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2009年6月18日 (木)

党首討論

 イランでは、大統領選のTV討論が大いに盛り上がり、投票率がピンと跳ね上がったという。さらに投票に不正があったのではないかということで、国をゆるがすデモさわぎが今も続いている。その点、日本の選挙管理委員会はしっかりしているので、国民は幸せである。

 ところが、昨日おこなわれた党首討論、近々行われる選挙でどっちかが次期総理大臣になるはずなのに、国民は冷ややかでちっとも盛り上がらない。新聞で見る識者の評判も、両党首の討論内容と同じで肺ふをえぐるような感動が全くでてこない。まことに不幸なことである。

 かといって一方通行の、劇場型選挙ははもうこりごりである。だが、あの党首討論だけはなんとかならないか。同じ形の演台を30㎝ほど間隔をあけて相対し、発言の度に立ったり座ったり。それだけで何とも滑稽に見えてしまうのだ。

 そもそもの発案者が小沢一郎さんだったというが、ああいった舞台仕掛けで、演説でもなし座談でもない、紋切り型のこんにゃく問答をするのが恥ずかしくて逃げてまわっていたのではないか。せめて、日曜に多く行われるTVの政治討論ぐらいの内容にはできないのか。

 それは無理。「党首討論」というのは俗の名前で、実は「国家基本政策委員会合同審査会」というのが正式なのだ。つまり、国会の予算委員会の変形のようなもので、形式にとらわれ、くだけた形にはできない仕掛けになっている。あれでは発言の鮮度や両者の人となりなどがどうしても後退してしまう。

 だから、両党首が自己主張を前面に出して自由な雰囲気の中で議論を高め、そこから国民が判断材料を得るという場にはなってこない。盛り上がらないのは彼らの責任ではない。前回はヤジがひどくてひんしゅくを買い、今回は自粛したようだが、すこしでも盛り上げようとした傍聴者の工夫だったかもしれない。

 国会は大相撲ではない。伝統的なしきたりやしぐさなど必要ない。メディアなどの意見も聞いて国民の要望に応えられるよう、大幅改革をしたらどうだろう。

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