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2010年3月20日 (土)

生方議員は確信犯

 本日(20日)午後1時から松戸駅前で民主党・生方幸夫議員が街頭演説を行った。同議員はわが塾が属する選挙区で、昨年自民党議員を破って復活当選を果たし、このブログでも2、3回名前を出したことがある。小沢幹事長批判のかどで副幹事長更迭となり、このところメディアへの露出が急に増えだした。

2010_03200049  街頭演説の中味は、写真のビラの要旨に沿っており、産経新聞の「担当直言」記事には多少の着色もあるのかと思っていたがほぼその通りだった。そこでアドリブ的発言だけを紹介しておこう。

●「民主党立党に参加したした一人」
 自社さ政権の崩壊から(旧民主党)を立ち上げた頃、新進党党首だった小沢一郎は政敵の関係だった。とても頭には入れきれないような離合集散が繰り返されるなか、開かれた自由な議論を通して新党を育てようという理念で始めた党だが、そうでなくなった、と言いたいようだ。

●「予算成立が見越された1か月前から」
 あてもなく新党や離党をちらつかせる自民党議員とは違って、このタイミングを選んだ時期を語り、民主党政権の成功と参院選勝利を目標にして市民との対話を重視したいとする。また、小沢幹事長の退陣もさることなかせら、現在なお議会での説明を期待している。

●「今日、明日、明後日と全国各地でこのような街頭演説がされるだろう」
 多数の同志(3月4日に「政策調査会」を立ち上げ、代理出席7名を含め48人が集まった)がおり、党内で孤立したものではないことに自信を持っている。なお、有力な政治ブログ「きまぐれな日々」が現政権への批判を強めており、同議員を次のように取り上げている。

民主党でも小沢一郎幹事長を批判した生方幸夫副幹事長が更迭された。この件では、生方氏がこれまで小沢一郎と親密とされていた横路グループの議員であることに注目したい。

 その中で「小沢一郎と親密とされていた横路グループの議員」という点に関連して、憲法解釈での小沢・横路合意と、かつて生方議員らが立ち上げた「リベラルの会」創設宣言を参考資料としてかかげておく。
 
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リベラルの会結成にあたって(2004年8月)
私たちは、東西冷戦に象徴されるイデオロギー対立の政治が終焉した21世紀こそ、「真の自由」と「真の民主主義」を実現する世紀にしたいと思います。そして、「真の自由」と「真の民主主義」こそが、世界に平和をもたらし、個々人に光り輝ける人生をもたらすものと考えます。

 以上の基本認識の下、私たちは、次の基本的な考え方を政策実現していくために、「リベラルの会」を結成します。

1、 憲法第9条の精神を世界に広め、活かしていきます。自衛隊は専守防衛に徹し、一部の国を敵国扱いすることとなる集団的自衛権は行使せず、国連を中心とした集団的安全保障の確立を目指します。国連改革を推し進め、新しい国連の下、積極的に世界平和の構築に取組むとともに、北東アジアの平和と安全の為にイニシャティブを執っていきます。

2、 真に自立した市民一人一人が政治に参加することのできる「市民に開かれた政治」を目指します。そして、「市民に開かれた政治」の中で、社会的立場の弱い人を含むあらゆる人が、安心して自由に暮らしていける社会の実現を目指します。

小沢一郎さんとの会談について (2003.11.25)
 総選挙ではご支援を頂き、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。
 特に北海道では、全員当選を実現できましたことはうれしい限りです。本当にありがとうございました。
 来年の参議院選挙で与野党逆転を実現し、次の総選挙を政権交代の闘いとしていかなければなりません。
 そのためには民主党衆議院議員177名一致協力していかなければなりません。

 選挙期間中に、「横路さんは小沢さんと一緒にやれるんですか」とよく聞かれました。小沢さんも同じようなことを聞かれたようです。
 それは、お互いの安全保障についての議論が水と油であって一致できるものではないと思われているからです。
 実は2年前、小沢さんたち自由党の皆さんと議論して、問題点を整理したことがあります。(別記)

 いまイラクへの自衛隊派遣が行われようとしていますが、これはアメリカの要請の基づくものであります。
 民主党も私も、アメリカによるイラク戦争は国連憲章に反した違法なものであり、自衛隊を派遣すべきではないと考えております。
 アメリカがイラクへ戦争をしかけた理由は、イラクは大量破壊兵器を持っている、その兵器がテロリストの手に渡るかもしれない、そのテロリストがアメリカを攻撃するかもしれない、だからいま戦争を行って阻止するんだというものでした。
 これは国連が禁止している予防戦争であり、先制的な軍事力の行使だったのです。しかも大量破壊兵器は見つかりませんでした。
 これを前例にすれば、アメリカの要請があれば自衛隊は地の果てまで出撃することになってしまうでしょう。こんなことを許してはなりません。

 そこで、自衛隊は日本の国土防衛の組織であって、そのことに専念する。集団的自衛権の行使は行わない。国際平和協力は自衛隊とは別の組織を作り、国連の決議による要請にのみ協力することなどを双方で合意した2年前の問題点の整理を、今回のイラク情勢などを見て最近小沢さんと再確認したところです。
 もちろんこれから党内における議論を通じて、別組織の内容を具体化することなどが必要です。
 私は、軍事部門ばかりでなく警察部門や医療グループなども含んだ組織であって、北欧の即応部隊などの例を想定しています。
 いずれにせよ、政権交代をめざしてお互いに協力してやっていきましょうと確認した会議でした。

<別記>

 日本国憲法の理念である平和主義・国際協調主義に基づき、我が国の平和と安全、独立を確保するため、安全保障は以下の原則により行う。

(1) 自衛隊は憲法9条の理念に基づき専守防衛に徹する
 日本が武力による急迫不正の侵害を受けた場合およびそのまま放置すれば侵害を受ける蓋然性が極めて高い場合に限り、国民の生命および財産を守るため、武力による阻止または反撃を行うものとし、それ以外の場合には、個別的であれ集団的であれ、自衛権の名の下に武力による威嚇または武力の行使は一切行わない。

(2) 地域安全保障体制の確立
 日本およびアジア太平洋地域の平和と安定のため、日米安全保障体制は引き続き堅持する。さらに日本を巡る北東および東南アジアの平和的国際環境を醸成し発展させるため、当該地域諸国(米国を含む)からなる協議・協調の機構設立を目指す。

(3) 国際平和協力は国連を中心に行う
 国連を中心に世界の平和・安全を確保するために日本として積極的に貢献する。そのために自衛隊とは別組織の国連待機部隊を新たに創出する。国連の決議等によって要請された行動にその部隊を直ちに派遣し、国権の発動とならないよう、指揮権を放棄し国連に委ねる。

以上

よこみち孝弘ホームページ(活動記録)http://www.yokomichi.com/
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コメント

こんにちは、『きまぐれな日々』管理人の古寺多見(kojitaken)です。蛇足ですが、私の筆名は、最近は漢字表記の「古寺多見」を主に、「kojitaken」を従に用いることにしています。

弊ブログの記事を取り上げていただき、ありがとうございます。生方議員については、横路グループだから旧社会党に違いないと勝手に短絡して勘違いしていました。ご指摘ありがとうございます。弊ブログの記事の表記は訂正しました。

ところで、「リベラルの会」に所属する生方議員が小沢幹事長を批判した件については、小沢氏が一枚噛んでいるとも見られる民主党と公明党の接近と関連づけられるのではないかと思います。つまり、小沢氏は横路グループや社民党を切って従順な公明党を味方につけようとしているのではないかと疑われるわけです。でも、そこに触れようとする人はほとんどいませんね。

投稿: 古寺 多見 (kojitaken) | 2010年3月21日 (日) 09時09分

古寺多見 さま
コメントありがとうございます。

なつかしいですねえ。kojitakenの由緒をお聞きしたのは何年前でしたか……。そのすこし前にツアーで讃岐金比羅さんに詣ったとき、暑さに大汗をかき階段を休み休みのぼりった私を、ガイドが一番上の段のところで首を長くして待ってくれていたことを思い出します。

さて、公明党は今「党員」と「会員」の二重構造の中でもがきまくってるような気がします。政教分離が精度疲労で機能しなくなった。小沢さんも手をつけられないのでは。

そこへ市川雄一に助けを求めたが、覆水盆にかえらずでしょう。ただし、機を見てなにをしだすかわからないのが小沢さんです。

一度は社民党をまきこむことを考えたが、アレルギーが強くでて不成功。小沢さんとしては、北朝鮮ではないがひたすら時間稼ぎ、いずれ辞任すると思います。

 生方さんは今安全保障委員会理事と海賊・テロ特別委員会委員をつとめています。北沢・中井といった閣僚のペースに乗らないよう、小沢さんに相談をかけたくても手足をしばられた状態で意見も言えない。

 もっとも本人も旗幟鮮明にしないようにしている面がありますが、護憲派の多い新人の力を借りたいということと、小鳩体制を転換させなければ事態を好転できないという思いがあるのではないでしょうか。 

投稿: ましま | 2010年3月21日 (日) 12時17分

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