« アジア主義 | トップページ | 号外が出るニュース »

2009年9月12日 (土)

ECとEUの違い

 まず何の略号かを書きます。

EC→European Community(欧州共同体)。ただしフランス語では(Communauté européene)でCEになります。

EU→European Union(欧州連合)。ただしフランス語では(Union européene)でUEになります。

ついでにEEC→European Economic Community(欧州経済共同体)。上二つと同様、フランス語ではCEEといいます。

 よく知られているように、その始まりは、1958年1月1日誕生のCECA(欧州石炭鉄鋼共同体)です。参加国は、フランス、西ドイツ、イタリア、ベネルックス3国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)の6カ国です。イギリスは参加していないので、フランス語式の略号が正式です。

 それがほかの産業にも波及、EECとなり参加国もふえました。またEECは、別に欧州原子力共同体(CEEA)を作りましたが後に両組織を統合(1967年)、EC(欧州連合)と名を変え、現在は当初の4倍以上になっています。

 ECは一段と高い段階に進むため、閣僚理事会のほか同盟各国首脳による定例会議を設けました。それを欧州理事会と呼びます。その理事会の果たす役割として、マーストリヒト条約(1993年11月発効)は「共通外交・安全保障政策」の責任をつけ加えました。

 これでEU(欧州連合)の中味が固まります。したがってECはEUを構成する重要な柱で、消滅したわけではありません。加盟各国は、EUに主権の一部を委譲していますが、EUが外交政策などで発揮できるのは、あくまでも決議を経た共通事項だけです。

 したがって、G8などのサミットにも加盟国の立場を代表して参加はしますが、英・仏・独・伊など主要各国と平行して出席することになります。いずれにしても、EUは「壮大な実験」と言われているとおりまだ完成品ではありません。これからも名を変え、姿を変えていくことが十分に考えられます。

EUシリーズはカテゴリ「東アジア共同体」でご覧下さい。

|

« アジア主義 | トップページ | 号外が出るニュース »

東アジア共同体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/468248/31343504

この記事へのトラックバック一覧です: ECとEUの違い:

» 小沢一郎 最後の戦い! [ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw]
★小沢一郎最後の戦い!民主党政権誕生目前となって懸念される理想と現実の乖離!党内 [続きを読む]

受信: 2009年9月13日 (日) 00時07分

» 気がつけば二大政党ではなく、やっぱり一極集中 [逝きし世の面影]
『大勝後の民主党政権の方向を占う』 毎日新聞の主催したボートマッチ『えらぼーと』に因れば社民党と共産党は『政策が殆んど同じ』で、社共と比較的近いのは田中康夫の新党日本で、一番遠いのは自民党です。 新党日本と自民の中間のどちらかと言うと自民よりの位置に民主党が有る。(福島社民党党首は2年前の参議院選挙時に『自民党と民主党の違いはカレーライスとライスカレーの違い程度』と指摘している) 今の民主党は、昔の何でもありの自民党と同じかそれ以上で右から左まで何でもあり。 自民以上の右翼も真っ青も健在です... [続きを読む]

受信: 2009年9月13日 (日) 12時10分

« アジア主義 | トップページ | 号外が出るニュース »