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2009年7月17日 (金)

道と路

 2009_07170003 ミチとミチ、両方あわせると「道路(ドーロ)」。昔、日本人がアメリカを訪問し「英語と日本語では何でも逆になる。英語のロードは日本語でドーロ」。ジョークのつもりで言ったことを、通訳が翻訳できなくて困ったという話がある。

 さて、この両方の漢字、「意味はどう違うんですか?」という小学生の質問に、先生、はたと困ったそうだ。「調べておくから待ってね」。しかし先生は「ごめんなさい。やっぱりわからないの」というしかないだろう。

 国語辞典、漢和辞典、字源いろいろ調べてもよくわからない。「字は違うけど意味は同じなの」では、小学生は納得しないだろう。そこで、独断と偏見で有名な「反戦塾」塾頭は考えてみた。大きなミチと小さな、ミチ。違う。ヒントは「道」の「シンニョウ偏」である。

 ふにゃふにゃと曲がってすう~とカーブを描く。これは「けもの道」だ。つまりA地点から目的地Bへ行く。大木があれば避け、ぬかるみは回り込み、長い間かけて自然にできたミチである。人間の道も太古はそうだっただろう。その名残を持つ道は今や減り続けている。

 奈良の都、京都の都は中国にならって、坊城を碁盤目の通路で刻んだ。都大路でありなんとか小路である。これは「道」ではない。つまり区画整理や耕地整理でできたのが「路」だ。都市化が進めば進むほど「路」が増える。

 そうだ、これにしよう。道→英語ではロード。路→英語ではストリート。漢字でいうと、街道(かいどう)と街路(がいろ)の差、いいかえれば自然発生的か人工的か、都市か田舎かの違いであると。

 世のご両親、先生方。けっしてまともに受けないで下さい。

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エッセイ」カテゴリの記事

コメント

すばらしい解説です。真に受けたいです。
sun

投稿: カーク | 2009年7月17日 (金) 21時27分

カーク さん

 ちょっとニュートンになったような気分です。
flair

投稿: ましま | 2009年7月18日 (土) 09時52分

漢字の「道」の語源は魔よけのまじないで敵の首を道に並べたから、しんにゅうに首だとする説も有るようです。


>ふにゃふにゃと曲がってすう~とカーブを描く。これは「けもの道」

この場合は「ケモノミチ」ではなく「杣道(そまみち)」だと思います。
ケモノミチと「杣道」は一見全く同じに見えますが、良く見ると微妙に違います。
地面に足を置く時に、人では出っ張ったところを踏み、反対に四足のケモノは凹んだ低い位置を踏むのです。
ですから倒木や石の出っ張った所のコケが取れていたり擦れていれば人が通る杣道で、その痕跡が無いものは獣が通るケモノミチですね。

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年7月18日 (土) 17時45分

「けもの」でも「杣」でも、どっちでもいいのです。「そま」だと、またその説明もしなければなりませんね。foot

投稿: ましま | 2009年7月18日 (土) 18時39分

報道されている北海道の大量遭難は、ツアー観光の山岳版(商業主義)の弊害が原因ですが、普通の夏山の遭難の大きな原因の一つが道間違い。
入山者の少ない山では、「ケモノ道」と「杣道」の違いがつき難いのです。
それで遭難する。
しかし山と関係の無い人には、この二つの細かい違いなんかは、其れこそなんの関心も無い他人事でしかないのは当たり前です。
(反対に極少ない当時者にとっては命にも係わる重大事)

この話。
関係者だけが命にかかわる重大事といえば近頃ブログで議論が起こっている臓器移植法改正の話に似ていますね。
以前は『移植時だけ脳死は人の死』だったが、改正後は一律に『脳死は人の死』とされたが、例外的なまれに起こる小数例である『脳死』を、全ての人が例外なく最期にはむかえる『死の定義』であるとするのは、理論的に無理が有るでしょう。
例外的は少数例は、どんなに理論付けても普遍例にはならず絶対多数の一般例とは関係ない。

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年7月19日 (日) 10時10分

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