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2009年10月 2日 (金)

朝青龍いびり

 朝青龍優勝から5日たち、そろそろほとぼりがさめる頃だが、またぞろ内舘牧子さんなどの「ガッツポーズ・品格論」がくすぶっている。相撲は好きな方で、用がなければ必ずTVを見ることにしている。両国には行ったことがないが、蔵前には何度か行ったこともある。

 しかし、朝青龍いびりは度をこしていないか。そうだとするとみにくいかぎりで心を暗くする。予想をくつがえす逆転勝利のうれしさが顔に表れ、観客の歓声に答えたバンザイがそんなに品格のないことなのか。高見盛の立ち合い前の所作、勝ったあとのパフォーマンスは一切おとがめなし、というのもわからない。

 あれは横綱でないからいいということか?。もし、横綱になれるような成績をあげたら、以後禁止するのか。そんなつまらない相撲を高い金を出して見に行くファンなどいない。観客が横綱の敗北に座布団を投げるのもマナー違反に違いない。しかし「ふとんが飛ぶ」というのは風物詩でもあり、実害のない違反だ。

 そうでない、というなら朝青龍は「再犯」だ。横綱審議会は自信をもって推挙を取り消し、角界から追放すべきではないか。外国人だから気にくわないのであれば、各部屋に1人などいわず全面禁止にして弱い日本人だけにすればよい。

 そうはできないところが「醜い」というのだ。ゴルフは、相撲におとらず品格を重んじるスポーツである。最近は世界のトップレベルで日本人選手が活躍している。ガッツポーズやへそだしルックは禁止すべきだと思うがいかがなものだろう。

 欧州貴族のスポーツが発展して一般化し、世界のスポーツになったのだ。相撲も国技の伝統を保ちながらここまで国際化した。韓国、モンゴル、ロシア、グルジア、ブルガリア、エストニア、アメリカ……。世界に誇れる喜ぶべき現象ではないか。

 以前、まわしの色がカラフル過ぎるということが問題視された。しかし黒一色にしたらどんなに味気ないものになるか。伝統も時代により少しずつ変化する。ちなみに、特にひいきのない力士同士の対戦で、それが外国人と日本人であった場合、私は、日本人に声援を送ることで、それもまた楽しみにしている。

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コメント

内舘牧子さんですが相撲好きだから横審を引き受けている筈で、NHKの視聴率の落ち込みは激しく大相撲ダイジェストは無くなるなど近頃の相撲人気の低迷に困った挙句の話題作りでは無いでしょうか。?

確かに昨今の大相撲は筋肉自慢の大男が押したり引いたりするだけで土俵際では(怪我を恐れて)力を抜く。
逆転技のうっちゃりなどは絶滅危惧種で(昔に比べ)全く面白くありません。
昔は相手が横綱大関でもまわしを取ったら吊り出しで勝てる明武谷や最後まで目が離せない力士が多かった。
当時は力士の平均が100k強程度で今の大相撲の力と体重ではなく技で勝負していた。

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年10月 3日 (土) 11時25分

横綱審議会委員までグルにした大八百長劇とは思いませんが(^^)。そう思う人がでてくるところが「醜い」所以です。

横審委員の中にも内舘さんの執念ぶりにあきれている人がいるようですから。日本古来の様式尊重なら、TVの視聴率など気にしないでいいはずです。

週刊誌の皇室バッシングも同類ですかね。 

投稿: ましま | 2009年10月 3日 (土) 11時46分

内舘さんは朝青龍に対して『アスリートとして良くない』と発言していましたが日本人のスポーツ競技者の一番良くないところは、『負けても悔しがらない』(勝ってもそれほど喜ばない)ところだとサッカー先進国のブラジル生まれ(国際基準)のラモス・ルイが言っていましたよ。
オリンピック開催地に決まって現地の喜びようは凄まじいらしい。

ところが日本の半世紀ぶりの戦後初めての本格的な野党勝利(政権交代)でも誰も路上で喜び合う者はいないし花火も上がらないし車も警笛も鳴らさない。酔っ払って一晩中騒ぐ人は誰もいなかった。
中東では市民がみんな空に向かって祝砲をぶっ放すので死人や怪我人が大勢出るそうですが欧米でもクラクションを鳴らしたり噴水に飛び込んだりと一晩中大騒ぎするそうで、日本の鳩山代表の記者会見を見た外国の視聴者は『負けた側の会見』に見えるそうです。
彼我のこの(正反対の)違いですが、良い事なのでしょうか。?良くないことなのか。?これは判断が難しい。
それにしても、朝青竜は日本人ではなく元々モンゴル人ですから舘牧子さんのように頭ごなしに怒るわけにもいかないのではないでしょうか。?

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年10月 7日 (水) 17時31分

毎日新聞で川端文部科学大臣が言っています。大の阪神ファンで議員の会発起人ですが秘密結社のようなものです。道頓堀川に飛び込むようなのは本当の阪神ファンではない、本当の阪神ファンはいつも負けを意識しながら見るのです。などと。

こんなことを言う人が文部大臣なら、花火が上がらないわけですよね。もっとも、抑制した隠忍が日本の美なら、あの場面での朝青龍のしぐさは精一杯抑制したもので、日本の美の典型かも知れません。

なぜか秀吉に殺された千利休を思い出しました。

投稿: ましま | 2009年10月 7日 (水) 20時10分

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