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2009年5月15日 (金)

餞別

世の人のことになつますへつらはす
            おもふ誠を唯いひにいへ

今の世のほまれを得んとさかしらに
           きたなき名をは後にのこしそ

 これは、日本石油(現・新日本石油)の初代社長・内藤久寛が明治27年3月の総選挙で初当選し、上京する際に故郷新潟県政財界の先輩・山口権三郎から送られた歌である。

 選挙や政界の腐敗・混乱はこのころから日常的になっていた。歌は中学生に対する訓戒のようで素朴といえば素朴だが、反面、明治維新を生き抜いてきた指導者の気骨も感じられる。また、それだけの重みもあったのだろう。

2009_05150033  内藤はやはり政界の水が合わなかったのか、3年半でまたもとの実業にもどった。政党、議会が私利・私欲中心の政略に走り、軍部が独走を始めたのは、政治の世界で維新の元勲の影響がうすれた大正、昭和の初め頃からである。(明治35年5月、工場見学をする大正天皇<東宮時代>。右・有栖川宮威仁親王、左・内藤久寛;北澤楽天画『日本石油史』より)

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