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2010年3月17日 (水)

ネットと名誉毀損

 インターネットで、あるラーメンチェーンに対し「カルト団体が母体」という書き込みをしたことについて、最高裁が名誉毀損に当たるという判断を下した。1審は無罪判決だったが、罰金30万円の有罪判決を下した2審判決を支持し確定させたものだ。これは、ネット上の表現をめぐる初の判断だそうである。

 すぐに思い出したのが、当ブログにコメントなどをいただいたことのある「鳥居正宏のときどきLOGOS」さんである。現在公判中のため、更新などを中断されているが、全く根拠のない虚言をネットで執拗に流布され、長い間困っておられた。

 告訴が受理され、成り行きに関心を持っていたが、今度の最高裁判断が有利に働けばいいな、と思う。かねて、ネット空間が昔の公衆便所の落書きのようになっていることに不快感があり、また、サイバー攻撃や詐欺、犯罪など悪意のある利用が横行するコワいところというイメージも一般にある。

 特殊の存在であったインターネットが、携帯電話の普及もありあっという間に空気や水のようになってしまった。しかし、公共空間という認識は育っていないし法律も追いついていない。大気汚染や水質汚染に法的規制があるように、公共の福祉を守る法体系がない。

 だからといって法規制でがんじがらめにするのは、技術の進歩をさまたげるとともに、言論の自由や表現の自由にさしさわるようなことであってはならない。空気や水などの環境保全につていも、長い時間をかけ産業政策などとの折り合いをつけながら段階的に整備されてきた。

 世界を覆うインターネットでは、いきなり世界画一のルールを作ることは無理がある。お国柄でそれぞれ違う対策になるのはやむを得ない。しかし人間にとって空気と水は、どこであろうとなくては生きていけない。インターネットもそろそろ公共物として独自の環境整備に動き出す時期に来ているのではないか。

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