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2009年7月 3日 (金)

にほん、にっぽん

 すこし旧聞になるが6月30日、民主党の岩國哲人衆議院議員が提出した「日本」の読み方についての質問書に、「どちらでもよろしい」という答弁書を閣議決定したという報道があった。その質問の一項に1970年の佐藤内閣時代に「にっぽん」に統一したということをあげたことに対し、「そのような閣議決定はない」むねの回答をしている。

 このテーマについて、過去2、3度このブログで取りあげたことがあり、「にっぽん」への統一が取りざたされるのは、1934年(昭和9)国際連盟を脱退して国威発揚に専念した頃、1970年、安保条約を定着させ万博ブームを演出した頃、そして最近では日韓ワールドカップサッカーの共催でニッポン・コールに湧いた年、などと書いている。

 その中で、政府が正式に関与したのは1970年、佐藤内閣の時だとばかり思っていたら、それを真正面から否定されたのだから驚いた。この事は、「7月14日」と日付まで入れて明記した有力出版社の年表があるほか、ネットで調べてもWikipediaなどに多くの記述がある。

 ということは、全く誤まった認識ではなかったはずなのだ。それにもかかわらず、マスコミは今回の回答書をただそのまま報道しただけで、そこらの矛盾を調査したあとが見えない。わたしの書いたブログが誤記だったら、訂正してお詫びしなければならない場面だ。

 たまたまこれについて、教科書を出版している東京書籍のHPを発見、その質疑応答欄で見ると、佐藤首相の意見があったものの、「にほん」もまちがいではないというようなあいまいな結論になって、結局正式な閣議決定に至らなかったらしい。

 マスコミは軽く考えたかも知れないが、やはり歴史の一こまになる事がらである。けっしてうやむやにすませてはならない。普段はなにひとつ評価することのない自公政権だが、今回の「どちらも正しい」の閣議決定は、日本文化をまもるうえで大賛成である。

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エッセイ」カテゴリの記事

コメント

大日本帝国は間違いなく『ニッポン』ですが、日本国憲法はニッポンではなく『にほん』の方がなめらかで語感がよい。

どうも無理やり現状を無視して「にっぽん」に統一したいと思っている困った人達が、日本国内には一定数いるようです。
お札を見るとニッポン銀行(NIPPNGINKO)と印刷してある。
ところが日本銀行に電話するとみんな『にほん銀行です』と答えるそうです。
ですから職員はみんなお札に書いてある『ニッポン銀行』ではなくて、呼びなれた『にほん銀行』だと思っているらしい。

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年7月 4日 (土) 16時45分

わたしの古い職場も英文表記はNIPPONですが、現在は自称もマスコミもほとんどが「にほん・・・」といいます。

戦時中は「ニッポンといえ!」というような強制があったやに先輩から聞いた記憶があります。強制したのは誰だかわかりませんが。

投稿: ましま | 2009年7月 4日 (土) 17時03分

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