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2010年2月12日 (金)

官僚叩きもいいが…①

 最近、この世にはだかるもの「小沢叩き」と「官僚叩き」である。当塾は昨年、大久保秘書逮捕を受けて、当時の小沢民主党代表の辞職をうながす記事を何度か書いてきた。また現役当時から、高級官僚の天下り、わたりに強い嫌悪の念を抱いていた。

 しかし、最近の風潮は「何が、どうして」の部分をのぞいて(掘り下げようとせず)ただ叩けばいいという安直さが主流になっている。ことにジャーナリズム精神をどこかに置き忘れたような大新聞の質の低下、ひたすら大衆受けする絵を追い続ける民放テレビの先走りが目につく。

 官僚が悪いのは、人そのものか制度なのか、またどこをどう改めればいいのかも整理されておらず、改善案もばらばらでまとまりがない。官僚制そのそのの本質・根幹をつく議論もサッパリ聞けない。

 戦争に負けようが、政権交代があろうが、世の中は大河のようにゆっくり流れて行くものである。気を付けなくてはならないのは、一面的でヒステリックな時代の声が、誰も望まないあらぬ方向へ流れを変えようとすることである。

 シリーズとして①にしたが、この稿の流れも行き着く先が定かでないことをご勘弁願いたい。筆者が初めて日頃接した官僚は、学校の先生である。中学生の頃「校長は勅任官(奏任官の間違い?)」だとか「あの先生は判任官」だと噂しあったことを思い出す。

 戦後まで官僚は「天皇の官僚」だった。その最初は、明治18年12月23日に始まる。勅語は心構えまで盛り込むので、国費乱用は天皇の意向に背く行為として、厳しくいましめられていたわけだ。

「朕惟フニ経国ノ要ハ官其制ヲ定メテ機関各其所をヲ得ルニ在リ内閣ハ万機親裁専ラ統一簡捷ヲ要スヘシ今其組織ヲ改メ諸大臣ヲシテ各其重責ニ当ラシメ統フルニ内閣総理大臣ヲ以テシ以テ従前各省太政官ニ隷属シ上申下行経由煩雑ナルノ弊ヲ免レシム乃各部ニ至テハ官守ヲ明カニシ以テ濫弊ヲ除キ選叙ヲ精クシ以テ才能ヲ待繁文ヲ省キ以テ淹滞ヲ通シ冗費ヲ節シ以テ急要ヲ挙ケ規律ヲ厳ニシ以テ官紀ヲ厳ニシ徐々ニ以テ施政ノ整理ヲ図ラントス是レ朕カ諸大臣ニ望ム所ナリ中興ノ政一タヒハ進ミ一タヒハ退クヘカラス華ヲ去リ実ヲ務メ綱挙リ目張リ永遠継クヘカラシム諸臣其レ各朕カ意ヲ体シテ奉行スル所アレ
 明治十八年十二月二十三日
  奉勅
   内閣総理大臣伯爵 伊藤博文」

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