国慶節
今日10月1日は中国の建国記念日で、北京天安門広場で厳戒のもと軍事パレードがおこなわれる。今年は60年の節目の年でようやく還暦というところだ。北朝鮮は1年早く、去年がそうだった。中国は日本が降伏したあと、蒋介石の国民党政府との内戦を勝ち抜くため遅れをとっている。
台湾は10月10日の双十節だ。孫文による辛亥革命で、清王朝を倒し近代国家が誕生したことを祝う。再来年で100年になる。韓国は、日本の終戦記念日と同じ日、8月15日を光復節とする。もうひとつ10月3日に開天節というのがあって紀元前2333年前の檀君神話に基ずく。
壇君が支配したという伝説の古朝鮮は、中朝国境あたりを舞台にする伝説で、韓国にとってもあやふやなものだ。そのあやふやさにひけをとらないのが、2669年前の2月11日とするわが紀元節である。このお国柄の違いは各国の歴史認識を知る上で非常に参考になる。
中国で「歴史」といえば、辛亥革命以降、中国共産党支配までの苦難と共産党の輝かしい革命の成果をうたい上げることである。それまでの清朝は漢民族にとって異民族であり、列強に国を切り売りした国辱史、つまり自虐史観になってしまう。中華5000年の世界一長い歴史は、日本の現代史がそうであるように、教育の重点項目ではない。
朝鮮最後の李王朝も末期はひどいものだった。北朝鮮は檀君神話から金日成神話に飛躍して、もっぱら首領さま礼賛だ。毛沢東時代の中国にも似たようなところがあった。韓国は光復節というから、日韓併合前までは東洋礼節の国として光っていたということになる。
中国と、北朝鮮は建国記念日を軍のパレードで飾る。いずれも、建国は銃口(軍事)から生まれたという発想があることと共に、国民の団結を鼓舞する道具になっている。北朝鮮は今年憲法を変えて軍の最高指揮者が国の全権を握ることななった。なんだか帝国憲法の統帥権以上になってきたようだ。
中国は、人民解放軍で共産党の指導のもとにあり、他国のように国軍ではない。これも中国の憲法をみればわかるように、人民が主人公の国でありながら、人民と軍は党に指導される立場にあるのだ。アメリカのオバマは「チェンジ」をいったが、中国、北朝鮮ともに60年の節目でそろそろチェンジを考えなくてはならない時期に来ている。
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