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2010年1月12日 (火)

債権者会議

 日航、会社更生法適用などのニュースを見て、駆け出しサラリーマンの頃の体験を思い出した。昭和30年代だったか、断片的で詳しくは覚えていない。会社から社印、社長印、収入印紙付きの重々しい社長委任状を持たされ、ある破綻会社の債権者会議に出席した。

 会場は、たしか国電神田駅に近い狭い階段をのぼった二階だったように思う。「この会社の再建に賛成しますか」と聞かれたら、「賛成します」と答えてくれれればそれでいい、ということだった。会場の人数はそれほど多くなかったが、ほとんどが背広姿の中で、近くの料理店の調理師といった格好の人だけが目立った。

 従業員給与や小口の付け払いのような債権は優先弁済される。また、労働組合の賛成がなければ会社更生法の適用は難しいというような話や、「会社更生法適用で立ち直らない会社はない。なにしろ裁判所が仕切って、借金ほとんどゼロからやりなおせばいいのだから、こんな楽な商売はない」などという話はここで聞いたのか、別の下世話なうわさ話だったのか定かではない。

 その後職種が変わってこのような仕事にたずさわったことはない。法律も変わったし日航のこともくわしくない。しかし、私的整理というのはよくない。会社のイメージダウンになるというが、もう十分にイメージダウンしている。一部の利害関係者や資本家の思惑による不安定要因が残るより、国の金を働かせる以上、透明性が確保されてスッキリさせた方がいい。

 飛行機は今日も飛んでいる。将来もしJALに乗るとすれば、更正法再建会社の方が安全なような気がするから、迷わずその方を選ぶ。まだ命は惜しい。

 

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» つくづくつきに恵まれない『日本航空』を待つ、再建という名の<強制倒産> [晴れのち曇り、時々パリ]
日本航空とは、つくづく<ツキ>に見放されている組織らしい。 本来、旧自民党政権下で<救済>は済んでいるはずであった。 せめて<自民党政権>があと3ヶ月続いていれば。 8月に<企業年金>の減額を、OBたちが飲んでいれば。 そもそも<リーマン・ショック>が起きていなければ。 元来、JASと統合していなければ。 云々かんぬん。 歴史に<タラ・レバ>はあり得ない、とは言いますが、円相場や油代その他を考えるに、この3ヶ月の遅れは、日航にとって本当に痛かった。 それにしても、旧国営航空会社とい... [続きを読む]

受信: 2010年1月12日 (火) 18時20分

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