「だから国外」という社民党案の説明の中にはないように思います。それともマスコミが報道しないのでしょうか。もしそうなら、取り上げられるように努力するのが貴党の責任です。

③貴党は、自衛隊を合憲だと認めました。あらためて日米安保のもとでの自衛隊のあり方、任務について具体的な方針を示す義務があると思います。

 内閣や民主党内の混迷ぶりから、もはや政権交替当時の建設的な解決を期待することはできません。場合によると、普天間移転では沖縄県民の同意が得られず、内閣退陣にまで追い込まれるかも知れません。また、参院選に前後して政界再編が進み、改憲派が息を吹き返すようなことがあれば大変です。

 このような時、小沢さんほどでなくともコペルニクス的転回をはかり、次の政局をリードすることができれば、その時はじめて貴党の存在価値が認められることになるでしょう。これまで通りの教条主義的抵抗勢力では、党消滅にまっしぐらです。そうならないよう念じてやみません。

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コメント

SACO合意で普天間の辺野古移設を受け入れた(故)岸本元名護市長と稲嶺前知事の受け入れ条件は15年使用期限と基地使用協定での運用機種制限が前提であったが日本政府に無視された。
普天間の県外移設、無条件返還を求めるならば海兵隊の全面撤退を求めるのが筋であり沖縄駐留の理由である基地施設区域の無期限自由使用に歯止めを掛ける日米安保条約、地位協定の包括的な見直しを米国と交渉し沖縄本島北部に集中する訓練施設の全面返還を求めるのが前提条件である。
鳩山政権の模索する米国との合意と同時に沖縄県民の理解を得られる解決策は現実的に有り得ない。米国との合意を求めるにはSACO合意で辺野古移設を決めた際に米軍の求めた要件、ヘリ部隊と連動するKC-130空中給油機の運用可能な1300m滑走路と港湾施設が必要である。
それは上に挙げた訓練施設、北部訓練場、キャンプシュワーブ、キャンプハンセンへの兵員、物資機材の搬入に現在の那覇軍港、ホワイトビーチ、天願桟橋からの混雑する市街地経由を避ける為に必要な要件である。
閣僚の発言でも分散移転とか訓練の分散とか海兵隊の実態を知らない意味不明な妄言が目立つ。何よりも治外法権的米軍優先の無期限自由使用に歯止めを掛ける為の米国との交渉に本気で取り組む姿勢が全く見られない。
沖縄県民の理解を得るには近視眼的な目先の解決策では無く本質的な日米関係の包括的な見直しで在沖海兵隊及び陸軍グリーンベレー等の地上部隊を全面撤退させ、沖縄本島周辺の訓練施設を全面返還させる使用期限の交渉を本気で米国と行う覚悟を示すべきである。
下地幹郎議員が連立与党としての責任を果たす為に現実的な解決策として15年使用期限付きの暫定基地受け入れを沖縄県民大多数の反感を買う危険を敢えて冒してまで提起している政治家としての覚悟を鳩山政権は共有すべきである。
鳩山政権が普天間問題を5月末までに解決不能な場合は辞職すると迫った下地議員の覚悟こそが政治家としての見事な見識であり迷走を繰り返す鳩山政権への地元沖縄を愛する血の叫びである。
しかし彼の政治家としての信念、見識、覚悟を米軍基地問題の本質を見誤った沖縄県民大多数が理解出来ない現実は悲劇である。

詳しくは私のブログを御参照下さい。
http://isao-pw.mo-blog.jp/isaopw/

投稿: isao-pw大城 勲 | 2010年3月30日 (火) 22時23分

大城 勲 さま
コメントありがとうございます。いつもお手数かけます。いただくTBのうちSP版が欠け落ちることがあるようで、できるだけ復活するよう努めます。

「すくなくとも現行案と同じかそれ以上の」腹案は、どうも現行案以下のようで、アメリカのペースにのせられるような気がします。

isao-pwからいろいろ学ばさせいただいています。今後ともよろしく。

投稿: ましま | 2010年4月 5日 (月) 10時15分

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 年度末だけあって3月もあっという間に過ぎ去り、いよいよ鳩山政権の真価が問われる2010年度が始まるわけだが、 発足前から早期の政権打倒を明確にしてきた「下野なう」惨経は相も変わらずネガキャン三昧 である。  そして今度は、普天間基地移設問題に関して、政府案の取りまとめを遅らせることを表明したことについて「無定見」だのと批判した上で、「首相は現行計画のどこがいけないのか、いまだに国民に説明しようとしないまま県外移設にこだわり、発言の修正を余儀なくされている。」などと 辺野古沖移設を主張して売国媚米ポ... [続きを読む]

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