松の内をあとに
七種粥(ななくさかゆ)は、朝食べるものらしいが、小宅では朝パン食の癖がついているので昼食になった。松の内というのも今日7日までで、飾ったモチを割って食べる鏡開きなどもこの日の行事か。共産党や労組など革新勢力には、なぜか「旗開き」という風習が持ち込まれている。案外古いのだ。
この一週間、政治にサプライズはなかった。強いてあげれば藤井財務大臣の辞任、後任に菅、仙石両閣僚がぞれぞれ横滑りするというニュースだ。しかしこれは、藤井さんが総選挙以前に政界引退を考えていたことからすれば、予想の範囲以内でハプニングではない。
テレビに写った鳩山首相のコメントは「医者の判断は重く受け止めます」。またも出ました「重く受け止めます」だ。かつて首相の新年挨拶や伊勢神宮参拝記者会見で目新しい方針、決意が示された例はすくなからずあったような気がするが、今年は印象に残るものがない。
「松の内は待つのうち」、では洒落にもならない。民主連立政権が国民に元気を与えるような政策を発信できるようになるのはいつになるのか、マスコミは盛んに小沢・鳩山の政治資金報告不実記載を追いかけ、今度の藤井辞任の裏に小沢幹事長、などとネガティブ報道を繰り返している。
前者に対しては、汚職に関連しない限り国会の追求を受けるだろうが、おお化けして内閣の命取りまで進むとは思えないし、後者も「藤井が小沢代表当時辞任を薦めたことを根に持ち」などという、したり顔の解説には笑ってしまう。辞任を薦めたのは何十年来の盟友で気心の知れた仲であり、後任人事も反小沢か距離を置いていた人たちだ。
去年の今頃も、やはりすっきりしないもやもやの気分に支配されていた。中味は大分違っていて、麻生総理が解散の時期を失し、次の機会は予算通過後の年度末かゴールデンウイークの前か後かなどとさかんに取り沙汰されていた。
結局は自民崩壊寸前の結果を招くまで引きずり、公明の離反や政権交代につながったことは記憶に新しい。この内閣は、今年の前半に鳩山首相をはじめ菅、仙石、岡田など主要閣僚と連立の顔がそれぞれ「らしさ」を発揮する(発揮して欲しくない閣僚も約2名いるが)ことだ。野党にない新鮮さをあらためて見せることができるかどうかが参院選に反映し、この一点で日本の将来が大きく左右されるような気がする。
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