« オバマを救う鳩山外交 | トップページ | 相撲・おでん・ミカン »

2009年11月14日 (土)

読売社説の暴言

 11月14日付読売新聞社説である。あえてその片言節句をとらえて非難する。

一市長選の結果が、国全体の安全保障に重大な影響を与える事態は避ける必要がある。

 オバマ大統領来日を受けて、沖縄普天間基地移転先について現行計画のまま年内早期決着を迫る文意の中にある。その口調を受けてあえて言おう。

一海兵隊の移転先にかかわる事務的問題だけで、沖縄県民の65年にわたる犠牲を無視する必要がある。

 仮に読売のその他の部分の主張が正しいとしよう。それならば日本国民として沖縄の負担軽減のため県外移転を真剣に考えなければならない。そういった配慮の片鱗すらない。それほど大きな基地が必要というわけではない。作ったばかりなのに廃港寸前の空港がいくらでもあるではないか。

 もちろん本土内では、候補にされた地元の反対があるだろう。しかし、沖縄の痛み苦悩とは比べられるだろうか。日本を代表する大新聞が犠牲を沖縄だけに押しつけ、恬(てん)として恥じない態度はどうだ。名護市長、沖縄県民は大いに怒って読売不買運動でも展開してほしい。そして、日本の安全を本当に考えているのは住民か、巨大マスコミか、財界か大いに議論を盛り上げるべきだ。 

 鳩山首相は、自民党が続けてきたみっともない駅伝首相とは違う。国家100年の計を立てている(…と思いたい)。基地移転を1年先延ばしし、そのため目先の外交でつまずいて齟齬を生じても次の前進に全力をあげていただく方がいい。なお、この意見の前提となる前エントリー「オバマを救う鳩山外交」をあわせてご覧いただけると幸せです。

|

« オバマを救う鳩山外交 | トップページ | 相撲・おでん・ミカン »

安保」カテゴリの記事

コメント

この国では、連日のように「米国に逆らうとたいへんなことになるぞ」という言説が知識人やジャーナリストを名乗る人から流されているわけですが、では、「どんなふうにたいへんなことになるのか」の詳細については、「ムニャムニャムニャ」。「とにかく、たいへんなことになる」のだそうです。
ちなみに、鶴見俊輔さんによると、敗戦時、鶴見さんの周囲では「米国人が上陸してきたら男はキンタマをとられる」という噂が流れ、男どもは震え上がっていたのだそうです。

投稿: Runner | 2009年11月16日 (月) 18時02分

つまり、小泉・ブッシュ時代が長く続くと信じていた「権威者」さんがほかに言うべき言葉を見失った「オウム症候群」です。
アメリカでもはやっているようです。

○○○○を奪われる云々は冗談ですが、3S=sex、スクリーン、スポーツの政策で、男の魂を抜き去る、とした風説は事実です。

投稿: ましま | 2009年11月16日 (月) 19時26分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/32207876

この記事へのトラックバック一覧です: 読売社説の暴言:

» 「沖縄密約」? もちろん、ありましたし、核兵器撤去費用? アレは 「どんぶり勘定」 だったんです! 外務省局長 [ラ・ターシュに魅せられて]
どんな悪党にも、多少の差はあっても 「良心の呵責」 ってモノがあるものです。 想像出来ないくらい人間性豊かで、"神様みたいな人だな、この... [続きを読む]

受信: 2009年11月14日 (土) 14時22分

» 【オバマ訪日】日米関係が軍事同盟に特化したものではないことをネトウヨは理解すべきだ【東京演説】 [ステイメンの雑記帖 ]
 滞在時間わずか1日という慌ただしいスケジュールの中、13日夜に行われた日米首脳会談だが、それを受け14日の主要各紙の社説は下記のとおりである。  ・ 朝日 :日米首脳会談―新しい同盟像描く起点に  ・ 讀賣 :日米首脳会談 同盟深化へ「普天間」の決着急げ  ・ 毎日 :日米首脳会談 連携の舞台が広がった  ・ 日経 :首脳会談が覆い隠した日米同盟の現実  ・ 東京 :オバマ氏来日 新しい同盟の出発点に  個々の社説に対する論評をここで行うつもりはないが、今回の首脳会談についてそれなりに 評価してい... [続きを読む]

受信: 2009年11月14日 (土) 14時45分

» 「失業と労働空洞化を招く製造拠点移転の抑制」政策:楽観的な日本経済のゆくえ [晴耕雨読]
「デフレ不況」の解消 からの続きです。 ● 「失業と労働空洞化を招く製造拠点移転の抑制」政策  先にアップした『【世界経済のゆくえ】中国は自滅の道を進むのか孤立に追い込まれるのか』を参照してもらいたいが、経済苦境のなかで加速させている製造拠点の海外移転は、移転を進めている企業そのものの首を絞めるものである。  外国で生産した労働財を日本以外に輸出するのならともかく、日本で販売して利益を上げたいと考えているのなら、とんでもない倒錯的行動である。  その企業が直接首切りをしていないとしても、関連... [続きを読む]

受信: 2009年11月14日 (土) 15時10分

» 普天間基地返還の報道がやたら多くないっすか? [ファミリー メンタル クリニック]
オバマ大統領の来日が近いからだと考えるにしても、普天間基地返還に関するニュースが多い。 何も、普天間基地の問題は政権が変わってから問題になった訳じゃないのに。 先日のTBS系列で夕方のニュースでは、沖縄出身の下地氏が 沖縄から内地の他の地区に米軍飛行場を移すことを国会で話しているシーンが報道された。 例えば、関西空港の第2滑走路が利用されてないのであれば、移転してはどうか? と。 関西の人はどう思うかな?! と野次が飛ぶ。 そこを下地氏は追求した。沖縄には押し付けて、他の地区だと反対運動が起きる... [続きを読む]

受信: 2009年11月14日 (土) 15時40分

» 愛犬ペリーと オバマの本音   [木霊の宿る町]
nbsp; 昨日紹介したワシントンポスト紙の記事からオバマの本音を読んでみます。いつものことながら鵜呑みにしてはいけません。ご自身も読みを試みてください。U.S. envoy resists increase in troops CONCERNS VOICED ABOUT KARZAICables sent as Obama weighs deployment options By Greg Jaffe, Scott Wilson and Karen DeYoung Washi... [続きを読む]

受信: 2009年11月15日 (日) 01時58分

» 「普天間基地問題」も過去の政権の問題を明らかにして [とくらBlog]
 天木さんのブログ「普天間基地問題は事実を知った上で議論しろ」を読んでから、ずっと気になっているのですが、10月17日付の毎日新聞「闘論」に掲載されたという佐藤学沖縄国際大学教授のそもそも普天間の閉鎖・返還は95年の沖縄少女暴行事件後、沖縄で高揚した反基地世論を抑えるための米側の提案だった。  当時日・米・沖縄間の交渉にかかわった元国土庁事務次官、下河辺淳氏の証言によれば、米国が代替施設として要求したのは、長さ45メートルのヘリコプター発着帯だけだ。  それが・・・沖縄側の公共事業発注への思惑も... [続きを読む]

受信: 2009年11月15日 (日) 09時53分

» 天皇に対するアメリカの姿勢 [木霊の宿る町]
針のように小さいことを棒のように大きく云いつのってはしゃいだり、ものごとを一面からだけみて歪んだ絵を描いてそれを嘆いてみせる人種は日本のサラリーマンジャーナリストだけではありませんこの写真をひきあいにして、国辱ものだ、オバマはアメリカをとんでもない方向に導こうとしていると書いたオバカなアメリカ人がいました。オバカすぎるので原文は省略しますこのオバカはマッカーサー元帥が天皇と会ったときの写真をひきあいにして、アメリカは日本にジンルイがみな平等だということを教えてやったのだとも書いていますおのまは天皇制... [続きを読む]

受信: 2009年11月16日 (月) 03時32分

» ベルリンの壁崩壊20周年 [逝きし世の面影]
西側から東側に切れ切れに流れてくる情報(噂話)では理想の社会のように考えれれていた資本主義社会。1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊して20周年目。 ある東ドイツ市民は、統一後のドイツで起業して倒産。その後、9年間失業したまま。 『新たな差別』 東西ドイツの統合は、新たな差別と失業者とネオナチを生み出しただけとの、皮肉な見方も出来るが若者たちが長い間失業中なんてフィリッピンなんかでは当たり前。仕方なしにジャパ行きさんになったりする。 欧州でも事情は同じで学校を卒業しても移民の子供では仕事先が... [続きを読む]

受信: 2009年11月16日 (月) 08時39分

« オバマを救う鳩山外交 | トップページ | 相撲・おでん・ミカン »