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2009年6月16日 (火)

白昼夢その3

 2週間前に書いた「白昼夢」が、その3、までゆくとは思わなかった。そこで、このところの北朝鮮の“瀬戸際外交”が、これまでとは違う何か不気味なものを感じるような書き方をした。金正日健康不安と後継者問題があるからだ。

 続けて「中・朝の現実」と「白昼夢その2」を書いたが、今日(6/16)入ったニュースは、日頃の北潜入レポートなどと違って聞き捨てならぬものがある。それは、朝日がトップで報じた金正雲の訪中と胡錦濤主席との会見と、各紙が韓国KBSテレビの報道として伝えた、長男・金正男の暗殺計画発覚である。

 後者については、前のエントリーでその可能性に触れたが、亡命・失脚はともかく、暗殺についてはややぼかして書いた。いくら世界から数十年は遅れている国とはいえ、後継者候補として世界で最も知られている顔である。簡単にバレルような暗殺計画を立てるとは思えない。

 韓国・KBSはNHK同様公共放送である。だから正しい情報とは言えないが、日本のどこかの民放のように金正雲の近影と称するとんでもないガセ写真をつかまされ、大恥をさらすようなことはないだろう。一抹の不安は残るが、仮に大筋で合ってるとしよう。

 その中で問題なのは、「計画に金総書記は関与していない」という点だ。これは、金正雲側近が三男に対する忠誠心競争に先んじようとして独走した計画だとしても、金正日総書記の指揮・命令が利かなくなっているという証拠ではないか。

 それならば、いつ軍事的暴発が起きてもおかしくないことになる。また前にも触れたがオーストリアの皇太子暗殺で第一次大戦が始まったように、仮に正男暗殺にでもなれば、当事国である中国・北朝鮮間に戦闘が起きる原因にもなり得る。

 次ぎに、三男正雲が金総書記の特使として訪中したという朝日の報道である。後継決定を告げ、最近の外交問題について話し合い、広東省深セン、広州も訪問し、ハイテク工場などを視察したというおまけまでついている。

 飛行機で北京に行っているというので、飛行機がこわい金正日と違ってお召し列車が目撃されるということはないだろう。しかし、工場見学までしていればネット情報の発達した国だ。いずれ真偽は明らかになる。それにしてもこの段階に至ってまだ後継者発表を控えている理由がわからない。2年後の金日成前主席の生誕100周年に合わせて発表というのも、金正男暗殺計画と同じくらいわけのわからない話だ。

 

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コメント

内政と外交は連動している。
今の北朝鮮関連の報道が真実だとすると国内で何らかの新しい動きが起こって来ているのだろう。

逆に誤報だとすると、其の震源地は北朝鮮や韓国よりも日本の可能性のほうが高い。
今日本は敵基地攻撃論や核武装論まで出てきているが、この原因も完全に行き詰った内政にある。
内政に失敗した時に外交や軍事で緊張感を高めるのは昔から良く知られている。
ここに来ての急な動きですが、
北朝鮮国内の急な変化が原因かもしれないが、そうでなかったら日本国内の問題隠しの結果かもしれない。
小泉訪朝以来の日本は常に北朝鮮問題を、解決する方向とは正反対の内政の失敗の煙幕として利用してきた。
ここ暫く、この動きに対する注意深い注視が必要です。

投稿: 逝きし世の面影 | 2009年6月17日 (水) 14時25分

19日に「情報錯乱」という記事にしました。ご高説ありがとうございました。

投稿: ましま | 2009年6月19日 (金) 14時19分

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