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2009年8月 3日 (月)

共産党宣言

 不毛な政治家や労働組合のおかげで仕事につけない若者が増えています。そういった人たちの共感を呼ぶのか、最近、小林多喜二の小説『蟹工船』が書店の売れ筋になったそうです。終戦後プロレタリア文学が解禁になった頃読んだ記憶がありますが、それが今日うけていることなど、想像もしてみませんでした。

 また、共産党入党希望者がふえていると聞いています。そういった人たちは、こういったことを勉強しているかもしれません。

 古来の民族的産業は破壊され、なお日々に破壊されている。それらの民族的産業は、その導入がすべての文明国にとって死活問題であるところの新産業によって駆逐される。この新産業というのは、もはや国産原料でなく、遠隔地からの原料に加工し、またその製品も国内だけではなく、同時に世界中いたるところで消費されるものである。
 
 昔の、国産品によって充たされた需要のかわりに、遠い外国の製品によらねば充たされない需要が生じている。昔の地方的・一国的の自足自給と鎖国のかわりに、諸民族相互間の全面的交易と、全面的依存とが生じている。

 そして精神的生産も物質的生産と同様である。個々の民族の精神的産物は、世界の共有財産となる。民族的偏見と狭量とは次第に不可能となり、多くの民族文学や地方文学から、一つの世界文学が形成される。

 今のこと?。いえ、1848年、日本で言えば弘化4年ペリーが浦賀に来て開港を迫る5年前、気の遠くなるほど昔の話です。これは、カール・マルクスの『共産党宣言』(塩田庄兵衛訳・角川文庫)からとった一節です。

 なんとも似た話ではないですか。そこからブルジョアジーが勢いを得て生産と労働者を思いのまま支配し、「これまでの中産階級の下層、すなわち小製造業者、小商人および小金利生活者、手工業者および農民、すべてこれらの諸階層はプロレタリアートに転落する」というのがマルクスの予言でした。

 こんなに長い間、命脈を持ち続けているマルクス・エンゲルスの思想ってすごいですね。残念ながら共産国がなくなっても、そう簡単に古典化してしまいそうにもありません。それをどう生かしていくのか、これからの若い人の力次第です。

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